思い出の花 -35ページ目

リストラの花


大切に育てられてると
思ってた
何の前触れも無く
首を切るなんて……
多少遅咲きなだけで
そのうち凄い仕事して
見せたものを

同じ境遇の者が集う所
俗に言うハローワーク
もう仕事は選ばない
心機一転頑張ろうと思う

今度の仕事はディスクワーク
ただ私の席は窓際

頑張った甲斐あって
ボスに認められた
やっと花を咲かせたのだ

昔 青空の下で
働いてた頃も楽しかったが
私は切り花ゆりの花
かすみ草と言う部下も
出来た事だし
これはこれで良しとするか

勝負


偉大なボクシングチャンピオンが
負けた時
頭が真っ白になって
目を白黒させた

負けるはずの無いチャンピオンが負けた時
唖然として
言葉を無くした

最後に達磨さんが転んだ時
一瞬 身動きが取れなかった

達磨は転んでも
また起き上がるはずだ
目に魂が戻る日を願う

三文芝居~さんもんしばい~


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桜散り幕降りて
第五幕への舞台替え
皐月の風吹き
花弁飛ばせば
待ってましたと千両役者
姿かたちは十両級
紅白の花道通り
ひらりさらりと
可憐に舞えば
愛し恋しの女形
桟敷に座るおかん達の
乙女の胸中 恋昇り
一座の花形
“つつじ乃丞”
演じる芝居
“初恋綴り”
外に並んだ大きな幟
空に向って棚引いて
鯉の様に見えたとさ