ジャムセッション主催者としての経験から書いて見ました。
コードやスケールを重視しすぎるあまり、リズムや曲構成を軽視するとアンサンブルとしては破綻するということをもう一度良く考えて、自分はわかっていると思っている人も、今一度見直すことをお勧めしたいです。
尚、ジャムセッションでやりがちでない曲には難しい曲はたくさんありますが、どこでも演奏される定番曲に限って書いています。また、定番イントロにこだわることに異論を唱える方もいらっしゃいますが、理解していて演奏できるけどやらないのと、理解できない、演奏できないというのは次元が違いますので、ここではそのような議論はしません。
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1位 CONFIRMATION
定番イントロが破綻する確率が、経験上最も高いと思います。原因は2つ考えられます。これはイントロのリズムが理解できていないケースと、理解できているがリズム感に問題があり、五小節目の半拍前が極端に突っ込むため8部音符分短くなるケースがあります。
イントロのオリジナルはCharlie ParkerのバージョンではなくおそらくJackie McLeanだと思いますが、このオリジナルイントロもちょっとリズムが怪しいので、勘違いを誘発しているかもしれません。
回避方法としては、できるだけユニゾンにして、分かっている人が演奏で指し示す方法が現状最も良いと思います。ピアノが怪しいケースとフロントが怪しいケース両方経験しているので、正しい方は無理にあわせようとせずに突っ走るのがよいと思います。フロントが正しい場合は、テーマ頭も気にせず入ってしまうことで混乱は解消すると思います。
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2位 ALL THE THINGS YOU ARE
こちらも定番イントロが破綻する確率が次に高いと思います。自分でイントロを演奏してみれば理解できる話ですが、最初の音がアウフタクトであることを意識していれば、アクセントにかかわらず見失わない気がします。アウフタクトである裏拍にアクセントを入れるのが正しいのだと思いますが、ジャズで裏拍を感じるのに慣れていないと拍の頭に聞こえてしまうようです。
回避方法としては、テーマにはいる直前の1小節でイントロを打ち切ってブロックコードでリズムを出す方法が安全だと思います。それ以外で経験しているのは、フロントがイントロの最後の小節で長めにアドリブでアウフタクトを入れるという手も有効だと思います。(Coleman Hokinsライブなど)
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3位 ALONE TOGETHER
これは、曲の構成で破綻するケースが多いです。ドラマーが演奏中に曲構成を意識できていないことに起因していると思います。それ以外では14小節、14小節、16小節のどこをやっているかの回数がわからなくなるケースもあると思います。
曲中の場合は、2小節の半端部分のコードがメジャーになるところが明確に分かるように長3度をできるだけ入れたソロやバッキングにすることだと思います。良し悪しですが、ここでいちいちソロをきってしまうという方法はより構成が明確になると思います。
回避方法で4バースなどのときは、分かっているフロントやソリストがかまわず入ってしまうことでドラマーに分からせることができるように思います。良いドラマーはドラマーが構成を指し示してくれます。
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4位 OLEO
速いテンポで演奏することが多いですが、テーマの裏拍からはいるフレーズに慣れていないと、7小節目の2拍裏がかなり突っ込むケースがあり破綻します。
回避方法としてはリズムの正しい人が演奏で指し示すしかないと思います。あわせようとすると他の楽器も巻き込んで収拾つかなくなります。リズムの怪しい人が少なければ自然に修復されると思います。
ドラムもユニゾンするケースがありますが、ドラムのリズムが怪しいとまず修復不可能なので、ドラマーにはあきらめてもらって普通にリズムを刻んでもらう方が無難だと思います。
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5位 RECORD A ME
ジャムセッションでの演奏頻度が分かりませんが、テーマの最後のアウフタクトが2拍裏から入るのは、Oleoと同様非常に突っ込みやすいと思われます。休符や前小節からのタイによってリズムが停止してしまうことが大きな原因です。
回避方法は、ラスト2小節からのタイの音の中でラスト小節の1拍目を正しく感じることで回避できると思います。正直私も苦手なので、練習では拍の頭で一度切るという練習方法がよいと思います。実演奏ではミスできない場合ではビブラートでタイミングを取ることが多いです。