[映画レビュー#86] ネオン・デーモン | ニールのシアター

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お越しいただきありがとうございます!鑑賞した映画・特撮・ドラマ・アニメをシェアしたいと思い、始めました!現在、様々な作品を開拓中!(まあ、たまに偏りはありますがw)

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よう!待たせたな!

 

なかなかブログ記事に手がつかず、さらに読めていなかった大好きなブロガーさん達の元にも久々に伺ってみたら、どうやら「羊たちの沈黙」「Mr.タスク」「TENET / テネット 」などなど、

 

全部好みのジャンルやん…。

 

これほどまでに面白い記事が生まれていた間に俺がしていたのは・・・・・・!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エル・ファニングを愛でるってバイトですね♡

 

それが九割、残りの一割が課題、挑戦、就活ってとこでした。

 

はあ…虚しい…(これを投稿した後、気になったさ記事は熟読させていただきます^^;)

 

 

じゃ、行ってみよう!

 

とりあえず一旦の完結です。

 

ニコラス・ウィンディング・レフン特集

 

 

 

モデルとして成功することを夢見て田舎からロサンゼルスに飛び込んだジェシー(エル・ファニング)。彼女が兼ね備えた美しさは周囲の人々をどんどん魅了していき、彼女はモデルとしてのステータスを積み重ねていく。それは同時に彼女の人格を変えていき…。

 

原題:The Neon Demon

R15+

全米公開:2016年6月24日

日本公開:2017年1月13日

上映時間:117分

製作国:フランス、デンマーク、アメリカ合衆国

 

監督・脚本・原案:ニコラス・ウィンディング・レフン

脚本:メアリー・ローズ、ニコラス・ウィンディング・レフン、ポリー・ステンハム

製作:レネ・ボーグルム、シドニー・デュマ、ヴァンサン・マラヴァル

 

製作総指揮:クリストフ・ランデ、ブラヒム・シウア、クリストファー・ウッドロウ、マイケル・ベイシック、スティーヴン・マーシャル、ミシェル・リトヴァク、ゲイリー・マイケル・ウォルターズ、ジェフリー・ストット、マニュエル・シーシュ、マシュー・リード、ヴィクター・ホー、レイチェル・ディック、ソール・シグルヨンソン


出演: エル・ファニング、カーラ・グルスマン、ジェナ・マローン、ベラ・ヒースコート、アビー・リー、デズモンド・ハリントン、クリスティーナ・ヘンドリックス、他

and キアヌ・リーブス

 

 

 

 

ここ最近、ずっとインスタでエル・ファニングばかり見ています、改めましてニールです。



 

ただすんません、アニャ・テイラー=ジョイにも浮気してます。

 


 

 

まあそんなことは良いんですよ笑

 

そんなこんなでレフン監督の話題作(「ブロンソン


」「ドライヴ


」「オンリー・ゴッド


」、今作)を中心に見てきたわけですが、楽しかったぁ(´∀`)


中高にこれを見て感想書くみたいな課題があれば喜んでやりましたよ…あるわけねえけど笑

 

まず改めてこれまで僕のブログで取り上げた今作含めた4作品から受けたレフン監督の印象を説明するならば…


すでに見たことのあるようなジャンルのストーリーを普通なら思いつかないような演出、強烈な色使いの美術、カメラワークを持って描く、結果としてクセがかなーり強い作品になっちゃう。そんな感じです。

メロドラマのようなロマンチックなシーンをやったかと思いきや唐突にバイオレンス、残虐シーンを投げ込む辺りも一度どこかで琴線に触れてしまえば、その作風がたまらないと笑 今作ではその色使いがとても美しく輝いていたわけですが。

 

ただ、これまで見てきたレフン作品はゴッツイ男がたくさん出てきて犯罪臭のするような世界観が中心だったものですから、可憐な少女が主人公でしかもモデル業界が舞台って一体どうなるんだ、という期待を鑑賞前には抱いていました。

 

まあ、田舎から夢を抱いてモデル業界入るけど、いろんな闇にズブズブになって、嫉妬交えるドロドロなドラマになるのか…?なんてことを思ったり。実際どうだったのか。

 

半分あたりで半分はずれ。

 


ニコラス・ウィンディング・レフン監督が関わっているのだから、普通の少女成長物語になるわけがないんですねw

 

印象的だったのは主人公ジェシーが謎の三角形のネオンライトをくぐる、という一見「なんだこれ?」っていうシーンが本編の途中途中で出てくるんです。このやり方は、「オンリー・ゴッド」もよく見られていましたが、

レフン監督は強烈な色使いの照明でその人物が頭でうっすら考えていることや妄想なども映像化して、それをドラマパートの途中に入れ込む、という演出をしていました。



今作中のネオンライトのシーンは、モデルの仕事を進めていくうちに少しずつジェシー自身の人格が変化していくポイント地点という意味を込めたシーンなのかな、とも想像させるものでした。

 

ただ前半に関してはそのネオンのシーン、山猫のところを除けば、普通のティーンガールズムービーです。ここら辺は




「いやぁ、モデル業界って大変やなぁ」とか




「あの子、可哀想やなぁ」とか



エル・ファニング萌え〜というノリで見れるわけです。

 





常軌を逸するのは後半です。僕がこの作品が「ドライヴ」に並んで好きになった理由は、「ドライヴ」と同じく後半でガラッとジャンルが変わっていくのを奇をてらったような、まるで目立つようなやり方で描いていないところにレフンらしさを感じたからでございます。さりげなーく、しぜーんな形で、最終的にはとんでもねえとこにいってしまう。もう少し説明するならば、悪夢的なファンタジーのような映画に、後半はなっていくわけです。

 

嫉妬とか、美への執着が行き着く結論がまさか、

 

よし!◯っちゃおう!とはならねえよっちゅう話って誰がわかんだこれw 



まあぜひご想像にお任せするもよし、本編をみるもよし。

 

要は、レフンが監督するってことは個性を前面に出すという点では絶対に期待を裏切らない、その完成形がエンターテイメントとしては歪なものになってしまったとしても。いかつい男たちや犯罪集団が映画から消えてもやっぱりレフンらしさは残るんだということに嬉しさと安心すら感じました。

 

そんなキラキラかつドロドロした世界を輝かしているのは、キャスティングも非常に大きいと思いました。エル・ファニングね♡元々「SUPER8」の頃から知っていました、今作で完全に虜になってしまった。今作の話は監督自身が奥さんの美しさにふと嫉妬した瞬間があったことから生まれたんだと。(映画の最後に「Livに捧ぐ」と出てきましたが、実際本人はどう思ったんでしょうね汗)そのコンセプトなのか、監督自身が当て書きしたのかわかりませんけど、どハマりでしたね!「マレフィセント」は全く見る予定はありませんでしたが、こりゃ見るしかないでしょ。



え、逆に聞きますけど、これ以上の理由ってありますか?



エルちゃん、待っててね♡







さあ、キモオタ兄貴はほっといてですね、彼女を囲みそして翻弄される脇のキャスト陣も良かったです。ジェシーをモデル業界へと誘うメイクアップのルビー役はジェナ・マローン



何気に前半と後半で一番キャラがぶっ壊れるキャラクターだったと思います。SchoolDaysレベルのトリハダ狂愛演技がもうw ライバルモデルのサラ役のアビー・リーも印象的でした。



そういえば彼女、数週間前土曜プレミアムでやってた「マッド・マックス:怒りのデス・ロード」にも出ていました。


ジェシーのボーイフレンドの彼も初見時、



「あれ、どっかで見た顔だな」と思ったら、タイレンジャーさんが紹介してくれていたギャスパー・ノエの映画「エンター・ザ・ボイド」「LOVE 3D」に出ていたカール・グルスマンじゃないですか!本編中では冴えないんだけれど、そこそこの常識と芯がありそうな青年で、なんだかよくわからんけど好感を持ちました。上の2作を見たらきっと話は違ってくるでしょうけどw


  


そしてキアヌ・リーブスね笑 本当に下品というか嫌なやつなんですけど、ワルになりきれていない感、演技としてそれはどうなんだろうと思いつつも、それで癒されている俺がいるw。

 


といった感じでですね、

ストーリーだけで見たら目新しさはないです、そこだけでのインパクトは弱い作品ではあります。けれど、監督の突き抜けた色と美術を含めた演出、きっちりハマった役者陣、思いっきり破綻するのを抑えないことで誰にも真似できない境地に至らしめる作家性。その人の個性が出た変な映画はそれだけで十分価値があると思う僕にとっては今作もかなりのマイフェイバリットに入った次第です。

 



変な映画が好きな方、きらびやかな美術に酔いしれたい方、エル・ファニングが好きな方、ご覧になって見てはいかがでしょうか。僕は「ドライヴ」に続いてかなり好きでございます。

 

最終評価は、91点です。

 

あんまり受け入れられない高得点かもわかりませんが、もし気になったら「ハマるかハマらないか」を試すというだけでも一見して損はないかと。

 



というわけで、

最後まで読んでいただきありがとうございます!

 




いやぁ、もう10月ですか…本当に今年は特殊な年でしたが、あっという間に感じます。まあここでしんみりするつもりはねえけどな!!!

次回から「ワイルド・スピード」シリーズを見て行きます。全部履修します。全部です。

というわけで次回は「ワイルド・スピード」のレビューでお会いしましょう!