[映画レビュー#94] ワイルド・スピード ICE BREAK | ニールのシアター

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前回のブログで触れられなかったあるキャストについて、ちょっと謝っておきたい。



ごめんよカートラッセル!


最後の最後までアンタのこと疑ってたよ!



いや、でもしょうがないって汗 「遊星からの物体X」とか「デス・プルーフ」とかさ、これまで疑ってくださいとでも言いたいくらいの役ばっかしだったじゃないすか!ギリギリまで愛車で逆走してプリケツお姉さんに突っ込むのを期待して、


何が悪いと言うのでしょうか⁈







プリケツに車で突っ込むのはまずいな。

兎にも角にも、カート・ラッセル続投ありがとうございます。

行ってみよう第8弾。


誰よりもファミリーを大切に思ってきたドミニク(ヴィン・ディーゼル)があるミッション中に裏切り、逃亡。困惑する仲間たちだったが、ドミニクの動向は謎のサイバーテロリスト、サイファー(シャーリーズ・セロン)が関係している事が判明。レティ(ミシェル・ロドリゲス)、ローマン(タイリース・ギブソン)、ホブズ(ドウェイン・ジョンソン)達はドミニクを救うため、かつて死闘を繰り広げたデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)と手を組むことになる。




原題:The Fate of the Furious

別題:Fast & Furious 8

全米公開:2017年4月14日

日本公開:2017年4月28日

上映時間:136分

製作国:アメリカ合衆国


監督:F・ゲイリー・グレイ

脚本:クリス・モーガン

製作:ヴィン・ディーゼル、ニール・H・モリッツ、マイケル・フォトレル

製作総指揮:アマンダ・ルイス、サマンサ・ヴィンセント、クリス・モーガン

撮影:スティーヴン・F・ウィンドン

音楽:ブライアン・タイラー

編集:クリスチャン・ワグナー、ポール・ルベル


出演:ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、クリス・”リュダクリス”・ブリッジス、ナタリー・エマニュエル、スコット・イーストウッド、カート・ラッセル、エルサ・パタキー/

シャーリーズ・セロン




前作である種のターニング・ポイントを通過し、さらにファミリーの愛を決定付けた感動作「〜SKY MISSION」からの〜

今作のキャッチコピーは


「ファミリー、崩壊。」

おい!w



しかもよりによってお前かい!w


と予告編を見た時には正直思いましたけど、やっぱりあの感動に対してやむを得ない変化球とも言える第8弾でした。それでもドミニクの裏切りだけではなく、アクションの面でも、出演者の面でも、期待を裏切らないところが盛りだくさんでございます。


特にね、前作の後半では結構印象が仕方ないけど薄れてたジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウが今回はかなり活躍したし、最後には…惚れた。



それぐらいちゃんと今回で初めて「ワイスピ」らしいキャラクターをステイサム兄貴は、確立したと思いました。


というのもですね、「ワイスピ」のキャラってほとんどのキャラクターが不良感あるじゃないですか。当然ボキみたいなモヤシは入れないんですけど。ジェイソン・ステイサムと「ワイスピ」チームってよくよく考えたら近いようで全然違うタイプだよな、と思ったんですよ。



もちろん「アドレナリン」とかで頭悪い(と言うより無鉄砲)演技とかは時折してきたとは言え、過半数のステイサム様の魅力って、強面ながらもイギリス人としての貴族のような風格が漂う寡黙なジェントルマン、そこだと思います。だからこそ、今回遂に「ワイスピ」ワールドで地に足が着いたショウを観れたのは楽しいところです。



「トランスポーター」では敵にごちゃごちゃ絡まれたらたった一言「その汚い手をどけろ」となるところが、ワイスピだとどうなるか



「え〜、兄貴と一緒にやるの〜?ああもうわかったわかったから泣かんといて、ママ!」


という言い合いをヘレン・ミレンとやっているのが笑えて仕方がなかったです。これは新しいぞ!

ドミニクたちにあった不良感を描くのにあたってはブロマンスや無鉄砲さなどを使ってきましたが、そうか!隠れマザコン要素という材料があった!と本筋と全く関係ない感動がありました。そういうおふざけはローマンだけだと思っていたので、そこの補強にステイサムも加わるのか、とw もちろん他のアクションシーン、ファミリー勢との掛け合いなど目立ちどころは多いです。

それに、一応コイツは俺が好きなハンを殺しているって言うのも承知ではあるんです。



でも!新たなステイサムが見れたから…オッケーでーす。ハンの生存確認も最近できたので、オッケーでーす‼︎(とはいえ公開当時はショウを許せない人がいるのも当然わかる)


次回鑑賞予定のスピンオフもかなり楽しみになるくらいにはショウに思い入れが湧きました。


そして新たに登場した強敵サイファーにシャーリーズ・セロン



個人的絶対に敵に回したくない女性ランキング一位のシャーリーズ・セロンですよ。どんどん豪華さがインフレ化していきますね。観る前はこのサイファーが何らかの形でドミニクを洗脳し、フュリオサのごとく

「死にたくなければひたすら走りなさい!もっとよ!」


ドミニク「はい!姉貴!」


レティ「あんた、私のドミニクに何したのよ!」


ホブス「早く帰らないと娘に怒られる!」


というSM交えた三角バトルを北極で繰り広げるのが「〜ICE BREAK」なのかなと思ってたんですけど、

このサイファー、思ってたよりも遥かにやることが陰湿かつ凶悪でした。ここでは書きませんが、あれほどファミリー愛を推していたドミニクが裏切る理由として納得がいくほどの切羽詰まった状況をしっかり作っていました。なんだかんだでどうせしょうもない理由でドミニクは裏切のだろう、とか考えていたからこそ「うわあ…これはドミニクでもしゃあない」と。そしてあるシーンで「こいつ、ガチなサイテー野郎だ…」とちゃんと思わせてくれる。それでいて凛としているから、サイファーはこれから最終章まで戦うにしても不足のないキャラクターだと感じました。これまで敵が徐々に仲間として加わってくのがワイスピの風潮でしたが、こいつだけは決定的にそれはないな、と。


ドミニクを完全に怒らせたから。


サイファーは今後も相当しぶとく生き残るでしょうね。どうやって決着をつけるのだか。とにかくわかっているのは、

頭突きをしなくても、



球蹴りしなくても、



シャーリーズ・セロンはただもんじゃねえ。(すんません、別の映画の話っす汗) 姉貴じゃねえ、

兄貴ですよ。


そして翻弄されたドミニク、やっぱりファミリーの元に戻るには戻るんですが、さらに「自分は全くファミリー愛は忘れていない」ことを新たに増えたファミリーの前で示すあるセリフでの幕引きからの主題歌って流れで、やっぱり泣いたw 


泣かされるのは前作くらいだろう、まあ流石にこれで泣くことはないだろう、と思って鼻くそほじっていたからこそやられました。宣言の仕方が、「お前らを勘違いさせてすまなかった」とかいう普通の謝罪とかじゃなく、それとは違うある提案。


それだけで多重の愛を示すことができるスマートな一言がこれだ↓



「紹介する。この子の名前は、◯◯◯◯◯」





ドム〜〜〜ーーーー!!!泣


キャラのことがほとんどになってしまいましたが、アクションに関しては、ほぼほぼグラセフ5を現実でやったようなシーンが多々あり、圧倒されるがまま。


桜の雨ならぬ車の雨。車の雨はわかってても笑っちゃう。

「俺のドアなど必要ない」と車のドアを外して吹っ飛ばすドミニク、



下からこんにちはするリモート潜水艦。

星飛雄馬のひとりぼっちのクリスマスでの被害レベルで損害賠償額の電卓計算が止まらない止まらない。

現実で見たら地獄絵図ですが、前作でほぼ限界を迎えたと思っていた自分としてはホッとして「まだまだ死なねえよ」と思わせる一本でした。

ファミリー以外の陣営(カート・ラッセル、イーストウッドジュニアなど)も固定になってきたのでまだまだファミリーの規模は広がりそうです。


まだまだ見れる‼︎




最終評価は89点です。


さて、なんだかんだであとはスピンオフ、そして最新作のみとなりました。一時期仕事の関係で感想を書けてなかったので、公開に間に合うかと内心ドキドキしてたとこでしたがw これは準備万端で「〜 JET BREAK」のIMAX上映に備えられそうです。


では次回は「ワイルド・スピード / スーパー・コンボ」のレビューでお会いしましょう!






最後まで読んで頂きありがとうございます!