始まりましたね、2013ロンドンワールド。
会場リンク、短辺が26メートルのホッケーサイズ…本当に狭く見えるし、
演技やりにくそう…誰得?しかも練習リンクの方は公式サイズなので
感覚が狂わないか心配です。よりによって世界選手権で、何でこの
リンクなのか……
高橋選手もジャンプの調子が上がらない上、公式練習では
慣れないリンクで壁にぶつかったり、心配でずっとやきもきして
居りました。SP本番が始まっても、チキンなので、実況スレを開くのも、
ドキドキだったり(笑)
ストリーミングが見られなかったので、高橋選手の演技を実際に
観たのは、夜の地上波放送でした。
衣装が変わった事は聞いていたのですが、黒メインで、道化師
かと…デザイナーさんが同じなのか、袖ヒラヒラ系で、イメージも
通じるものがありますし。
黒は甘え(笑)ではありませんが、月光で黒は意外でした。
闇夜に雲間から照らす月の光…的な?
個人的には左袖の色味、プルシャン・ブルーの様な色で
全体をまとめて欲しかったですが。
演技は、84点台4位というデータから想像するより、
ずっと素晴らしく、心惹きつけられるものでした。
4Tは残念でしたが、美しく流れのある3Aが決まり、思わず
拳を握りしめたり(笑)…3Lz-3Tは、バンクーバーフリーの時の
3F-3T同様、回転不足と言うより回り過ぎなジャンプに見えたので、
刺さるのは厳しく感じました。制御出来ていない、という事
なのでしょうが…
スピン・ステップはオールレベル4、しかもステップは
満点の加点!本当に、それに相応しい演技でした。
四大陸の時とは動きが違い、長光コーチが驚くほど凄まじい量の
練習をこなして来た事が伺えました。
スピンは美しく、ステップは高速で情感に溢れ、高橋選手
独自の世界が展開されていて、圧巻でした。
演技終了後の表情も、やりきった!感が出ていて、まさに
月の光のような輝きがありました。
点数的に報われたとは言えなくても、きっと彼にとって
今後のよい糧になると思われます。
フリーに向け、何だか安心感を貰った気がして、少し気が
落ち着きました。
アウェーかと思っていたのですが、カナダの観客の声援も
嬉しかったですし、四大陸では折りたたまれて掲示されていた
(私の座席の正面でした)、緑色のGO!Daisukeの名物バナーも
応援席で振られていて、良かったです。
他の選手についても少々。
無良選手は、最初の4Tが引っかかって?結果抜けてしまったのが、
本当に残念でした。
岡山国際リンクで彼のジャンプ練習をリンクサイドで見たことが
ありますが、本当に高くてダイナミックで、凄い迫力でした。
でも、リンクのぎりぎり端で跳ぶ癖があるので、今回の狭いリンクは
どうかと心配していたのですが、その後はいい演技でほっとしました。
ジャンプだけでなく、他の要素も上達していて、フリーも
期待できるのではないかと思います。
羽生選手は、若いけど3枠獲得の為のチームジャパンとして
非常に頼りになる存在で、期待していたのですが、
インフルエンザ後と膝の痛みですか、体調が良くなかった様ですね。
でも、このSPは彼の嵌りプロという感じで、不調ながらも
滑りこなしている所は流石でした。
先程公式練習を見た限りではクワドも降りていたので、
身体に気を付けつつ何とかフリー、やりきって欲しいです。
外国選手の中では、最年長級なのに気を吐いていたジュベール
選手の演技が格好良かったです。彼の生き様も含めて。
高橋選手と共に戦って来た同年代のライバルとして、
アボット、ベルネル選手が少し元気がない今、凄く
頑張っていますね。彼等ベテラン選手にはこれからも
活躍して欲しいです。
チャン選手は、4Tがやや詰まったのに、きれいな3Tを付けられる所は、
流石です。演技もパーフェクトで、王者の貫禄がありました。
テン選手もノーミスの見事な演技。レイノルズ選手も、
すっかりジャンプが安定しましたね。
SPの順位は高橋選手より下でも、ブレジナやフェルナンデスや
アーロン、アモディオ選手等も、フリーで怖い存在ですよね。
後数時間でFSが始まりますが、どの選手も全力を出し切った
演技が出来ますように。
そして高橋選手にとって、素晴らしい27歳の誕生日となる
結果となりますように……。