韓国語の애と에は現在では韓国人ですら
発音を区別しないから同じ「エ」の発音でいいよ。
そんなふうに習いませんでしたか?
韓国語のテキストとか読んでいると
そういうふうに教えてる教材が多いし、
NHKのハングル講座ですらそう解説していますよね。
でも私はどうもそれが腑に落ちなくて。
いまの韓国人は発音を区別してないとしても
昔の韓国人は区別していたわけですよね。
本当に全く同じ発音でOKなのだったら、
わざわざ애と에の2つの文字を作る必要もなかったわけで。
同じ発音でOKですよ~と言われて、特に何も疑問を
持たずに「はーい!わかりました」と素直に答えて
終わらせるのも1つの手です。
細かいことに拘らずとにかく前に進む。
語学学習にはときに素直さも大事です。
でも私の場合、文法に関してはそういうスタイルですが、
発音に関してはついこだわりを持ってしまいます。
腑に落ちないことがあると、
「どうしてそういう発音になるのか」
「どうすればネイティブと同じ発音ができるようになるのか」
私の疑問や悩みを解決してくれるような
サイトや動画を求めてネットの海を彷徨うのです。
昨日の朝のNHKテレビでハングル講座は前期の総復習ってことで
ちょうど、この애と에の発音練習が出てきてました。
パートナーのシン・ウィスさんが発音しているところを
凝視した結果、、、もしかしたら下記の説明が一番わかりやすく
みなさまに伝わるのではと思ったので書いてみます。
애の発音・・・日本語で「え~!マヂで~!超嬉しい!」と言うときの
えの発音に近い。テンションが高い時のエ。(明るいエ)
에の発音・・・日本語で「おえ~!!!」と二日酔いで吐くときに口からつい出てくる
おえ~のえの発音に近い。ちょっとドスのきいた暗くてこもったエ。
さて、どうでしょう。
에の説明なんか例えが汚くてすみません。
たぶんNHKさんではこんな説明は放送できないと思いますので。
勝手に私が汚れ役を買って出ましたよっと。
私のこの説明で、ますます意味がわからなくなった!
とお怒りになったみなさま。
元サムスンの技術通訳で、現在韓国語学習アドバイザーを
されている方のサイトに、目から鱗のわかりやすい説明が
載っていましたので紹介します。
애の発音・・・애は아(ア)と이(イ)が合わさった文字です。
なので、아(ア)の口の形をキープしたまま이(イ)と
声に出して言ってみてください。できましたか?
それが애の発音です。
에の発音・・・에は어(口が大きいオ)と이(イ)が合わさった文字です。
なので어の口の形をキープしたまま이(イ)と
声に出して言ってみてください。できましたか?
それが에の発音です。
なるほど~!これは論理的で超納得。反論の余地がありません。
韓国語のハングル文字はそういえば口や発音器官の
形を表していたんでしたよね。
ハングル文字とは何か?という基本のキすら
忘れていました。思い出させてくれて感謝感謝。
上記の発音を実際やってみると、
애の発音のときは舌が口の中で少し上のほうに
持ちあがっています。
애の発音のときは逆に舌が下がっていて
舌の奥の両端が上の歯のサイドにくっついてる感じです。
テレビではさすがに、韓国人出演者たちの
舌の動きまで確認するのは無理ですが、
シン・ウィスさんが애と에の発音をしてたとき、
頬っぺたの形(動き)が全然違っていました。
ついでにもっと言うと、喉ぼとけの動きも。
NHKテレビでハングル講座で発音練習するとき、
出演者の口の動きだけでなく、頬っぺたや顎、
喉ぼとけの動きにも注目して真似すると、
ネイティブ韓国人に近い綺麗な発音が
できるようになりますよ!
애と에の発音の違いを学ぶ場合、
韓国人女性よりも韓国人男性に発音してもらった方が
日本人にとってはより違いがわかりやすいですね。
いやぁ~、
元サムスンの技術通訳で現在韓国語学習アドバイザーの
この方↓はマジ師匠だと思いました。
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通訳や翻訳をしてる人って語学オタクというよりも、
不特定多数の人にどうやって説明したら一度にわかりやすく
伝わるか?をほぼ1日中考えてるのが仕事なので、
どんな有名教授やカリスマ講師よりも
こんなふうに上質な教材を作ることができるわけなんですね。