朧月
春の宴は夢の跡
仄かな温もり感じせし
浮き足立った後の祭り
雪に閉ざされ長き月
積もる日
静かに生きる時
射した明かりに胸納戸
開けて取り出す夢衣
纏い踊るる春霞
何も見えずに
春の花は四季の絵と
淡い景色を感じせし
放った心 駈け巡り
燥ぎ散らした花は戻らず
命咲く
窓越しに眺めた雪の花
始めの一歩に咲く桜
陽が射せば顔を上げ
陽が陰れば頭を垂らし
人生四季を歩む花
川の流れに身を任せる椿も良し
水面に心地よく浮ぶ睡蓮も良し
年月それぞれの花となり
一つの命を咲こうじゃないか
窓越しに眺めた夢の花
挫けず膨らむ梅蕾
雪が降っても前を向き
雪が溶けたら輝く笑顔
人生四季を描く花
生きた結晶に大輪を咲かす菊も良し
生きた証に種を残す蒲公英も良し
人生それぞれの花となり
一つの命を咲かそじゃないか