思い出の花 -32ページ目

母強し


仲がいいのか
悪いのか
たまに始まる夫婦喧嘩
どっちがいいのか
悪いのかなんて
僕たち子供には
分からない
ただ分かってる事は
背中の大きさは父が勝る
懐の広さは母が勝る
僕たち家族は
母に抱かれ育ってきた
母は強い

朧月


春の宴は夢の跡
仄かな温もり感じせし
浮き足立った後の祭り

雪に閉ざされ長き月
積もる日
静かに生きる時

射した明かりに胸納戸
開けて取り出す夢衣
纏い踊るる春霞
何も見えずに

春の花は四季の絵と
淡い景色を感じせし
放った心 駈け巡り
燥ぎ散らした花は戻らず

命咲く


窓越しに眺めた雪の花
始めの一歩に咲く桜
陽が射せば顔を上げ
陽が陰れば頭を垂らし
人生四季を歩む花
川の流れに身を任せる椿も良し
水面に心地よく浮ぶ睡蓮も良し
年月それぞれの花となり
一つの命を咲こうじゃないか

窓越しに眺めた夢の花
挫けず膨らむ梅蕾
雪が降っても前を向き
雪が溶けたら輝く笑顔
人生四季を描く花
生きた結晶に大輪を咲かす菊も良し
生きた証に種を残す蒲公英も良し
人生それぞれの花となり
一つの命を咲かそじゃないか