ただいまレビューしたい映画が溜まっていてあたふたしているこの頃。ただただ「ジョーカー」を見るまでに間に合うのかだけが心配な限り。
最近地元の親から連絡がありました。なんと親も「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を見たそうで。というのも数日前、LINEで父に紹介したのが始まりでした。こんな感じ
「ハリウッドを舞台にしたディカプリオとブラピの映画があるんだけどなかなか良かったからまあ見てみてよ。まあ、俺がどんなところに住んでいるか、わかるからさ☆」
自分がされて嫌なことはするもんじゃないですね。自分で言ったことを思い返して書いてたら思わずスマホ画面割りそうになりました。どんなイキリアメリカ被りだよw しかも厳密にはハリウッドの「近く」に住んでいるだけだし!いやぁ本当馬鹿野郎ですわw
話はもどって、タランティーノ映画未鑑賞の父母でしたが「掴みどころのわからない映画に思えたけど最後まで会話劇を楽しんでたらあっという間に2時間40分が過ぎて行った。紹介ありがとう。留年せず帰ってこい」とのことでした。良かったです。また見つけたら紹介するよ、長生きしてくれよな。
もう一本父母には紹介したかったんですが、まだ日本では公開されてない映画だったんですよね。こちらでございます。
ダウン症の少年、ザック(ザック・ゴッサーゲン)はプロレスラーになることが夢だった。ある日、ザックは隙を見て自分が生活している施設を抜け出す。行く宛のないザックは逃亡中のならず者タイラー(シャイア・ラブーフ)と出会い、ひょんなことから2人の旅は始まった。
原題: The Peanut Butter Falcon
全米公開: 2019年8月23日
上映時間: 97分
製作国: アメリカ合衆国
監督・脚本: タイラー・ニルソン、マイケル・シュワルツ
製作: アルバート・バーガー、クリストファー・ルモール、リジェ・サーキ、デヴィッド・シエス、ロン・イェルザティム・ザジャロフ
製作総指揮: カーメラ・カシネリ、マニュ・ガルギ、アーロン・スコッティ、ティム・シュライバー、ミシェル・シーエ・ウィッテン
音楽: ザカリー・ドーズ、ジョナサン・サドフ、ゲイブ・ウィッチャー、ノア・ピケルニー
撮影: ナイジェル・ブルック
編集: ナサニエル・フラー、ケヴィン・テント
出演: ザック・ゴッサーゲン、シャイア・ラブーフ、ダコタ・ジョンソン、ジョン・ホークス、ジョン・バーンサル、他
ロードムービーっぽいんですが主にボートで移動しているので航海ものとでも言いましょうか。
ダウン症の少年はテレビでプロレスに興味を持ち、外に出ることを夢見ていた。
↓
毎度失敗していた脱走を遂に成功させる。
↓
たまたま隠れ乗ったボートの持ち主はならず者のシャイア・ラブーフ。
↓
それぞれの目的地に向かうべく2人での旅が始まった。
↓
そこに看護師のダコタ・ジョンソンも加わって。
できる限り短めに感想をまとめると、
見た後に希望を持てて、笑えてほろっと泣ける冒険映画でした。(ビシッ!)
....大丈夫大丈夫、ちゃんとじっくりここから書きますから汗
まだ見ぬ外の世界に憧れを持つダウン症の少年と決して凶悪ではないんだけれどどちらかというと底辺に近いワルなポジションで生きてきた孤独な男性との交流がメインに描かれています。
2人を囲む世界観というのは結構まっさらに近い状態。どういうことかと言うとですね、ガヤガヤした都会的なものは映画内では登場せず、全編ほぼド田舎でドラマが展開されます。さらにほぼ身軽な状態での旅なのでかなり野生的。(時には上半身裸になって行動したり、魚を槍で捕ったり、筏を作ったり。)無意識のうちに縛られている日常生活から完全に解放されている彼らの旅路、サバイバル手法はまさに野生そのもの。
それらの状況が合わさって2人のキャラクターにすごく入り込めるんですよね。ザックはまだ比較的もともと良い環境で生活はできていたものも、タイラー同じく社会的なレッテルによってどこか閉鎖感のあった2人。偶然の形で出会った2人がほぼ自然しかない、何もない、要は社会的なあれこれも無い、過酷、だけれども自由な環境で徐々に絆が強まっていく過程は見ていて微笑ましいとともに、
頼むからお前ら、
幸せになってくれ!(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
気づかぬうちに必死に目頭熱くしている俺もいたりw
某ウィキペディアを見るとですね、今作は現代版「ハックルベリー・フィンの冒険」ともいうべき作品、なんてことも言われていて。確かに言われてみればそうかもなぁ、なんて鑑賞後なら納得できる点が所々ありました。管理する者とされる者、管理された生活に慣れつつも生じてくる外への憧れ。そこで出会う社会的に明らかに地位が異なる善人。さらに様々な人との出会い...などなど。
当てはまることがたくさんあるんです。こうやってあげてみると落とし込み方が普通に上手い!と時間差で感心させられました。映画全体の構図はほとんど元の文学と同じなのに現代にシフトできているあたりも評論家から高評価である所以なのかなとも思いました。監督デビュー作としては好調なスタートですな!
そしてそんな冒険物語を彩るキャスト陣。タイラー役はシャイア・ラブーフ。なんなんでしょうね...「トランスフォーマー」の頃と違って近年はヤクをやったりスピード違反をしたりとお騒がせ俳優として有名でしたが、僕は彼の演技はどうしても嫌いになれない!人としては本当にだらしないんですけどあの人が演るとどのキャラも説得力があるんです。今作も同じくそうであり、そして素晴らしかったです。
俺が落ち込んだ時、あなたの「JUST DO IT!」にどれだけ救われたか。
観客を驚かせ、勇気を与えるために体を張る、
役者の鑑じゃねえか!
他あげるなら「ニンフォマニアック」では本当にハメ...
いや、これは良い例ではないですね、ええ。
そしてザックを演じたのはザック・ゴッサーゲン。今回で長編デビューを果たした監督・脚本のタイラー・ニルソン、マイケル・シュウォーツは障害を持つ人たちのためのキャンプで「映画俳優になりたい」と言うザックと出会い、出演にまで至ったそうです。彼の思いがけないところで出てくるユーモアには笑わされ、優しさには涙腺が緩まされ、感情を揺さぶってくる印象深く愛らしい主人公でした。
映画の裏話ですが、今作は製作間際にシャイア・ラブーフが起こした奇行が原因で最初の予定から公開延期になって今に至ります。そこでザックがシャイアに対して掛けた一喝と助言がキッカケとなり、驚くことにこれまで長年渋っていたリハビリ・カウンセリングにシャイアが専念し始めたんだとか。
映画で築かれた友情がリアルの役者にも伝染したのかと思わせるめちゃくちゃ良い話ですよね。
もしもこのリハビリがうまくいけばシャイアのキャリアもより明るくなる可能性もあり得ますな!!何れにしても僕はこれからも
シャイア・ラブーフを応援します♡
そして看護師エレノアを演じるのは「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のダコタ・ジョンソン。
あの、一応言っておきますけど今作ではスパンキングもなければ緊縛シーンもございません。
ちゃんと綺麗で真面目なお姉さんです。
ネットフリックスの「デアデビル」「パニッシャー」でパニッシャーことフランク・キャッスル役だったジョン・バーンサルもほんの少しですがキーキャラとして登場。さらに、ひっそりとザックとタイラーを追いかける脅威の存在であるダンカン役にはジョン・ホークス。「スリービルボード」ではフランシス・マクドーマンドとむちゃくちゃ仲が悪かった元旦那でしたね。毎度なんだけど瞬間瞬間にヴァンサン・カッセルに似てると思っちゃうんですけどわかる人います?
........
そうですか、わかりました^_^
・まとめ
自主制作映画だったわけですが、日常から解放されて紡がれる一般からは少し外れた2人の希望という目的地に向かうまでの旅物語、僕は少なからず暖かい気持ちになって映画館を出ました。
簡単にここまで解放的な冒険に乗り出せない僕らだからこそ映画で追体験できるってだけでもなかなか楽しめる作品なのは間違いない!これは是非日本でも公開してほしいなぁ!
最終評価は88点です。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
いやぁ、やはり日常と離れた地での長旅を映画で見るのは楽しいもんですよ。ジャングル、航海などなど。手軽にできないからこそね☆
今年は何を見たっけ...「グリーンブック」とか「アンチクライスト」とかですかね。
あ、「アンチクライスト」は見なくていいですからね、今のタイミングで書くべきじゃなかったw
それでは次回は「スプリット」のレビューでお会いしましょう!










