あなたの優しさを
癒しのプロに変える教室。
東京・小平市 フラワーセラピールーム n.Ground(エヌ・グラウンド)
フラワーセラピストの八重樫紀子(やえがし のりこ)です。
「断ったら、相手に悪いかな」
「せっかく声をかけてもらったのに、断るのは申し訳ない」
「お願いしたら、迷惑をかけてしまうかも」
そんなふうに思ったことはありませんか?
相手のことを考えて「悪いな」と思えるのは、決して悪いことではありません。
相手の立場を想像したり、相手の負担を考えたりできるのは、
思いやりのひとつでもあります。
でも、その「相手に悪い」という気持ちによって、
いつも自分の気持ちを後回しにしているとしたら……。
少しだけ、自分の心にも目を向けてみてもいいのかもしれません。
「相手に悪い」と思いやすいのは、どんなとき?
たとえば、こんな場面。
本当は予定があるのに、
頼まれごとを断れない。
疲れているのに、
「せっかく誘ってくれたから」と無理をして出かける。
困っていて誰かに助けてほしいけれど、
「忙しいだろうから」と頼めない。
何かをしてもらうと、
素直に「ありがとう」と受け取るより先に、
「申し訳ない」と感じる。
仕事でも、
「ここまではできません」
「この方法では困ります」と言いたいのに、
相手に悪い気がして言えない。
こうして並べてみると、
「相手に悪い」という気持ちは、
いろいろなところに現れます。
相手のことを考えられる人ほど、感じやすいことも
「相手に悪い」と感じやすい人には、
相手の気持ちや立場をよく考える人も多いようです。
「これをお願いしたら大変かな」
「断ったらがっかりするかな」
「こんなことを言ったら嫌な気持ちになるかな」
自分が何かを言ったり行動したりする前に、
その先にいる相手の気持ちまで想像する。
それ自体は、とても自然な気遣いです。
人と人が気持ちよく関わっていくためには、
相手を思いやることも大切ですよね。
だから、
「相手に悪いと思ってしまう自分を直さなければ」
と考える必要はないと思います。
でも、いつも「自分が我慢する」で終わっていない?
少し気にしてみたいのは、その先です。
「相手に悪いな」と思ったあと、どうしているでしょうか。
相手のことも考えたうえで、自分の希望を伝えることができる。
難しいときには断ることができる。
助けが必要なら「手伝ってほしい」と言える。
相手が「大丈夫だよ」と言ってくれたら、
その言葉を受け取ることができる。
そうであれば、「相手に悪い」という気持ちは、
相手を思いやる気持ちのひとつなのだと思います。
けれど、
「相手に悪い」
↓
「だから私が我慢すればいい」
いつもこの流れになっているとしたら、少し話が違ってきます。
「相手に悪い」より、「私はどうしたい?」
私自身も最近、こんなことがありました。
以前から花の活動を通じてつながりのあった方から、
新しく始めるコミュニティビジネスのメンバーに誘っていただいたことがあります。
声をかけていただいたことはありがたいことでしたが、
私自身が心からやりたいと思うことではありませんでした。
そして今の私には、n.Groundという、
自分がいちばん大切に育てていきたいものがあります。
だから今回は、参加しないことを選びました。
こう書くと、
「優先したいことがあるのだから、断れて当然じゃん」
と思われるかもしれません。
でも、以前の私ならきっと、
「きっぱり断るのではなく、できることくらいは手伝ったほうがいいのかな」
と考えていたと思います。
長い間、自分が我慢することが当たり前になっていた私には、
我慢していることへの違和感や抵抗感さえ、
あまりありませんでした。
そうなると、「私は本当はどうしたい?」ということ自体が、
だんだん分からなくなっていきます。
もし以前の私が今と同じ状況にいたとしても、
「n.Groundを最優先にしたい」という自分の気持ちに気づき、
それを大切にすることができたかどうか分かりません。
今回、私が変わったと感じたのは、
単に「断れるようになった」ことではありません。
「相手がどう思うか」だけではなく、
「私はどうしたいのか」
「私にとって今、大切なものは何か」を考えて、
自分で選べるようになってきたこと。
そこに、私自身の小さな変化を感じています。
思いやりと、自分を後回しにすることは同じではない
誰かを大切にすることと、
自分を大切にすること。
どちらか一方を選ばなければならないわけではありません。
相手にも事情があるように、
自分にも事情があります。
相手に都合があるように、
自分にも都合があります。
そして、
相手の気持ちが大切なのと同じように、
自分の気持ちも大切です。
頭では当たり前のことのように思えても、
実際の人間関係の中では、これが意外と難しいものです。
「相手に悪いから」と
自分が引き受けることを繰り返していると、
自分が我慢していることにさえ気づかなくなってしまうこともあります。
もしかすると、
「私はどうしたい?」
と考えるより先に、
「相手はどう思う?」
と考えることが習慣になっている人もいるかもしれません。
「相手に悪い」と思ったとき、自分にもひとつ質問してみる
もし今度、「相手に悪いな」と感じることがあったら、
「じゃあ、私は本当はどうしたいんだろう?」
そんなふうに、自分にもひとつ質問してみてはいかがでしょうか。
相手の希望を断る必要があるわけでも、
自分の希望を何が何でも通す必要があるわけでもありません。
まずは、相手の気持ちを考えるのと同じように、
自分の気持ちにも気づいてあげる。
それだけでも、これまでとは少し違った見え方をするかもしれません。
では、そもそもなぜ私たちは、
「相手に悪い」と強く感じるのでしょう。
単に「優しい性格だから」というだけではなく、
これまでの人との関わり方や、
育ってきた中で身につけた考え方などが
影響していることもあります。
このあたりについては、また次の記事で少し掘り下げてみたいと思います。
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