丁度十年振りの、久々の出場でした。高橋大輔選手にとっての世界国別対抗戦。高橋選手はシングル時代2回国別に出ていて、特に2012年
のフリー演技と合計はパーソナルベストになっていて、直前のワールドの採点のモヤモヤを吹き飛ばすような素晴らしい演技だったのを覚えています。そして今回のカテゴリー違いのアイスダンスでも、シーズン最後の試合を有終の美を感じられる完成度の高い演技で締めくくってくれ、ファンとしても本当に嬉しい限りです。
正直高橋選手が引退した後、余り熱心に国別を観てはいなかったのですが、今回久し振りにチャンネルを合わせて、団体戦としての応援合戦やチームの和気あいあい振り等、国別のお祭り的な楽しさを思い出しました。観客の声援もワールドの時のように温かかったです。長光コーチ(相変わらず若々しくお綺麗です)が来られなかったズエワコーチの代わりにキスクラに座られているのも、本当に昔のようで懐かしくて。そう云えばサンデー毎日によると、今回モロゾフコーチもエッジの研磨をしてくれ、調子が上がったとか。彼も元アイスダンサーですものね。そんな風にかつて関わりのあった人達と、又道を交えて高め合って行けるのは素敵な事ですね。
RDのコンガ、ワールドの時よりもミスのない、シーズン一番の出来だったと思います。高橋選手の演技から今迄にない自信と余裕を感じる事が出来ました。PB、出て欲しかったなあ。国別と云えば得点が大盤振る舞いされるイメージですが、かなだい組に関しては渋かったような…。
FDは2007年ワールドと同じ会場、そして同じオペラ座だったのですね。先月のワールドに続いての素晴らしくエモーショナルな演技、感動しました。オペラ座、いつか氷艷等でフルなストーリーで観てみたいです。実は四大陸での転倒等が気になっていたのですが、サンデー毎日によると高橋選手は平地なら全然いけるとポジティブに捉えていて、メンタル面でも今季急成長されたのだと。高橋選手だけでなく村元選手も美しい所作と情熱的な演技で、ファントムとクリスティーヌそのものでした。この3シーズン、色々と苦労や困難もあったでしょうがお互いを思い遣り合って技術や表現力を高めて、改めてミラクルなカップルだと実感しました。
来季は現役続行かは未定だそうですが、ファンだけでなくジャッジや海外選手から来季も続けるのかとか、一番心に残ったと言われる二人です。ISUの実況もFDで、スポーツのレベルを引き上げる演技だと絶賛したとか。私もタンゴやフラメンコ等、まだまだ彼らの競技プログラムを楽しみにしていたいです。
(記事は山陽新聞より)