お久しぶりです、ニールです。
「ワイスピ」のローマンのスタントダブルのバイトをしててしばらくブログは書けてなかったわけですが、鹿児島はやっと梅雨も明けてきたところ。
見たい映画が劇場だけじゃなくて配信含めて渋滞していて困っております。もっと人生で悩むべきことは山ほどあるだだろうけど、そんな平和な日々です。今日は初日に見てからしばらくだったこの映画を。
[映画レビュー#106]ワイルド・スピード/ファイヤーブースト
ドミニク(ヴィン・ディーゼル)は、パートナーのレティ(ミシェル・ロドリゲス)、息子のリトルブライアン(レオ・アベロ・ペリー)とひっそりと幸せに暮らしていた。そこに宿敵サイファー(シャーリーズ・セロン) が訪ねてくる。どうやらダンテ(ジェイソン・モモア)という男により彼女の組織が壊滅させられ逃げてきたのだと言う。そんなダンテは、かつてドミニク、ブライアン(ポール・ウォーカー)、ファミリー達がブラジルで戦った麻薬王レイエス(ジョアキム・デ・アルメイダ)の息子だった。ダンテの魔の手は徐々にファミリー達を追い詰めていく。
原題: Fast X
全米・日本公開: 2023年5月19日
上映時間: 141分
監督: ルイ・レテリエ
脚本: ジャスティン・リン、ダン・マゾー
撮影: スティーブン・F・ウィンドン
音楽:ブライアン・タイラー
編集: クリスチャン・ワグナー
出演: ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、ジョン・シナ、ジョーダナ・ブリュースター、ナタリー・エマニュエル、サン・カン、ダニエラ・メルシオール、スコット・イーストウッド、ヘレン・ミレン、ブリー・ラーソン、他
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ジェイソン・ステイサム、
ジェイソン・モモア、
シャーリーズ・セロン
これまでの「ワイルド・スピード」シリーズの記事一覧
正式に今作が最終章のパート1であることは発表されていて「キャラクター達全員を描ききるために3部作になるかも」なんてことも言っている状況です。いずれにしても終わりに向かっているのは確かなのでスピンオフ除き劇場で見れる「ワイスピ」作品はおそらくあと2本か、次が最後になるんじゃないかなと。(ちなみに次作の公開日は2025年4月4日)
ちなみに映画の終わり方としては、まあ前編になるので結構宙吊りな形で終わります。一つの盛り上がりはクライマックスに用意はされています。ただもうこれは言っておきます。
この一本で何かが解決されるなんてことは、ない!
それでも連続ものの前編の醍醐味って「え?これどうすんの?気になるんだけど〜!」ってなるところじゃないですか。そこは見せてくれると思います。ワイスピらしい乱雑ながらもすげえ終わり方をしました(褒めてます)
最終章ということもあり、歴代キャスト勢は盛りだくさん。「X-MEN: フューチャー&パスト」並の揃い具合です。シリーズ通してお互い絡みがなかったキャラクターとのコンビネーションを見せるあたりは「インフィニティ・ウォー」的な楽しさもあり。
ワイルドになりきれないイーストウッド兄貴も個人的に好きなのですがちょっと出てきました。過去作を見てれば分かる通り、ステイサム兄貴とサン・カンの絡みも粋な図らいだったり。
さらに
頭は丸めてないがドムの弟でお馴染みジェイコブはリトルブライアンとの絡みで新しい一面、というかもはやキャラ変!
頼もしいがズレ落ちるようなおちゃらけさを見せます。
レティとサイファーは…
まあ仲良くやってます。
だいぶ酷いことをしたので、これまでの通り仲間になる感じじゃなくあくまで一時的な協力関係なのが自然だし、何より孤高のシャーリーズ・セロンらしい。
そして公開から時間が経っていますが、サプライズに関してはここでは言及しません。厳密には二つですが、共通して一つ言えるとしたら
「うおおおおい!話がちげえじゃねえか!!(歓喜)」
以上です。ぜひ本編で。
今作から初登場のキャラクターも多数。ていうかドム勢がマーベル、相手側にDCが集中しててアメコミ大戦と言っても過言ではございません。
武器は目光ビームでもなければ特殊な力の石ころでもありません。
「俺には車がある」
ヴィン・ディーゼル、マイケル・ルーカー、シャーリーズ・セロンもいた中に、ブリー・ラーソン、ダニエラ・メルヒオール、そしてアクアマンことジェイソン・モモア。
新しい顔ぶれを迎えつつ、初期の頃の要素も復活。そう、ストリートレースです。
ロサンゼルスに帰ってきた!
俺の留学先!
ラスボスとの勝負メニューに文字通りの男気レースを入れるところを胸熱と取るか、失笑するかは…観客次第だ!
ただあのシーンで同列するメンバーの男が一瞬スポーツ刈りのポール・ウォーカーに見えたりもして「ああ…いてくれたらなぁ…」
なんて見ていたら、これまでのレースで出て来そうだった雰囲気を備えた若い姉ちゃんが登場(実は過去作と関係ある子でした)。ダニエラ・メルシオール演じるイザベル。私の推しである。「ザ・スーサイド・スクワッド」のラットキャッチャー2役で綺麗な顔してるなとは思ってたけど、ちゃんとしたらさらにかわええなおい!そしてポルトガル語(?)言葉の壁を越え隠しきれないツンデレ。
待って君そんなに可愛かった⁈
いかん、ダンテの話をしないと。まず思ったのはこれだけ色んなものを陽キャたちに奪われて痛い目に遭ったような人物を、邦画なら、いやアニメ・マンガなら
こんなムキムキマッチョ(しかもロン毛)にはやらせないだろう!
って思いましたね。おそらくひょろひょろのお兄ちゃんがすごい形相で「全てめちゃくちゃにしてやる…」とパソコンかノートを使うんだと思うんですが、「ワイスピ」の場合はジェイソン・モモアが楽しそうに観光地で爆弾ボーリング。
からの風を受ける。(ふぃーーーーーーーー)
なるほどアメリカ映画式の倍返しとはこうなのかと感じましたね。(なわけ) そしてムキムキマンではあるんだけども、ドムたちとは絡むような人ではないよな、仲間にはならなさそうだな、という意味での若干のサイコ感を含むキャスティングは納得ですね。
他の新キャラ含めて過去作と何かしらゆかりがある設定を組み込まれているので「ファンを蔑ろにはしないぜ精神」は今回も感じましたね。若干無理がある設定だったり説明がおざなりなところもありますが、結局これに尽きる。
「バイオハザード: ザ・ファイナル」よりは断然丁寧である、と。
そうです、ダンテが「ワイスピ」ユニバースのサノスです。精神面で追い詰めることもサノスはあったと思いますが彼はとにかく物理的に攻めます。爆弾ボーリングだけでなく、エンジンに細工したり、ドムのタイヤにロープをひっかけたり。小口はショッカーに劣らぬセコさだと思うかもしれませんが、終盤は乱暴さも含めて越えていきます。そこで映画が終わります。そこで「え?どうすんのコレ?」ってなるわけです。「インフィニティ・ウォー」のような引き裂かれるような気持ちとまではいきませんでしたが、僕はそれで良かったと思います。
次は2年後なので。
気持ちの整理がつかない雑さがある方がワイスピらしいです。(褒めてます)
ただあの状況からどう立て直すかであったり、とある急展開に関することの補足が、次回納得のいくものが来るとは正直俺は期待していません笑 ここまでシリーズを追いかけてる人で、しっかりとした説明がなくても僕多分怒る人いないと思います笑
皆んなもそこは期待せずに行こう。無駄なストレスだ!10本も見ていればわかるだろう。深淵さを語る話ではない。
平和のためならレースだレース!!
色々触れましたが、遂に最終章が始まったということで、シリーズを少しでも見てる人ならとにかくてんこ盛りで釣りが帰ってくるぐらいには楽しませていただきましたました。ジャスティン・リン監督が撮影が始まってすぐに降板して後任のルイ・レテリエ監督が就任してから脚本を書き直したりかなりゴタゴタしたそうなんですがアクションは「トランスポーター3」の信頼もあり、見る分には支障のない出来だと思います。コレだけの人を集められたので、今はハリウッド業界ではストライキも続いていますがここから時間をゆっくりかければ、逆にもっと次にすごいものをくれるんじゃないかなと楽観的に待っています!期待していますよ!
今回結構上映期間も長くやってるのでタンクトップが相応しい時期になった今はグッドタイミング。頭を丸めて「ワイスピ」いかがでしょうか。
最終評価は77点です!
というわけでお休みで空いちゃって失礼しました!まだまだ紹介というか駄話したい映画がある限り続けていくのでエンタメを糧に水分取りながら頑張って参りましょう!
ではまた!