あまり内容の無い散文をダラダラと書きます。
サックスとフルートでジャムセッションに参加すると、フルートについて「フルート奏者のフルート」と言っていただくことがあります。意味としては、サックス奏者がサブで演奏するフルートの音色とは違うという意味です。自分としてはほめ言葉として受け取っていますが、遅く始めたサックスについては結構音色のところで苦戦しています。だから、いわれたことがあるわけではありませんが、明らかに「フルート奏者のサックス」になっていると思います。
上達しない理由の一つは、フルートの場合は求める理想の音が脳内にあるのに対し、サックスは無いからなのかなと思っています。フルートの音として一般的に理想的な音という意味ではなく、自分がフルートに求めている音色のことなので、正しい音や奏法ではないことは認識しています。また、ジャズの手段としてのフルートではなく、フルートの手段としてのジャズという位置づけなので、必ずしもジャズにマッチした奏法や音色ではないと思います。
一方、サックスに関しては、自分の求める理想の音が脳内で確立していない気がします。テナーサックスに関しては師匠や師匠が手本とするテナー奏者の音色は、高次倍音まで豊かな鋭く太い音だと思っていますが、自分はどちらかというと丸い木管的な音を目指している気がします。そして、その手本となる演奏が今のところプロでは見つかっていないからのかもしれません。テナーサックスに関しては、現状ジャズの手段としての位置づけなので、ジャズの中で理想の音が見つからないと目指すところが曖昧だなと思います。最近始めたアルトサックスも、手本となるプロの奏者がチャーリーパーカーはじめどちらかというと鋭い音のものばかり聞いてきたので、こちらも理想となる音色が脳内で確立していません。(当時アマチュアだった人に好きな音色の方はいました。今はプロかも。)
あと、アルトサックスも始めて気付いたところとしては、テナーサックスの場合自分の音が良く聞こえないということも、苦戦している一つの要因に感じました。アルトサックスをはじめて吹いたときに、その違いで気付きました。アルトサックスはベルが比較的近いので、音のモニターが容易でした。
かつて師匠にフルートに引き続きテナーサックスを習ったときに、「他の管楽器を経験している人には教え方が変わる。その理由は、「管が鳴っている」感覚をすでに身に着けているから。」という言葉が印象に残っています。とは言え、フルートは口の周り、サックスはかなり下のほうのベルから鳴っているので、特にアンサンブル時にはかなり聞こえづらく苦戦します。
これも師匠の言葉で、自分の音が聞こえにくくても楽器をコントロールできることが、熟練者には必要なスキルである旨も教えていただきました。フルートは会場によってはモニタースピーカーが無かったり小さかったりするケースがしょっちゅうですが、長年の経験で、想像と体の記憶で演奏していて、意外と音自体は悪くなかったという経験もあります。
今からサックスの音色を極めるために、短い時間でどういう形で学習していくかというところについては悩みますが、かつてあまり壁に向かって練習とかをしていなかったかもしれません。先日車の中でテナーを練習したときにふと気付きました。いずれにしても「フルート奏者のサックスだから」と言われないようにしていきたいものです。(サックス奏者のフルートに関しては、とやかく言う気持ちはありませんが、時々フルートもすばらしいサックス奏者に出会うとうれしくなります。)