セロトニンとメラトニン(あなたの目的は何ですか?) | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

 

前回の記事「精神医療サバイバー」と呼ばれるわけ(数々の分岐点)で書いた二つ目の分岐点の下記の部分を

今日はもう少し説明しようと思います。

 

A  親が悪い、会社が悪い、製薬会社が悪い、と思い続ける人はなかなか断薬できず悩む。

そして精神科のいい「お客さん」のまま。

 

B 自分自身の考え方や生活形態の不摂生なところを変えようと思ってくる。(以下省略)

 

「自分自身の考え方を変えよう」とは…

 

家族や周囲の人たちが悪いと感じるのは、それなりの出来事や理由があるのでしょう。

 

でもその人たちの言動を変えさせるのは、途方もない努力と時間を費やさなければなりません。

 

そして努力したとしてもその人たちの言動が変わることは稀なことです。

 

それよりもあなた自身を変える方が利口な選択ではないですか。

 

何故あの人と交友関係を続けなければならないのか、何故劣悪な環境に留まらなければならないのか、

何故そう結論づけているのか考え直してみる。ストレスを感じさせる人や組織、「縁がないのも縁」です。

 

人間関係の「断捨離」をお勧めします。

 

視点を変えてみるだけで案外簡単に解決方法が見つかるかもしれません。

 

周りの人間は変わっていないのに環境が一変したりするものです。

 

製薬会社が悪いと思うなら、もう二度とそんな薬を飲まなければいい。

 

恨んだところで服用した事実は変えることはできないのですから。

 

 

生活形態の不摂生なところを変えよう」とは…

 

具体的には正しい食生活早寝早起き適度な運動の三つです。

 

そしてセロトニンメラトニンに留意した生活行動をすることです。

 

セロトニンとはストレスに関係する脳内物質です。

 

セロトニンは、「朝日を浴びる」「リズム運動」「咀嚼(そしゃく)」によって活性化します。

セロトニンが活性化すると、体内時計がリセットされ、「副交感神経」から「交感神経」への切り替えがうまくいき、

自律神経が整えられるのです。

 

メラトニンとは脳の松果体という部位から分泌されるホルモンで、体内時計に働きかけ睡眠を誘うことから、

「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。

 

●正しい食生活

基本は添加物の少ない野菜中心の食生活に変えます。そうすれば便通もよくなり色んなビタミンも取ることができます。肉類は控え、魚を多くメニューに加えます。タンパク質は安価な豆腐と玉子で充分補えます。

よく噛んでご飯を食べましょう。咀嚼もリズム運動なのでセロトニン神経を活性化します。

 

●早寝早起き、適度な運動

早朝散歩が一番の改善方法です。

基本的な方法は、起床後1時間以内に、15~30分の散歩を行うことです。

 

夜が明ける少し前に家を出れば、散歩中に朝焼けの風景を楽しめます。

毎朝、30〜40分の早朝散歩を続ければ、夜は自然と眠くなってきます。

朝の散歩は、「朝日を浴びる」「リズム運動」の2つを兼ねているので、セロトニンを十分に活性化することができます。

朝日を浴びると体内時計がリセットされ、メラトニンの分泌が抑制されます。

 

体内時計がリセットされてから、15~16時間後にメラトニンの分泌が増加してくると深部体温が低下し、自然に眠気を感じるようになります。逆算すると、午前6時に体内時計をリセットすると、21~22時に眠気が出るということです。

 

雨の日でも効果があります。サングラスはかけず、紫外線を防御しすぎないのがポイントです。

健康な人であれば、15分ほどでセロトニンが活性化しますが私は30分を目安にしています。

 

体力に余裕のある人は、「早歩き」で軽快に歩くといいでしょう。私は散歩の合間にストレッチもしています。

朝散歩の後には朝食を食べましょう。朝食を食べることで、さらに「脳の体内時計」と「体の体内時計」のズレが補正されます。

 

 

 

ところで十年前、ほとんど毎日ブログを書いていた頃メッセージやコメントで質問をいただくことが度々ありました。

 

その中で多かったのが「睡眠」に関する相談でした。

 

「眠れないのです、どうしたらいいでしょうか?」という質問にはいつも

「早朝散歩を始めてください。毎日散歩をすれば一月ほどで夜自然に眠れるようになります」とお答えしていた。

 

今になって感じるのですが、

皆さんには「毎日散歩をすれば一月ほどで…」が難しかったのでは、と思っています。

 

雨降りの朝もありますし、減薬断薬中は体調の悪い日もあるでしょう。

でも毎日続けないと身体の悪いリズムはリセットできません。

 

私も最初は辛かったですよ。

でも雨の日にも傘をさして、濡れにくいコースを何周もしたり、体調の悪い日には10分ほどで散歩を切り上げたりしていました。

がんばって二ヶ月ほど続ければ「朝起きることは、早朝散歩すること」みたいな感覚になってきます。

 

おかげさまで私の早朝散歩は10年以上続けることができています。

 

もう一度言います。

雨の日も体調の悪い時もあるので「毎日」は辛いですよ。

 

でも続けていると季節の変化や、青々と茂る木々の美しさに触れることができ、

次第に散歩に出かけるのが楽しみになってきます。

 

今日は無理かも… の理由探しは簡単です。

よくわかります。しかし、あなたの目的は何ですか?

 

クスリのせいで悪くなってしまった身体の調子を少しでも元気だった頃のように戻したい、という明確な目標があるのではないですか。

 

ちょうど今は紅葉の季節、清々しい朝の風景があなたを待っています。

 

参考になれば幸いです。    

 

nico