クラウディオ・シモネッティズ・ゴブリン~LIVE IN JAPAN(CD+DVD発売) | 三つ子の魂百まで…トラウマニア

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昨年2016年10月29日(土)。2012年8月25日の日比谷野音ライヴ以来、4年ぶりにゴブリンが日本の地に足を踏み入れる。プログレッシヴ・ロックの聖地"CLUB CITTA"で、キーボーディストのクラウディオ・シモネッティ率いるデモニアのメンバー2名とクラウディオの恋人でダンサーのアリーチェ・ベルナルドを加えた4人編成の新生GOBLIN。その名も『CLAUDIO SIMONETTI'S GOBLIN』

 

劇中で流れる音楽を抜いて劇伴を生演奏(被せる)するスタイルが流行り出した頃で、ゴブリンはダリオ・アルジェント監督の代表作『サスペリア』のシンクロライヴを行うというのだからプログレファンは勿論の事、ホラー映画ファンからも大注目を浴び、キャパ600席のクラブチッタは超満員。瞬く間にチケットは完売し、急遽立ち見席まで用意される盛況ぶり。熱気と興奮に包まれたゴブリンのライヴCD&DVDが商品化されたのです!会場でもソフト化のアナウンスがされていたのですが、一向にリリースされる気配はなく、お蔵入りしたかと心配していた矢先に…なんと今年、2017年10月28日(土)のシンクロ上映ライヴに選ばれた『サスペリアPART2』とヒットナンバーのベストヒッツ来日公演に合わせ約1年越しで素晴らしくエキサイティングな音源がこれ以上ない完璧なスペックで陽の目を見たのだからそれはもう感無量です。

 

レコード時代から長年ゴブリンに注目し、ほぼ全てのアルバムを送り出してきたキングレコードから10月18日に発売。デジパック風の4面紙ジャケ。

 

ダンサーのアリーチェさんを全面に押し出したジャケデザインが斬新。バックにはお馴染み小悪魔ゴブリンのキーアート。サイケな色彩は会場の照明効果によるもの。

 

太めのオビには一部新訳されたタイトルがズラリと並んでいます。なぜアリーチェさんが「アリス・ベルナール」と記載されているのか?クラウディオはメンバー紹介時に「アリーチェ」と呼んでいたのに…。

 

DVDですが、日本の映像規格はNTSCなので実質大手メーカーから発売されたゴブリンのライヴ映像でPAL仕様じゃないのはこれが初めてかもしれませんね。(リズム隊編成のテキサスライヴはNTSCでしたが、あちらはゴブリンの公式HP限定販売の自主製作盤みたいな商品でした)

 

背表紙も凝った作りです。それにしてもディスク3枚組なので、なかなかの厚み!

 

ジャケを広げるとこんな様子。艶コーティングされているのでゴージャスな装い。

 

先ず広げてみて真っ先に目に飛び込んでくるのは、今年の夏、惜しくもこの世を去ってしまった巨匠ジョージ・A・ロメロ監督の最高傑作『ゾンビ』の有名なポスターアート。

 

どのスチルも鮮やかな色味で飾りたくなる物ばかり。写真の配置にもコダワリが感じられます。

 

2曲目に演奏されたシモネッティ初のソロ作品『デモンズ』

 

極彩色の赤に染まるメンバー並び。右のブルーノ・プレヴィターリ氏はベース担当ですが、デモニア結成当時はギターを演奏していました。オリジナル・メンバーのベーシスト、ファビオ・ピニャテッリもギターからベースに転向した人なので、リズム感のある唸るベースはギターテクニックの影響もあってかファビオの弟分と言ったところでしょうか。

 

4面デジパックをこのように合わせるとキュービック状に。輸入盤ではここまで見栄えの良いジャケは絶対作れません!印刷技術も雲泥の差ですし…。

 

フォトブック風ブックレット。

 

シモネッティから日本のファンへメッセージが寄せられています。

 

アリーチェさんは、マイナー曲演奏の時にステージで舞っていましたね(笑)「CHI?」「サスペリア・テルザ」「エポペア」など。

 

言わずもがななトラックリスト

 

ドラムスのティッタ・タニ氏の重厚感溢れるタイコも聴きどころのひとつ。打楽器ならなんでも来い!とティンパニを叩くシーンが見られたのは感動しました。ゴブリンと言えばティンパニを大々的にフィーチャーしたナンバーが多いですし、サスペリアはその代表格とも言えます。

 

片山伸氏の読み応えあるライナーノーツとシモネッティのメッセージ翻訳が載っています。伊・TV番組のテーマ曲『CHI?』(発音はキ)が「誰?」と翻訳されたのは、これが初めてだったと思います。GOBLINの前身"イル・レアーレ・インペーロ・ブリタンニコ"の『殺意の動機』から終盤で傑作「叙事詩」(エポペア)をさり気なくプレイし始めた瞬間は鳥肌が立つほど嬉しかったですよ。なんでもプロモーター側が海外では選曲されていない日本独自のセットリストにしたいとシモネッティに打診したのだそうです。意外中の意外が正にこの2作品でした。

 

Blu-spec CDと言う見慣れないロゴ。これまで高音質を謳ったHQCD(ハイクオリティCD)やSHM-CD(スーパーハイマテリアルCD)等がありましたが、このブルースペックCDはBlu-rayディスクに使用されるポリカーボネート素材と製造技術で製作された原音に近い再生を可能にする新規格ディスク。プラシーボ効果的な商品も多々ありましたが、これはダイナミックレンジの広さからクリアーな音の空気感を見事に表現しており、ライヴ会場で聴いた生音とは別の意味で異なる衝撃的かつリアルな迫力を生んでおり大満足の響き。録音はサウンドボードなのかな?

 

キングレコードさんのレーベル「セブンシーズレコード」や「ネクサスレーベル」等のロゴが並んでいるのがプログレと長年ゴブリンを追い続けて来たファンには涙ものの組み合わせ。

 

赤と黒地ディスク。ピクチャーディスクではなく、昔ながらのシンプルなデザイン。やっぱ七色に輝くCDの反射がタイトルを浮かび上がらせてるのってインパクトがありますし、CDだ!って雰囲気ですよね(当たり前か)

 

あの感動が甦るライヴステージ映像!クラウディオのツインキーボードプレイや、ディストーションを効かせまくるブルーノさんのギター。パワフルなドラム捌きが貫禄あるティッタさんのティンパニ演奏に目頭が熱くなります。セクシーで目のやり場に困るアリーチェさんのダンス。マルチアングルカメラと凝ったCGエフェクトなど、飽きさせない構成でヘビロテ必至の1枚に仕上がっています。会場のスクリーンに映し出されていた映画のワンシーンもばりばりオーバーラップする贅沢なヴィジュアル。間延びしないようにMC部分をカットしている箇所がありましたが、テンポが良いので満足です。収録するには権利的にムリであろう『シャドー』演奏前にサービスで弾いてくれたヴァン・ヘイレンの「JUMP」とか最高でしたよ!あと、PAURAを熱唱させるクラウディオとかね。

 

ディスクユニオン限定特典は、公演ポスターの縮刷レプリカ。ここまで再現度が高いと折り目の無いロール状態で欲しかったですが…。ユニオンはゴブリンBOXの時も紙ジャケや帯を完全復刻したり、アウターケースを製作するなどマニア心を擽る企画モノは海外でも評判が良く高値で取り引きされています。

 

ザ・ベスト・オブ・イタリアン・ロックのステッカーも付いてきました。

 

こちらはチケット販売時に配布されたリーフレット。

 

チケット半券。初の単独公演。チッタ先行予約で取りましたが、ちょっと壁側で左が定位置のシモネッティはあまり良く見られなかった代わりに、ブズーキを奏でるブルーノさんのイケメンプレイを堪能しました!

 

チッタ公演告知ボード。完売御礼!!

 

川崎クラブチッタ外観。グッズ先行販売のため、

早くから現地に向かい並びました。

 

物販告知ポスター。2点以上購入すると先着100名にポスタープレゼントがあり、前から2番目に並んでいたので勿論ゲットできました。1回の購入で沢山買ってもポスターは1点しかもらえなかったようです。

 

先行販売ブース。照明がサスペリア・モチーフの

ピンク色でムード満点。公式グッズ以外にも、ディスクユニオンが関連CDやレコードを販売していたり、驚きだったのはアーティスト側もレアなTシャツや限定ピクチャーディスクなどを大量に持ってきていたこと。Tシャツは2000円とリーズナブルで飛ぶように売れていました。サイズが違ったり、破損していても返品受付は出来ないので注意が必要ですが…。

 

グッズ購入の列。みなさん思い思いの服装で観覧に来ていました。ゴブリンTシャツで正装している熱狂的な人も沢山!

 

結局、公式グッズ3点すべて買ってしまいました(笑)もう信者の義務みたいなもんですね。マグカップを欲しがる海外ファンもいるよーで。

 

公演プログラム(2800円)4P見開きでメンバー写真とディスコグラフィーのジャケ写は圧巻!高級紙を使っていてツヤツヤのコーティングが施されています。これはもう一冊買えばよかったと後悔…。

 

Tシャツ(3800円)。【S・M・L・XL】が揃っていました。アメリカンサイズではないので、私にはLが丁度良い着心地。シックなバーガンディ色は普段着に合わせやすいですね。

 

マグカップ(1800円)。なんか前時代的なグッズだな~と思いつつも白地にカラフルなフォントが映えていたので買わずにはいられませんでした。大ぶりで重さもなかなか。使っていませんが頑丈そうですよ。

 

グッズ購入者に先着配布されたポスター。やはりどれもこれも艶コーティングされているので写真に撮ると反射するんですよコレが。しかし素晴らしいデザインですね。フォントが昭和レトロしているのが個人的にモロ琴線に触れまくりです。

 

 

 

 

 

 

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