[映画レビュー#85] オンリー・ゴッド | ニールのシアター

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お越しいただきありがとうございます!鑑賞した映画・特撮・ドラマ・アニメをシェアしたいと思い、始めました!現在、様々な作品を開拓中!(まあ、たまに偏りはありますがw)

遂に、

 




遂に戻ってきたーーーーーーーー!!!!!(仮面ライダービルドがわからない人、サーセン)

 



いやいやすいません、大変お久しぶりでございます。自分でもびっくりなんですけど8月は一度も更新していなかったんすねw まあ色々理由があって書けていなかった、いや後回しにしていたと言うべきでしょう。説明するとなるとそんなに長くもならず一言で済むようなことなので、しばらくブログを書けていなかった間に自分に何があったかというのは本文である映画レビューの後にでも話すとします。

 

とりあえずは、若干放置状態だったここを尋ねてくださったあなたに、ありがとうございます。これからはバリバリレビューしていくので、よろしくお願いします。

 





そう言えば特に噂も立ちませんでしたね…1人くらい「童顔の人妻と駆け落ちしたんじゃね?」とか言っててもいいかな、なんてね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

は?(圧)

 




ニコラス・ウィンディング・レフン特集


 


タイのバンコクでムエタイジムの経営の裏で家族つながりの麻薬密売にも関わっていたジュリアン(ライアン・ゴズリング)。ある日、彼の兄ビリー(トム・バーグ)が少女をレイプした報復として、その父親に殺される。事情を踏まえてジュリアンは少女の父親を見逃すのだが、兄の死を聞きつけた母クリスタル(クリスティン・スコット・トーマス)がバンコクに訪れ、兄の仇を取るべく、ジュリアンに復讐を命じるのだった。


原題: Only God Forgives
R15+
第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品
全米公開: 2013年7月19日
日本公開: 2014年1月25日
上映時間: 90分
製作国: フランス、デンマーク

監督・脚本: ニコラス・ウィンディング・レフン
製作: レネ・ボーグルム、シドニー・デュマ、ヴァンサン・マラヴィル
製作総指揮: ライアン・ゴズリング、クリストフ・ランデ、ブラヒム・シウア、トム・クイン、ジェイソン・ジャンゴ、ミシェル・リトヴァク、デイヴィッド・ランカスター、ゲーリー・マイケル・ウォルターズ、マシュー・リード、トール・シグルヨンソン
撮影: ラリー・スミス
音楽: クリフ・マルティネス
編集: マシュー・ニューマン

出演: ライアン・ゴズリング、クリスティン・スコット・トーマス、ヴィタヤ・パンスリンガム、ラター・ポーガーム、ゴードン・ブラウン、トム・バーク、他



 



と言うことで「ブロンソン」「ドライヴ」といった順番で進んできたわけですが、今回ブログを書くのがきっかけで「オンリー・ゴッド」は初めての鑑賞でした。前回の「ドライヴ」の記事で、ありがたいことに他のブロガーさんときゃっきゃきゃっきゃしてたわけですが、「オンリー・ゴッド」の話もそこで出ていまして。世評をうまくピックアップしたかのようにですね、僕のコメント欄に均等に賛と否がいらっしゃいましたw なんも知らない自分は「いやぁどんな映画なんだろう」とワクワクして鑑賞。

 

(鑑賞後)

 

なるほど、確かにこれは賛否分かれるのかもしれない。万人受けするような作品であるのは間違いないと思います。実際に映画祭でも賛否両論だったそうです。復讐劇を基盤においた犯罪スリラーものなのですが、かなりアート気質な作品です。ちなみに初見後に、監督の奥さんが今作の撮影裏や主演のライアン・ゴズリング、アレハンドロ・ホドロフスキー監督との対話などにカメラを回したドキュメンタリー「マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン」も併せてチェックしたのですが、図らずも監督のメッセージが多少明確になるようなドキュメンタリーでした。1時間程度で見やすかったです。つくづく創作ってのは大変だわなぁ、と思わされましたw まあそれ置いといて、、、

 




これまでの過去作で既に強烈な色使いや、時系列を意図的に複雑にする編集、ロマンチック描写とバイオレンスのミックスなど、クセの強すぎる映画作りがレフン監督印だったと思います。今作は特にその個性をじっくり、芸術作品として味わえる一本だと感じました。今となれば、あれほどクセがあった「ドライヴ」が大人しいくらいに思えます。おかしな作りとは言え、まだ「ドライヴ」はサスペンスエンターテイメントとして、きっと映画が好きな人の多くは楽しんだのではないでしょうか。まだ「ドライヴ」は高確率で普通に見て面白いと思えるでしょうし。僕も「ドライヴ」は「ドライヴ」で大好きですし。





これは僕の推測でしかないのですが、カンヌ国際映画祭では否定派はバイオレンス描写が原因でブーイングを起こしたといったことがWikipediaに書いてあったんですが、既に「ドライヴ」のレフン監督という肩書きから、個性が光る痛快劇をまた見れるんじゃないかという期待感があった観客の予想に反し「オンリー・ゴッド」の内容(というか演出ですね)は独創的、文学的なアート作品だった。そこで困惑したからこそ「ちょっとよくわかんねえな…嫌い」と否定派はなった可能性もあるのかな、なんてことを思いました。もちろんバイオレンスはえげつないわけですが。

あくまで推測です、でもこういう芸術作品には多少バイオレンスだのセックスだのは見かけても不思議じゃない気もするんですけどね、


そんなもんでしょカンヌってw(カンヌに謝れ。すいません)

 



実際は2007年の「ヴァルハラ・ライジング」の後にすぐ今作を作る予定だったのですが、ライアン・ゴズリングに呼ばれて別の映画が挟まれた。それが「ドライヴ」でした。「ヴァルハラ・ライジング」はまだ見れていませんが、どうやらこれも少し詩的かつ難解な作品らしくその流れで考えたら、むしろ急激にレフンの名を知らしめ、カルト的にジャンルムービーとして愛されることとなった「ドライヴ」の方がむしろレフンのフィルモグラフィー的には特殊な存在とも言えるのかもしれません。いや、「ドライヴ」は大好きなんですけどね!汗






そう感じた僕にとってこの映画は、確かにクライムスリラーというジャンルならではの盛り上がりはないけれども、レフン監督の世界観にどっぷり浸かれることを楽しめましたし、これこそがレフン監督の映画だとも思いました。よって賛ですね。そもそも突出した監督の個性が目立つ作品は、それだけでたいていは好きになってしまう自分の気質もあると思いますので、

好き嫌いは分かれるとは言っておきます、でも上映時間はほぼ1時間半なので試しやすい作品とも思います。

 

 



終盤の意味合いについてはいろんな解釈ができると思うのですが、大雑把に映画全体で描かれていたのは僕の解釈では、


「異性愛を母に求める男が、旅路の末に絶対的な神によって解放される」こんな感じじゃないかな〜、って思います汗


男というのはジュリアンでして、兄に対して偏愛の極みである母クリスタルへの思い、執着のようなものが、一人の女性に対する愛と完全に変わらない、そんな心情が伝わってきます。でもそれは近親相姦なわけで、それを踏みとどまって自制していることの現れとして、マイにやらせていた「見せつけプレイ」が出てきているのでしょう。





妄想とプレイを区分けせずに時間を進めていく編集は、ジュリアンの視界と脳内のイメージを同時進行で僕も見ているような感覚になりました。

で、絶対的な神というのはこの映画でなんとも言えないオーラを放つ元警官のチャンです。





警官でないはずなのに、どうやら町の警官を従えているし、血も涙もない非情とも言える制裁をほぼ無感情で行う。んでもって強い。一方で娘にはどこにでもいるような温厚な父親。警察とはどういう関係なのかも説明されないことによって避けようのない、法すらも縛れない独自のルールでそびえ立つ象徴的な存在、というわけで、もはや神に近いと。





そんなこんなでジュリアンが解放されるときに与えられるもの。ここも解釈の別れどころだと思うんですよね。その、神によって与えられるものを罰と取るのか、赦しと取るのか。映画を見ていただければわかると思うのですが、どっちにも取れるんです。終盤クリスタルの説明によってジュリアンの過去の凶暴性が垣間見える一端がありますが、これを「うわぁ、恐ろしや」と取ることもできるし、逆を言うとそれほどまでにクリスタルへの愛があった、とも取れなくもない。実際にクリスタルのあの話が本当かどうかはわかりませんけどねw 時折ジュリアンの妄想に「オンリー・ゴッド」の世界での神であるチャンが時折出てくるというのは、ジュリアンの中でクリスタルを欲していることに対する罪悪感の表れなんじゃないか、とも思ったりするものですから、

 




うーん、個人的には赦しを得て、解放されたと解釈するかな〜

 






うん、わかってる、ごめんなさい、見ていない人にはなんのこっちゃっすよねw でも見た後に少しでも何か引っかかった人がこの記事を見たら色々意見交換ができると思うんですよね!汗

 


ディティールについて話すと、まずはやっぱりライアン・ゴズリングは良いですねぇ、そうなるよねw

今回も「ドライヴ」に続いて本当にセリフが少なかったですが、表情や妄想での彼の行動などから様々なものを読み取れると思います。影に生きる寂しい男であったり、なんならいわば情けない部類に入るような駄目男、寂しいオタクなど「隠」をよく演じるのはライアン・ゴズリングならおてのもの、実力派です。が、結局はいい男なんですよね、好きだわ〜

今回はざっくり言っちゃえばマザコンなんですがw





クリスタル役のクリスティン・スコット・トーマスの見た目含めての演技はまあすごかったですね。年齢的にはちゃんとライアンと親子として成り立つ年齢差で起用されている女優さんではありますが、映画内でのルックスは比較的若く、まあ、エロさを感じさせる絶妙なバランスがもう…とはいえ本編ではとんだクソババアですけどねw通常だと本当に優しそうな見た目だからこそのショッキング具合。兄も人として終わってるしw そのような色々な要素を総じて、クリスティン・スコット・トーマスは見事でした。





タイの俳優陣も活躍していました。なんと言ってチャン役のヴィタヤ・パンスリンガム、そしてジュリアンに同伴してる間ろくな目に合わずずっと不機嫌だった(笑)マイ役のラータ・ポーガムの二人。





マイに関してはいい迷惑ですよ、偽装お見合いに連れていかれて名前を間違われるは、ジュリアンの気に障って道端で「母ちゃんを侮辱しやがったな!服を脱ぎやがれこのやろう!」と唐突に怒鳴られたりw





いやおめえに頼まれたことやってんのにそりゃねえだろ(泣)ってなっておかしくないはずなんですがw ずっとむすっとしていながらもずっと綺麗な存在だったので記憶に残っております。

 





とまあ、そんな感じで繰り返しにはなりますが万人受けするような映画ではありません。しかし、もし「アリだな」と思えれば色々解釈したり監督の初期作品、「ブロンソン」などのクセの強い演出や撮影から成る世界観にどっぷり浸かることができる作品だと思います。1時間半程度でそれほど時間も取らないので、挑戦しやすいアート作品です。バイオレンス描写にはご注意くださいw 確かに「ドライヴ」の後作品にこれが来たのは驚きではありましたが、僕はこれこそレフンの映画だよね、そう感じた次第です。不思議な感情を抱きましたが、好意的なものでございます。

 

最終評価は、78点です。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます!

 






次回は「ネオン・デーモン」のレビューでお会いしましょう!

 

 

 

おっと忘れてた、自分にあった変化を話すんでしたねw 一言で済むと言ったのでそのまんまざっくり言うと、

 

 

 

















日本に帰って来ました☆