日本はベンゾジアゼピン(以下BZD)の消費量(処方量)が突出して多いことが複数の論文で指摘されています。
特にBZD系催眠薬の平均消費量は、世界でベルギーの次に多いそうです。
2010 年には、国際麻薬統制委員会がまとめた年次報告書でも同様の指摘がなされ、その背景には「不適切な処方」があると示唆されています。
それは、日本人に「精神系の患者」が多いのではなく、適切な「BZD処方ガイドライン」がないからだと思います。
BZDが危険だから他の向精神薬を処方する精神科医もいるという話を耳にしましたが、「言語道断」です。
つまり日本には機能している「向精神薬の処方ガイドライン」は存在しないのです。
「不眠」や「うつ状態」を訴える患者に「初診」で「抗うつ剤、安定剤、睡眠薬」の3剤を処方するのが一般化しているのが現状です。
厚労省が「向精神薬の大量処方を制限」という報道もありますが、今回の改定は、所定の種類以上の向精神薬を処方した場合に、病院・クリニック・薬局の収入が減額されるようにペナルティが課されるというものです。
多剤処方は効果があると信じる「精神科医」にとって、効果は少ないのではないのでしょうか…
また、実施されるのは経過措置として半年間猶予があるので、実際に導入されるのは平成26年10月1日からです。
適切な「向精神薬の処方ガイドライン」制定のために、まず「BZD処方ガイドライン」は最初の一歩だと思います。
現在「Benzo Case Japan」では、「読者からのメッセージ」を募集しています。
募集方法は、直接E-Mailで送付するか、Facebookによる投稿となっています。
E-Mail、Facebookでの投稿は「匿名」が保障されないことが懸念されます。
つまり、E-Mailは「送信者情報」が残ります。そしてFacebookは「原則実名主義」です。
そこでダグラス氏と数日間メールで意見交換をしました。
その結果、当ブログ「ニコラスの呟き…」において「読者からのメッセージ」を募集することにしました。
あなたの氏名や個人情報は必要でありません、そして匿名は確約されます。
本日記事の「コメント欄」または「メッセージ欄」にお寄せください。
ぐるっぽ『精神医療について「これだけは言いたい!!」 』では、専用掲示板を設けました。
精神医療を「擁護する立場」の人たちも「ハンドルネーム」で投稿されるブログ経由のメッセージに関しては、トレーサビリティー(追跡調査・追跡可能性)するのは非常に困難でしょう。
精神科・心療内科を受診した本人または家族が、体験したこと・見聞きしたことを公表することは、
今の日本の「精神医療」の臨床現場の問題点を見出すことにおいてとても有意義なことだと感じています。
現状でも「Benzo Case Japan」は、非常に優れたウェブサイトだと思います。
そこに、BZDの副作用や離脱症状の体験談が加われば、
ウェブサイトの名前「Benzo Case Japan」の示すように、
日本でのBZDに関わる「諸問題」が明確になると私は思います。
私の場合は、BZDとは知らずに内科医からBZD系マイナートランキライザーの「ジアゼパム(セルシン)」を最初に処方されました。 あなたの飲まれている薬がBZDかどうかは「医薬品検索サイト」若しくはブログ「Benzodiazepin」(1)を参考にされてください。
Wayne Douglas 氏から読者の皆さまへ、メールで「メッセージ」をいただきましたので
次回「記事」で紹介します。
ご協力、お願い致します。
ニコラス
(1)「Benzodiazepin」
http://ameblo.jp/nicolas2012/entry-11327193622.html