「精神医療サバイバー」と呼ばれるわけ (数々の分岐点) | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

 

下記の記事は2013年02月26日(火)掲載の

数々の分岐点 に加筆修正したものです。

 

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WHO(世界保健機関)は、世界で少なくとも3億5千万人が精神疾患であるうつ病の患者とみられるとの統計を発表している。日本では、厚生労働省によると精神疾患により医療機関を受診している患者の数は、2008年に323万人に増加している。

【 2017年 約419.3万人 2008年に比べ96.3万人増加(1)参照 】

 

主な内訳は 

・うつ病104.1万人 ・統合失調症79.5万人 ・不安障害58.9万人 ・アルツハイマー24.0万人 

・てんかん21.9万人 ・認知症14.3万人 ・薬物依存症6.6万人 ・その他16.4万人

 

うつ病など気分障害の患者数は1996年には国内で43万3千人だったが104万1千人に増加。

8年間で2.4倍。 まるで伝染病のような急増である。

 

どうりで駅前に こ洒落た心療内科クリニックが増えたわけだ。

 

このような情報に触れ、自分の「不安感」「焦燥感」の原因が「うつ病」かなと思う、または、誰かにそのように言われる。

 

最近は長年世話になっている「かかりつけ医」の先生が「精神科を紹介しましょう」と言ったりする。

私の場合がそうでした。

 

なんか嫌な予感を感じながらもクリニックを受診すると

必ずといっていいほど精神科治療薬のSSRI&ベンゾ安定剤を処方される。

 

精神科通院もかれこれ3年以上になったが、クスリで治った人を私は知らない

 

効果がある人は極まれであり、殆どの人が精神科治療薬の副作用で体調が悪化する。

 

精神科医に相談すれば「症状の悪化」と言われ危険なクスリが増やされる。

 

もし「うつ病」かなと思い、心療内科又は精神科を受診する人が64人居たとしましょう。

 

それぞれの分岐点を半分の割合で次に行くとして…

 

最初の分岐点

 

A 精神科医の言葉を信じる人は多剤・長期処方でゾンビになる。そして家族などに見放され精神病棟に入れられる。(全国にある35万病床から死亡退院する人は年間18,000人)運良く家族のサポートあったとしても精神科医に牧畜化され生涯精神科医の金づるとなる(32人)

 

B クスリのせいだと思った人はセカンドオピニオンを求め他の心療内科を探し回る(32人

 

ここでBを選んだ人の次分岐点

 

A  減薬・断薬治療に理解のある医者がいない。結局またゾンビになり精神科医に牧畜化され生涯精神科医の金づるとなる(16人)

 

B 運良く「減薬・断薬治療」に理解のある医者と出会う。減薬を開始して「闘病記」を書いたり、反精神医療の「ブログ」を始める。減薬による「離脱症状」をほぼ全員経験する(16人

 

ここでBを選んだ人の分岐点

 

A なんだかんだと薬を呑みつ続ける人は精神科のいいお客さんのままで神科医の金づる状態が続く(8人)

 

B ガンバッテ 後1剤までくる。そしてうつ病になった原因探しをする(8人

 

ここでBを選んだ人の次分岐点

 

A  親が悪い、会社が悪い、製薬会社が悪い、と思い続ける人は なかなか断薬できず悩む。

そして精神科のいい「お客さん」のまま。(4人)

 

B 自分自身の考え方や生活形態の不摂生なところを変えようと思ってくる。回復してくると薬害被害者の力になりたい、または反精神医療の活動をしようと思うようになる。そして健常者の主催する反精神医療活動をしている団体を知りコンタクトを取ってみる。(4人

 

ここでBを選んだ人の次分岐点

 

A  いいように利用され続けてストレスを感じるようになる。(2人)

 

B なんかおかしいなと思う、主催者の思惑に気付き団体を離れる。(2人

 

Bを選んだ人のやっと最後の分岐点

 

 

A  独自に反精神医療の団体を設立するが、全く影響力のないマイノリティーだと気付き挫折し悶々とする。(1人)

 

B もう精神医療には関わりたくないとブログを書くのも止め、やっとゴールにたどり着く。(1人

 

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64人が最後には1人になってしまいました。確率は1/64  約0.015  つまり1.5%

 

実際は分岐の割合が半々ではなくAに対してBの割合は小さいので、確率はもっと低いと思います。

 

だからnicoのように多剤処方されてゾンビ状態になったのに、

減薬、断薬して寛解した人は「精神医療サバイバー」と呼ばれるのです。

 

私には関係ないと思っている人、nicoも以前はそう思っていました。

 

あなたは大丈夫でも、あなたの家族や大切な人が 

いつこの「精神医療の迷路」に迷い込んでしまうか分かりません。

 

精神医療の罠は周到に張り巡らされています。

 

あなたは今、どの分岐点にいますか…

 

nico 

 

(1) 厚労省2017年データ

精神疾患を有する総患者数は約419.3万人【入院:約30.2万人、外来:約389.1万人】

※ うち精神病床における入院患者数は約27.8万人