MX Linux に再挑戦している件。
アップデートをしばらくサボったせいなのか、
最新版である MX-23 へ MX-21 からのアップグレードに失敗した。
システム的には MX-23 へアップグレード済と認識するも、
MX-23 の GPG Key が入らず最新リポジトリを使えない、
何ともチグハグな状態。
致し方なく MX-23 で上書き、
イチから環境構築をやりなおし。
そのついでに、
ウワサの antiX Linux 最新版(antiX-23) も試してみた。
32bit 版もあるが、今回使用するのは 64bit 版、
Google Chrome に 32bit 版が現存しないため。
その上で、ビデオ再生能力を比較した。
【環境】
- 試験期間:2024/1/9~10
- マシン1;検証機
- NEC VALUESTAR VS370/SSB(Celeron 2957u[Haswell])
- メモリ:12GB
- HDD:540GB を16分割
※ Linux の root パーティションは各 32GB- 5th:MX-23
- 7th:data(for installer)
- 14th:antiX-23
- 15th:/tmp(shared)
- 16th:swap(shared)
- 他は ESP, Windows11, 別のディストロ
- マシン2;対抗機
- Thinkpad SL500(Celeron 575[Merom])
- メモリ:4GB
- HDD:120GB を7分割;(GPT disk on non-UEFI system)
※ Linux の root パーティションは各24GB- 1st:(MBR-GRUB)
- 2nd:(ESP)
- 3rd:MX-23
- 4th:antiX-23
- 5th:data(for installer)
- 6th:/tmp(shared)
- 7th:swap(shared)
- 低遅延カーネル(liquorix)、各環境での最新版
- ブラウザは Google Chrome Beta 最新版
- U-NEXT をアプリっぽくする(ショートカットを作成)
- 画面の左上1/4に縮小して「無職転生」を再生
【個別評価】
- MX-23 はヌルヌル。
- antiX-23 は何本か横線が入ったように見え、
上下で1フレームずれたような動画。
更にコマ落ち。 - 【1/23補足】
antiX-23 はアプリをアップデートすると、
再生ズレは解消、MX-23 と同等に。
【antiX-23 総評】
- 今後の進展を観察。
- 意欲作だが、要求スペックが低い以外のメリットは見つからない。
- インストーラがブートローダ(GRUB2)の導入に失敗する。 ※1
- 対抗機は、初回ブートの途中でナゾの約10分フリーズ。
- 旧型機 and/or 低スペック機へ Windows の代わりに入れて、
事務作業に限定して使う分にはイイ選択肢。 - アップデートにより解消。
動画再生には向かない。
ある程度性能の良いマシンならいざ知らず。 - 余談:検証機はMX-23 のリポジトリ & GPG key を追加して
(ナゼ成功する!?)ツール類を移植するも、
動作する物は限られる模様。
例)MX 起動設定ツール(UEFI をイジる)- 1回目は起動するも GRUB2 は一切制御できず、
UEFI のみ操作可能。 - 2回目は起動せず。
- 1回目は起動するも GRUB2 は一切制御できず、
※1:antiX-23 はインストーラーの完成度が低い模様で、
2機中2機とも単独では導入不能、導入済の MX-23 の力を借りる。
- MX-23 導入
- antiX-23 導入
- MX-23
- 起動
- grub customizer で設定
- antiX-23
- 起動
- grub customizer 導入&設定
図らずも MX-23 の高い完成度を垣間見た。
案外とおススメ。
- MX-21 に比べ、UIは洗練。
- 安定して動作。
- 動画再生にもある程度耐えうる。