道祖神祭りの見所は午後8時半以降だよ・・と伺っていたのですが、19時からの、「火もともらい」の
場所に行ってみました。厄年の代表者が河野家(民宿湯沢さん)の所に火をもらいに行く儀式です。
厳かな雰囲気の中で何やら挨拶をされているようです。テレビ局の取材もありましたが、意外と観光客は
少なめ・・・。結構近くまで行って見学させて頂くことができました。
囲炉裏を囲んでお神酒。何故か自分も頂くことができました。
もの凄い勢いで呑まされている感じ。みるみるうちに、周りの方々が出来上がっていきます・・。
ちょいと寒くなってきたので、共同浴場に入って体を温め、メインの会場に向かいます。
たけのこ汁。鯖が入っていて少し独特のにおいがありますが、美味しかったです。
これでさらに体がポカポカになりました。しかし足元はつるっつる・・。2回ほどこけました。
会場はすでに凄い人。そして半分以上は外国人?と思うくらい、海外から来た方であふれていました。
火祭りなので、ファイヤ~ファイヤ~!! と大きな声も・・・。彼らも相当出来上がっていたようです(^^ゞ
しかしパワフルな外国人ギャラリーよりもさらに大きな声だったのが、社殿に乗った男の方々の歌声。
道祖神の唄が響き渡っていました。
街のあちこちで見かけた灯籠。前年に長男が誕生した家が火祭りに奉納します。
灯籠棟梁の指揮に従って作るそうですが、これも最後には燃えてしまうそうです。
火祭りの攻防戦。たいまつに火をつけて、社殿正面へ攻撃!火付けをするのは村の方々。
それを防いで社殿を守るのが、25歳の厄年、社殿の上に上がっているのが、42歳の厄年。
社殿から人の姿がなくなりました。いよいよクライマックスに近づいていきます。
はじめ、社殿に人があんなに乗っていて大丈夫なのかな・・とヒヤヒヤ見ていましたが、
社殿は頑丈にできているのが、燃焼するごとに姿を現す骨格をみると分かります。
いやいや・・・しかし凄いぞ~。これ・・・!!!
雪が舞う寒い信濃の空気が熱くなる瞬間。頬のあたりがポカポカしてきます。
社殿は翌日まで燃えていて、翌朝餅を焼いて食べると、風邪を引かずに1年間暮らせるそうです。
炎と男達の道祖神の唄が、いつまでも脳裏に焼きついていました・・・・。
【道祖神の唄】 ~野沢温泉観光協会オフィシャルホームページより~
目出度く建てた 命あるなら来年も また来年も 命あるなら来年も
唄えばつける サアてば友達良いもんだ おいとまとれば 笠の露やら涙やら
穂に穂が咲いた 升はいらない箕で計れ 夜明けにひとつ 咲いてくれろや梅の花
どんとと鳴るとこどこだ あれはお伊勢の大神楽 大神楽にほれて 行かじゃなるまいお伊勢まで
添わせておくれ 縁を結ぶの神ならば 良い娘に良い衣装着せて 袖の下から乳握る
乳ょ握らせて 乳は内緒の締め樽だ 締め樽締めて 嫁にやります来年は
若い衆頼む 露は寝笹の葉を頼む お月のように 殿さ心はまんまると