お箸をかんで、お箸が折れる。
子どもって・・・よくやりますよね。
Mちゃん(4歳)、昨日の晩ご飯中お箸が折れちゃった。
 
お箸がなければ竹で作ればいいじゃない!
 
ということで、今日は竹でお箸を作るぞ~!
 
お父さんも、長いの持って帰ってきてって言ってたから
ちょっと長めに切る。
どの竹にしようかな~。
これだ~!
立ってるものを横に切るのは、なかなか難しい。
この腰の入り方スター
2歳から森で過ごしているだけのことはある。

 
切った竹を、ず~りず~り運ぶ
なんか重そうだし、スタッフもいつ手伝おうかなって思いながら付いていく
しかし、なんか、もう、助けてほしいと思ってる感じもなく
自分で自分の箸を作るんだ。
ただそれに向かって夢中。
このたくましい背中
やっと切って、やっと運んで
まだまだ終わらない
次は長さを決めるぞ~
この辺かなあ
 
ナタの扱いもこの通り。
ナイフやのこぎりを何度も使い
使っているスタッフの様子を観察し
ナタに少しずつ触れながら、

道具の使い方を覚えました

 

今年入園したKちゃんは

のこぎりを初めて触り、

現在のこぎりで葉っぱを切っているところ

1年後2年後には、こんな姿が見られるかな

 
この辺りで、他の園児も集まってくる
「何やってるんだろ~」
「わたしもやりた~い」
夢中、楽しい、一生懸命、が他の子を呼び寄せる。
 
そしてお箸職人仲間が増える
ナタは1本、ナイフは2本
(喧嘩になるかなあと思ったら)
「わたし、じゃあナタ使うね」
「あ、ちょっとナタ今から使いたい」
「じゃあ私ナイフ」
「終わったらナタ貸してね」
4歳3人の柔らかく優しいやり取り。
自分が使いたいを伝えつつ、相手の使いたいも尊重しつつ
貸し借りしながら
それぞれがものすごい集中力でお箸を作る。
 
沢山喧嘩して、ぶつかり合って
助け合って、励まし合って
色んな毎日を家族のように過ごしてきたからこその
やり取りがここに。
コミュニケーション能力とか、
そんな言葉で片付けられない4歳3人の会話
座って聞いてたスタッフ感動。
 
お箸の先の方が細いからもう少し削る
ささくれ、どうしよう
完成がどこなのかは自分で決める
できた時の達成感満足感溢れた顔は
その場にいた人だけのスペシャル☆
 
「いつも使ってるお箸も、誰かがこうやって作ってくれてるんやね」
スタッフのこの最後のつぶやきが、
半日かけてお箸を作った4歳たちに
すとんと落ちる。
 
ず~っと座ってお箸を作る。
今日も素敵な時間でした。
 
その頃、他の園児は
ミュージカルをしながら野イチゴ摘みに行ったり
オニオンスープを作ったり
木登りしたり
自分のやりたいを自分で選んで、とことんやってみる。
途中でやめてもOK
この毎日が園児の心をぐんぐん育てています。
 
スタッフも
なんでもできちゃう気になってくる
不思議よね~
 
SY