『陽射し』
浜辺に付けた足跡も波に消え
写したフォトも風に飛ばされた
ただ ただ強い光だけが
射す真っ白な思い出
蝉声は鈴虫に成り
トンボは赤く成り
風が冷たく成った
開けていた窓も閉めて
部屋の空気が少し重く
薄着に一枚着せて寂しさを隠す
ただ ただ透き間風だけが
吹き抜ける現実
陽が傾くのが早く成り
日の終わりが早く成り
独り時間が長く成った
褪めた肌と冷めた気持ちが
夕暮れ時に影を引く
夏の終わりを感じ
心は波にさらわれ
想いは風に飛ばされた
『火の海』
何の罪を犯したか
火に炙られ焦げる肌
大地は焼けて砂と成り
輩 苦しみ
水に飛び込み
並々ならぬ辛い水
全身ヤケド
ソウヤケド
火傷の後
優しい風が
肌を撫でれば
体 全部に染み渡る
残る足跡
残るシミ
まだまだ残暑
「Sun Zan」
『全国花火競技大会in大曲』
大きな黒板に描く
七色の花
書いても
書いても消える
火垂の花
一瞬の美しさ求め
一瞬の花を描く為
一年前から想像す
同じ花は二度書けぬ
新たな花々共演し
三輪 四輪と
咲き散る花は
夏の終わりを告げた
夏に描く
火垂の花は
華やかに散りぬる
一年先に
咲くと願いながら