ぶら下がれそうでぶら下がれない事実
いやあ、お恥ずかしながら50歳ですがら衰えてくる筋力を肌で感じながらも、イヤイヤまだまだ若いヤツには負けたくないんだぞと言うほぼ気力と言いますか根性論だけで体形維持を試みてる毎日のオレ。
それがね、やはりダンベルみたいなのばかりアホのように持ち上げていると腰に来るんです。
お前はダンベルの使い方間違ってるだろうと言われるでしょう、結局は重くって持ち上げる時に他の筋肉でカバーしてしまい、姿勢が悪くなり即腰ズーンなんです。
やはり腰痛はこの歳になったら要注意なので、もっと効率的に、かつ回数は少なめに、と言う楽して結果出ないかなと言う器具を探してまして、色々検討した結果前より欲しくて狙っていましたぶら下がり型の筋トレマシンを購入いたしました。
ネットフリックスなんかで海外のドラマなんか見ていると大概のイケてる中年オヤジは早起きしして棒にぶら下がって筋トレしたりね、朝の陽ざしの中爽快にランニングに勤しんでるわけですよ、ワイヤレスのイヤホンで音楽ガンガン聴きながら。
それは多分だけどメタリカでは無い事は確か。
そしてランニング後は冷たいシャワーなんか浴びてるワケよ。 まあカッコいい。
そしてカッターシャツにVネックのニットを格好よく着こなしリンゴを片手にニュースペーパーを持ってお仕事に向かうんです、これがいい、実に「オジ様かっこいい」と男でも思います。
そしてオレの出した結論が「そうだ、ぶら下がろう」って、単純ですか。
イヤイヤ実際ランニングも検討しましたけど、この時期花粉で鼻水を我慢しながら走る事に全くメリットを感じず、かつ起き抜けの血圧マックスの時にさらに血圧を上げたくない、血圧上が140を超えてるワケで「血圧の薬を飲もうか飲むまいか」と悩んでいる男なんですから、あまり無謀にハードルは上げたくない、でも健康も維持したい、なんならプチマッチョ、それでも出来る事なら晩酌は欠かさずしたい、ビールの後に焼酎も飲みたいと言う諸事情から体に負担がかかるであろうランニングはやめて、消去法的にぶら下がりに行きついたワケ。
そしてぶら下がり器具って事で要は自重で行う筋トレです、それを使い上半身くらいはしっかりと作り込みたい、「オイ、お前は筋トレを間違ってるぞ」と、なかやまきんに君なら絶賛激怒中となるんでしょうけど最早50歳です、分かってますって、筋肉は裏切らないんでしょ。
トレーニングすればそれなりに全身筋肉は付くのは承知してますが、オレはサラリーマンで、
特にみんなの前で上半身を披露する訳でもなければ機会もない、ましてやアメリカ映画のようにタトゥーにタンクトップで刑務所に入る訳でもないので、そこそこ洋服の上から「おお、あのオヤジ結構良い体してんじゃない」と言う位の印象を周りに与えたいと言うちっぽけな願望のまま今回のぶら下がり型の筋トレマシンの購入に至ったわけです。
来ましたよ、あっさりと、アマゾンプライムメンバーなので翌日にはしっかり届きました。
開梱しているこの時点では既にバンバン出来ているイメージ、だってね小学校の時の鉄棒のイメージや雲梯を一本抜かしでやってたじゃない。
あのイメージがあるんでね。
なんか永遠にぶら下がれるようなそんな余裕な感じで組み立て完了。
「よーし、まずは手始めに軽くぶら下がってみますか」って事でぶら下がってみる事に。
上部の横バーに掴まり足を床から浮かしエビ反ってみましたが、「無理、痛い、無理」とあっけなく落下、実に20秒と経ってなかったんじゃないかな、わずか10秒くらい、まさかの宇宙に向けて軽快に発射したと思ったら10秒で帰還です、大気圏にも行けないレベル。
マジかと思い再挑戦、先ほどのはちょっとした気の緩みから来る挫折だろうと言う事で再度横バーに掴まりました、イメージは小学校の雲梯なんです、そして足を浮かせたその瞬間、
「無理、痛い、無理」と言う事で今回も乗組員は無事10秒で帰還を果たしました。
痛い、両脇の普段全く使わない、何のための筋肉なのか分からないような横の筋肉が思い切り伸ばされて、そして小学生ではない大人の体重が全てそこに集中してとにかく痛い、意外に握力も必要で全くチキンな状態に、それじゃあと昔のように腕の筋力で体全体を持ち上げてみようと、
いわゆる小学校で言う所の懸垂ですよね、昔はそのまま鉄棒に乗って後ろ向きに回転したり、肘で鉄棒を挟み回転してた経験者のオレとしてはいとも簡単にできるイメージでしたが、最早自分の力だけでは何も動かない状況。
助走じゃないけどジャンプする勢いで上がってみましたがあっさり見事な程に綺麗な着地瞬殺。
結局ただ上にジャンプしただけの状態です。 何か夢を見ているのか、何が起こっているの。
無理無理、これ読んでる人はオレを相当小馬鹿にしてるだろうが実際ぶら下がるだけと言うのがこんなにもツライ事だとは思わなかった、横の筋肉、部位はしらないがそこが痛い。
ツライ、と言うこの状況をいかに打破できるのか。
オレがこの後、衝動買いとも言える思い切りで買ったぶら下がり筋トレマシンを使いこなして
自重での筋トレが継続されるのかは、自分でも未知数で気分的にも微妙な感じだが、かっこいいオジ様、ネットフリックスのアメリカ人になれる様に頑張りたいと思う。
笑ってるヤツ、マジで1分ぶら下がって欲しい、これやった人だけが分かると思う。
