LAはまだまだ暑いです。
最近良い映画館を2つ開拓致しました。
1つは今週の日曜日に「Midsommar」のディレクターズカット版が公開されたので上映館を探していたら見つけました。
Laemmle’s Glendale Theatre
インディペンデント映画や日本映画も押さえつつ、メジャーな作品も安くでやっているミニシアター。コレはお気に入り認定ですな。
2つ目は今回レビューする作品を見た映画館でございます。劇場のこともレビュー本編で語るとしましょう!
1969年のハリウッド。落ち目のテレビ俳優リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)とそのスタントマンのクリフ・ブース(ブラッド・ピット)を中心に彼らを取り巻く映画スター、業界人、そして謎のカルト集団によって繰り広げられる群像劇。
原題: Once Upon a Time... in Hollywood
PG12
全米公開: 2019年7月26日
日本公開: 2019年8月30日
上映時間: 161分
製作国: アメリカ合衆国
監督・脚本・製作: クエンティン・タランティーノ
製作: デヴィッド・ハイマン、シャノン・マッキントッシュ
製作総指揮: ジョージア・カカンデスユ・ドン、ジェフリー・チャン
撮影: ロバート・リチャードソン
編集: フレッド・ラスキン
美術: バーバラ・リン
視覚効果デザイン: ジョン・ダイクストラ
出演: レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピッド、マーゴット・ロビー、エミール・ハーシュ、マーガレット・クアリー、オースティン・バトラー、ダコタ・ファニング、マイク・モー、ダミアン・ルイス、他 / カート・ラッセル、ゾーイ・ベル、アル・パチーノ
久しぶりのタランティーノ映画!でもないか。個人的には最近1ヶ月前にNetflixで「デスプルーフinグラインドハウス」を鑑賞していました。もうコレが最高でしたね!
美人がセクシーにクローズアップされるか、カート・ラッセルが車でデスマッチをするかだけの映画ですから何も考えなくて良いんですよねw 中でも女性陣ではメアリー・エリザベス・ウィンステッドが俺の天s...
いやいや、この話じゃねえんだよ、すいませんね汗
特に意味のないんだけれど、どこか引き込まれるキャラクター達の会話劇、雑なような丁寧なような独特の音楽使い、定まっていると思ったら刺激的なものを必ず不意打ちで投げてくる、
それが、楽しい...
コレが、僕がタランティーノ作品を見るのがやめられない理由でございます。(悔しいのはまだまだ僕自身映画の知識が足りなくて小ネタが拾いきれてない点...チックショー)
相当奇抜で、特徴的であり、クセの強い作風なので、タランティーノの映画が合わない人がいても当然だと僕は思います。
過去作もいくつかチェックできていないものもありますが、映画そのものにどハマりし出してからはタランティーノの新作は無条件にマークしてしまう。
今作はハリウッドを舞台にしたファンタジーと言っても良いかも知れません。町山智浩さんによるとonce upon a timeというのは絵本でいう「むかしむかし...」という意味合いになるそうで、そう考えると、確かに納得いくような作品でした。
昔々、ハリウッドというところで落ち目の俳優とそのスタントマンがいました。その近所にはシャロン・テートという美しい女優さんが引っ越して来て、ヒッピーという妖精さん達も近づいてきて
みたいなぁ?
史実の出来事、人物、当時の文化を扱いつつ、フィクションと夢を織り交ぜた映画になっています。
文化といえばヒッピーが増えていた時代。考えや服装、人生観、恋愛観、性に対して奔放な若い女の子達がたくさんいた時代です。(やっべ、俺今から1969年に転生してきますわ) そして普通の女性もものすげえ頻度でミニスカを履いていると。
本当に恥を忍んで言いますが、
夢みたいな時代ですな!!
更にこの全盛期にはハリウッドに行けばスティーブ・マックイーンもいる、ブルース・リーもいるわけですよ。映画ラヴァーにはたまらん世界です。
そんな夢の世界のような今作中のハリウッドで起こる人々の出来事を眺めるのが今作です。正直、起承転結がものすごいつけづらい映画でした。本当にブラピがとある人物と会うまでは全く繋がるのかどうかが判断しづらいキャラクター達の会話や生活、映画製作の情景を見せられるだけという。でもそこが良かったんですけどね!(ついついひいきしちゃうんだけどね、まあ好きになってしまったからしょうがないっつう話ですよw) その特徴的な会話劇が好きになれれば、2時間40分は余裕でございます。そしてクライマックス(宣伝で言われているラスト13分ってやつ)、タランティーノ作品を多少見ていると期待しちゃうものは、ちゃんと見せてくれておりますw
史実に関していえば、シャロン・テート殺人事件。カルト教団マンソン・ファミリーの指示でシャロン邸宅に手下が押し入り、彼女含むその場にいた全員を惨殺したおぞましい事件です。映画を見る前にこの事件があったことだけは踏まえて鑑賞していたので正直、この事件がどう関わっていくのか想像を巡らせていました。そういうこともあり、全般の会話はものすごく集中して聞いていました。「本当にこの映画、どこに行き着くんだろう。」そんなことを最後まで考えさせる。
で行き着くラスト、意外な形で幕を閉じます。最初は「?」ってなったんですが、これまで本編で魅せられた夢の世界を思い返しているうちにエンドロールあたりでそのラストの意味が自分の中でじわじわと、すんなり受け入れられました。
ありがとう、良いエンディングです。
映画とLAへの愛は間違いなく伝わりました。
その愛を体現するのに間違いなく貢献しているのが豪華なキャスト陣。ディカプリオとブラピはどちらもタランティーノ作品経験者ですが、今回もしびれましたよ...。お互い支え合っているけどそれぞれ別の意味で危なっかしい彼らは何度も笑いを誘いました。マーゴット・ロビーは相変わらずお美しい...。ハーレイ・クイーンとは逆の健全で純粋なディズニープリンセスのようなキャラクターがハマっておりました。アル・パチーノとカート・ラッセルのシーンは多くはないんだけど、出ている間はとりあえず笑わされたので印象に残っています。マンソン・ファミリーのことを知らないにしても、ヒッピー達が出てくるシーンは露出度高めで可憐なのにも関わらずどこか闇がありそうな空気が、音楽とぼんやりした映像で伝わってくるあたりも気が抜けない。ヒッピーの少女役のマーガレット・クアリーとブラピのシーンはとことん羨ましかった...(^ω^)
よし、俺も!
俺「お、ヒッチハイクかい?
え?もちろん乗せますって〜(^◇^)
(ジャラ)
ん?なんすかこの手錠?」
変態兄貴は置いといて
・まとめ
これまで見てきたタランティーノ映画の中で1番というわけでありませんが、これもまた愛おしい作品になりました。夢のような街で夢に溺れ、突き動かされ、夢を見る映画。夢と、シャロン・テート事件を踏まえて見てみたら人によっては最後、切なくも暖かい気持ちになると思います。個人的な話にはなりますが、LAに自分も住んでいるからこそ、よりその温かみを感じることができた部分は大きかったかもしれません。
今回もやっぱりやってくれましたな、タランティーノ。引退せず今後ももう少しだけ彼には作品を作っていただきたい、そう思います。
最終評価は89点です
最後まで読んで頂きありがとうございます!
というわけで次回は米国で絶賛されて話題のシャイア・ラブーフ主演映画「The Peanut Butter Falcon」のレビューでお会いしましょう!
あとがき
自分が今作を見た映画館についても書いておきましょう。1回目は普通のシネコンで鑑賞したんですけど、2回目はまだ行ったことのない映画館で...そんなことを考えてFandango(海外の映画アプリ)でLAの劇場を探して見つけたのがイーストハリウッドのVista Theatre。
「Vista Theatre」はメジャーな映画を一般的なデジタル上映のみならず、35mmフィルムでの上映もやっているというレアな映画館。その35mmフィルム仕様で「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を見たわけですが、
味わいが違いますね!たまにパラパラ音が聞こえたり砂嵐かよくわからないやつが画面にかすかに混ざったり...
なんか、良いよね!( ´∀`)
他にも古い洋画、邦画(その時は黒沢映画やシン・ゴジラ)のリバイバル上映もやっていてそこら辺のチョイスですでに好感色なんですが、外装・内装もすごいんですよ
こんな感じ!
幸せってこういうことを言うんだな...(我ながらちょろすぎる)
とにかくですね、またフィルム上映で新作を見たいなと思わされたってわけです。わざわざ自転車で数マイル走った甲斐は....断然あった!(吐血)











