最高のコーチは、教えない 吉井理人 | N field golf(エヌ フィールド ゴルフ)ブログ

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猪名川町・三田・川西・宝塚・西宮のゴルフレッスン

2018年11月20日 初版第1刷発行

ディスカヴァ―・トゥエンティワン

 

第1章 なで、コーチが「教えて」はいけないのか

第2章 コーチングの基本理論

第3章 コーチングを実践する

第4章 最高の結果を出すコーチの9つのルール

 

 

 

 

 

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小さな課題を設定し、成長のスパイラルをつくる

 

これ(自分と同じレベルのある人物を「仮想ライバル」に設定する方法)

に対し、簡単で小さな課題を設定し、

小さな成功を継続的に積み上げていく方法がある。

僕は、この方法がもっともモチベーションが上がるやり方

だと思っている。

課題をクリアできたとき達成感が得られ、

それが新たなモチベーションにつながり、

そのモチベーションが次のステップに上がる

より高度な課題を設定する動機づけに直結し、

成長のスパイラルに入っていきやすいからだ。

それに、課題がクリアできなかったとしても、

原因を特定しやすい。

練習のやり方が間違っていたのか。

練習量が足りなかったのか。

そもそも課題の設定が間違っていたのか。

原因が明確になれば、軌道修正をしたうえで

新たな課題に立ち向かっていくモチベーションが生まれる。

 

(中略)

 

課題設定のポイントは、

課題を解決するために必要な要素が、

すべて自分でコントロールできるもの

で構成されていることだ。

その前提条件がなく、運や天候、

あるいは個人では対処できない外部要因など、

予測不可能な条件が入ってくる課題を設定してはいけない。

クリアできるかできないかが、その人の現在のレベルとは

まったく別の問題になってしまうからだ。

 

 

 

失敗を恐れず、何度でもトライする姿勢を持たせる

 

僕が考えるネガティブは、

ちょっとひねくれているネガティブだ。

言葉にすれば、「どうせ僕なんか」

と自己評価が低いタイプである。

そういうネガティブさを持った選手は、

野球選手としての向上心も出てこない。

できるけどもやらないタイプ、やられたときのダメージを考えると

やらないほうがいいと考えるタイプが、

僕の考えるネガティブな選手といえる。

そういうタイプは、いくら指導しても直らないと思っているので、

球団にはすぐにトレードに出したほうがいいと進言する。

僕は少年野球に指導に行ったときに、よく伝える言葉がある。

「失敗が怖くてトライしないのが、

野球選手として一番カッコ悪い」

自分にとって最善の方法を見つける努力をして、

見つかったらそれをやってみる勇気を持った選手

になってほしいという話だ。

失敗して修正する。それを繰り返すうち、

佐々木さんのように複数の選択肢の中から

最善のものを選べるようになる。

そのレベルに到達できるように、

トライする姿勢を持ち続けるように指導する。

 

 

 

自分のプレーを言葉で表現できるようにならないと、

そのパフォーマンスが自分の身についてことにはならない。

 

(中略)

 

自分のパフォーマンスをうまく言語化できる選手は、

調子の波が小さい。

調子が悪いときの状態を正確に表現できるため、

迅速かつ正確に対処法のコーチングを受けることができる

からである。

調子が良い場合も、その状態がコーチに伝われば、

その状態をさらに上げていくコーチングを受けられるのだ。

一方、言語化がなかなかできない選手は、

調子の波が大きい。

調子が悪い状態をうまく表現できなければ、

コーチも対処のしようがない。

そのため、なかなか悪くなった状態を改善することができない。

そのタイプの選手が、いったん調子を落とすと

なかなか戻ってこられないのは、そういう理由からだ。

良い状態だったとしても、どうして良い状態になっているかの

分析ができないため、その状態を維持したり、

さらに飛躍させるコーチングができない。

調子の波が少ないほうが、次の課題にも移りやすい。

調子の波が小さい選手に

現在より少し上の強度の課題を与えれば、

波が小さいまま上昇カーブを描いていけるからだ。

自分の状態を言語化できない選手は、

選手としての基盤となる基礎的な部分

を安定させるのに時間がかかる。

その間に調子を落とし、つぶれてしまうケースが多い。

そういう意味でも、正確に言語化できたほうが

選手にとってプラスになる。

 

(中略)

 

人は、自分の姿がわからないものだ。

しかし、わかっていなければ

自分の状態を言語化することはできない。

他人から指摘されたことを

自分で納得し、修正し、

自分の言葉で説明するところまでいけないと、

自分のものになったとはいえない。

とくに、自分の身体を動かスポーツは、

フォームを見てここがおかしいと思っても、

本人がその違いを正確に捉えられなければ、

修正することは不可能だ。

指摘して修正方法を教えれば、そのときは直る。

しかし、わかっていなければすぐに元に戻る。

本当にその部分を直そうと思うのであれば、

自分で気づいて自分で努力するしかない。

そのためにも、しつこいぐらいに質問を繰り返し、

言語化する癖をつけるしかないと思う。

 

日記は自分の動きを言語化する訓練になる

 

言語化するうえで、日記をつけるのは効果がある。

ただし、自分だけがわかれがいい書き方ではなく、

誰が読んでもわかるような日記の書き方にする

のがポイントだ。

つまり、自分のプレーを解説者が解説するように、

客観的な視点で書くほうがいい。

 

(中略)

 

一流選手は、誰かに言われなくても客観視ができている。

さまざまな競技において一流と呼ばれる選手や、

オリンピックに出場するようなアスリートは、

試合中に自分の姿を俯瞰している感覚がある

と聞いたことがある。

訓練しなくても、自然に客観視ができる。

その能力があるからこそ、

自分のプレーを高めていくことができるのだ。

僕には、その感覚はわからない。むしろ、

僕の場合は自分を俯瞰するのではなく、

自分の中から自分が見えているイメージがある。

俯瞰しようが僕のように中から見ていようが

どちらでもいいが、自分のイメージを客観的に

捉えられるからこそ、正確に言語化できるのだと思う。

 

 

 

コンディショニングは、まず身体だ。

肉体が健康な状態にないと、

できないことが数多く出てくる。

しかも肉体の状態は、精神面にも大きく影響する。

気分がすぐれなければパフォーマンスの質は下がる。

僕の経験からすると、

トレーニングと、食事と、休養が

身体のコンディションを考えるうえで三つの基本だ。

プロ野球選手に限らず、コンディショニングを意識する人は

トレーニングと食事に気を使う。

しかし、休養をおろそかにする選手はあとを絶たない。

日本人は休養の取り方が上手ではない。

とくに、技術的に未熟な選手ほど、

不安を払拭しようと休まずに練習する。

むしろ休んだほうが整理できることもあるので、

休養をとくに意識するよう選手にも言っている。

休養は、主に睡眠と練習時間だ。

睡眠は言わずもがな、練習時間をある程度決めて、

練習しない時間をつくるようにする。

トレーニングをする人は、筋肉の「超回復」はご存じだろう。

トレーニングによって傷ついた筋肉は、

一定時間たつと元のレベル以上に回復する。

その時点で次の負荷をかければ、

さらに筋力が上がっていくという理屈だ。

超回復に至るまでの間に、筋肉を休めなければならない。

下手にトレーニングすると、故障の原因になる。

技術面でも、反復練習を休んでいる間に、

頭の中が整理されて身体が覚える

といわれている。

技術的なスキルを実行しているときに

身体がどのように動いているのか、

筋肉から頭にフィードバックさせ、

頭の中でこう動いたと理解し、

それがまた筋肉にフィードバックされるということだ。

それによって、正しい動きを覚えていく。

その意味で、反復練習のあとは休むこと

が大切になってくる。

練習をやりすぎると、整理される時間がなくなり、

感覚的なずれが頭と身体をバラバラにさせてしまうことがある。

たとえば、簡単な漢字を何度も何度も書いていると、

突如として「あれ?この字ってこんな字だったかな?」

と思う瞬間がある。

これは「ゲシュタルト崩壊」と呼ばれる現象だが、

これと同じようなことが身体の動きにも出てくる。

単純な反復練習をやりすぎると、

今までできたことができなくなってしまう。

注意しなければならない点だ。

そうならないようにするには、

ある程度の練習をしたら、

ある程度の休養を取るしかない。

人間の身体はよくできたもので、

休んでいる間、つまり考えていない間に

身体の動かし方を整理してくれる。

その効果を信じてほしい。

 

 

 

コーチとして

 

いろいろと勉強させて頂きましたが、

 

選手にも参考となること

 

を少しご紹介させて頂きました。

 

 

 

 

 

 

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