后前弐時のブランチ -9ページ目

后前弐時のブランチ

少し特異な体験を中心に書いています。
背中がゾクッとするのが苦手な方は片目で
読む様にして下さい(笑)

冬の怪談…。


思ったより冬って長いな~って実感してます(笑)


冬の間、話が持つようにペース配分を考えて怪談を書いているのです


が、なかなかうまくいきませんね…。


残りが少なくなってきてしまって(笑)



先日、別のSNSに「須磨一の谷の合戦」の話を書いたのですが、その


中で誕生日に没した話を少し書きました。



バースデーパーティが始まったのは古代ヨーロッパで、当時は


「誕生日は唯一運命に守られない日」


という宗教的なモノがあったらしい。


だから周囲の人々がその人を誕生日の日、一日守ろうということで始ま


ったのがバースデーパーティであるという説があるというのを昔、本で


読んだ事がありました。



この話はキリスト教のみならず、様々な宗教にあるそうです。



調べてみると意外に多いんですよ…。有名人の中でも誕生日と命日が


同じ人…。



坂本龍馬もそうですし、一の谷の戦いで戦死した平忠度などもそうです。



今日はそんな話なのですが…。



ある日、友人にまったく知らない女性の誕生パーティに行こうと誘われま


した。友人も女友達に誘われて初めて会うと言うのです。


普通はそんなパーティ行かないですよね…。


私は何度も断ったのですが、友人がどうしてもと言って聞かないのです。



仕方なく同行することに…。



芦屋にある本当に大きな家でしたね…。


タクシーでJR芦屋駅から山の手へ…。タクシーで行ったので場所もわか


りませんが…(笑)



思ったより人も少なくて…それでも20人くらいいましたね。


私と友人も駅前で花束を買って行ったのですが、少し恥ずかしいくらいに


花が飾られてました…。



私と友人は友人の女友達以外に知っている人はいません。正直退屈でした。



広いリビングの端に遺影が飾ってありました。


それが気になって私は飲み物を飲みながらしばらく見てました。



部屋の中は暑いくらいの暖房で、私と友人は頭がぼぉーっとしてました。


部屋の隅の少し冷たい風が入る場所が心地よくてその場所にずっといたの


ですが…。



「祖父と祖母、それと父です。」


そのパーティーの主催者であるその女性が私と友人に声をかけてきました。


ニコニコしながら気さくに声をかけてくれます。


パーティー慣れしてるのでしょうね…。



しかし、その時にその女性は不思議な事を言うのです。


「その3人は誕生日と命日が同じなんですよ…。」


そう言うと誰かに呼ばれてどこかへ行ってしまいました。



3人とも誕生日に亡くなっている…。



その時に冒頭に書いた話を思い出したのです。


誕生日は運命に守られない日。



どんどんお客が帰って行って、5~6名になりテーブルについて話しをして


ました。


「さっきは済みませんでした。話が途中になって…。」


その女性はさっき話の途中で私と友人の傍を離れたおわびを言ってました。



「でも珍しいですね…。3人とも誕生日が命日なんて…。」


友人はその女性にそう言ってました。



その場にいたみんなは初めて聞いた様子で、深くうなずいてました。


そこで私は冒頭の話をそこでしたのです。


すると、



「そうなんです…。だからうちは必ず誕生日にはみんなに集まってもらって、


パーティーするんです。」


その女性はそう言うのです。


そして、


「父が亡くなった日は、パーティーが父の仕事の都合で出来なかったんで


す。その日の夜に倒れたんですよー。」


そう言って笑ってました。



3人が3人とも誕生日に…。確かにそんな偶然って凄いですよね…。



結局その日は、その女性の頼みで日が変わるまで残ってパーティーを楽


しんでました。



その女性は今も毎年誕生日には必ずパーティーをしているのではないで


しょうか…。





誕生日は唯一運命に守られない日…。



しかし、運命は自分の手で変える事も出来るんです。








TODAY'S BGM 「ああ無情」 アン・ルイス

更新なかなか出来ずに申し訳ありません。


やはり1月って忙しいですね…。


もうぐったりしてます(笑)



今日は比較的早く帰ったので、元気なうちに書いておこうかと(笑)



では、久々ですので、早速…。



よく街で


「お祈りさせて下さい。」


って声をかけられたことないですか…。今はかなり減りましたが、


昔はすごく多かったんですよね…。



今日の話は20歳くらいの時の話ですので、20年くらい前の話になり


ます。



友人と三宮を歩いていますと、友人が声をかけられました。


「すみません。お祈りさせて下さい。」


若い女性でした。


よく見かける集団でしたので、私も友人も軽くあしらうつもりだったの


ですが…。


「今日は絶対にあなたにお祈りをしなければいけないんです。」


なんてその女性は言い出しました。


すると私と友人の周囲に数人のその宗教関係の人が集まってきまし


た。


「あなた、ヤバいですよ。」


「怪我とか、事故とか気を付けて下さい。」


「数日家から出ない方が良いかも…。」


などと友人の不安を煽ります。



私はあまりにひどい気がして、友人の手を引いてその場を立ち去ろう


としたのですが、


「ちょっとまって…。そこまで言われたら俺も怖いし…。」


そう友人が言い出しました。



ひどい宗教…。そうとしか言いようがありません。



友人が数人の宗教関係者にお祈りの様な祈祷のような事をされている


間に、私は、


「なんていう宗教なの。」


私がそう聞いても、返事もしません。



少し腹が立って、


「アンタらのやり方っておかしいよ。そんなやり方で良いの。不安煽って


入信させようなんて…。」


そう言いました。



それでも無視されました…。



友人はお祈りしてもらい礼まで言ってました。



その後、封筒をもらって私のところに友人は帰ってきました。


「何かスッキリしたわ…。」


友人はそう言います。



んな訳ないだろう…。


私はそう思いながら、友人の話を聞いてました。



友人がもらってたのはその宗教の資料でした。



電車の中で友人はその資料を真剣に読んでました。


妙に真剣だったのを覚えています。




それから1月ほど経った頃ですかね、別の友人が…


「知り合いの部屋に霊がおるかもしれんって言うんやけど、一緒


に来てくれへんかな…。」


と言います。



晩飯をおごってもらうと言う約束でその友人に同行しました。



北野町のかなり上の方のアパートでした。


雪がちらつく寒い中、友人と二人で坂を上りました。



その部屋のドアを友人がノックすると、女性が二人、出てきました。



あれ…。



私はその二人の女性に見覚えがありました。


そう…。あの宗教の女性でした。



向こうは気がつかなかったのでしょう。


そのまま私と友人はその部屋に入りました。



妙に殺風景な部屋で、土足のまま部屋に入るアパートでした。


神戸北野には外人用のアパートも多く、そんな作りの部屋も多いの


です。



「この部屋、短期で借りてるんですけど、夜中に変な音がしたり、


消したはずの電気がついてたりするんです。」


一人の女性がそう言います。


「二人で住んでるんですか…。」


私はソファに座りそう聞きました。


「岐阜から来てまして、春までしかいなんですけど、会社が準備して


くれた部屋なので、簡単に変われないですし…。」


そう言ってます。



会社ね…。



「何かいますか…。この部屋…。」


女性たちは身を寄せ合うように座ってました。



「おい…。何かおるんか…この部屋…。」


友人も部屋を見回してました。



正直、何かいるようには思えず…。



「裏、見せてもらっていいですか…。」


そう言ってベランダからアパートの裏を見たのですが、そこには大き


な旧家がありました。ツタが絡まりそれなりに雰囲気を出してました。



窓の脇に段ボールがあり、先日友人がもらっていた宗教の資料が


詰まってました。




人が事故に遭うだの、怪我するだの、部屋から出ない方がいいだの


って散々言っている連中が、自分の部屋に霊が出るかもしれないっ


て騒いでいるのです…。


おかしいと思いませんか…(笑)



まさにインチキ宗教。



そんな事を思いながら、部屋を見ていました。



するとふと気になるモノが…。


御札の様なモノが釘で打ち付けられてました。しかも逆さまに…。



「あれは…。」


私はその御札を指さしました。


「あ、アレは越してきた時からあるんです。」


「前の人もうちの会社の先輩なんですけど、前からあったって言っ


てました…。」



御札を逆さまに…。そんなのあるのかな…。



なぜか妙な感じがしました。


そんなに古い御札ではないようでしたが、木の御札で、しかも直接


釘で打ち付けるなんて事があるのでしょうか…。



「はがしてみるか…。」


友人は立ち上がって、その御札を引っ張ってました。



私も一緒に引っ張ると御札が割れて外れました。



そして、その御札の下に、また御札が。


その御札は紙の御札で柱に直に貼ってありました。


そして…その御札も逆さまでした…。



逆さに貼る御札…。



奇妙な感じがしました。




その柱に貼った御札…。


その御札もきれいにはがして、その日は帰ることに。



御札をはがした時に、もう大丈夫だろうと言う気もしましたので…。



それよりもインチキ宗教に思いっきり腹を立ててましたので。



友人とその二人の女性と一緒に部屋を出て、飯を食いました。


飯を食って酒を飲むとその女性たちは話し始めました。



彼女らはある新興宗教の信者で、布教活動のために神戸へ来た


と言う。しかし、道で布教活動をするのは一日の内数時間で、それ


以外はかなり自由だと言う。


給料もちゃんと出ていて、住むところは宗教団体が準備してくれる


ので、食う分だけの給料をもらっていると言う。


その二人を実は私の友人はナンパしていたんですね(笑)



私は先日の事を話すかどうか迷いましたが、やめておきました。




友人Fに聞きました。


「逆さ御札」の事。


F曰くは、


住んで欲しくない人を入れる部屋に貼る事があると言う。



私は、あの宗教団体が借りているのをわかって、大家が御札を貼っ


たのだろうか…そう思いました…。



やはり、インチキ宗教団体…。


迷惑なんですね…。



その後も何度もその二人が街で布教活動をしているのを見かけました。



その後、あの部屋はどうなったんですかね…。








TODAY'S BGM 「夜明け前」 スガシカオ

今日は医者に安静にしてろと言われて、自宅で仕事してます。


沢山のお見舞メッセージありがとうございました。



お礼に怪談話ってのは変ですが…(笑)



冬の怪談シリーズ…そろそろ残り少なくなってきました。


今日はその残りの話の中でも軽いモノを…。




友人の会社の倉庫の入り口の部分にセンサーライトを付ける


事になったそうです。


夜中に倉庫からモノを出し入れする事があり、よく車をぶつけ


たりした事があるので、小さなライトを幾つか付ける事になった


そうです。



ある日友人が残業をしていて、何気なく窓の外を見ると、センサ


ーライトが点いていたらしいのですが…。


その場所に車はいません。何もセンサーに反応するようなモノ


はその場所に無かったのです。


友人は、誤反応していると思って気にしませんでした。


「安物はいかんな…。」


なんてその時は思ったと言ってました。



その後、少しセンサーを調整したりしたのですが、センサーはそ


の後も誤反応をしていたそうです。



ある日、少し雪が降っていたそうですが、仕事が遅れ、多数の社


員が会社に残り深夜までバタバタしていたそうです。



その日一人の社員が窓の外から強くなる雪を見ていたのですが、


「あれ…。またライト点いてるわ…。」


と言ったそうです。


私の友人もその言葉で窓の外を見たそうなのですが、ふと友人は


気がついたのです。


「あれ…。」


友人は目を凝らして倉庫の前を見たそうです。


その倉庫の前に子どもが膝を抱えて座っていたそうです。


「倉庫の前に子どもがいる。誰かの子どもかな…。ちょっと誰か…こ


んな雪の中かわいそうだから、連れてきてよ。」


友人は社員にそう言ったそうなのです。


社員も窓から倉庫を見たそうなんですが、


「専務…何言ってるんですか…。誰もいませんよ…。」


社員はそう言ったそうです…。



友人は窓の外を改めて見たそうです。


窓の外には確かに誰もいなかったそうです。センサーライトも消えて


いて…。



不思議な経験だと友人は言ってました。


確かに見たのに…と…。




私が友人に連絡をもらったのはその後でした。




「ちょっと来て欲しいんやけど…。お前霊感あるんやろ…。」


いきなりそんな話でした。


私は仕事が終わってから、友人の会社に駆けつけました。


友人の会社と言っても友人の父親が社長で、友人は30歳になった時


に専務として実務を引き継いでました。



最寄り駅まで行くと友人が会社の車で迎えに来てくれてました。


その車に乗り込み友人の会社まで行きました。



とりあえず事務所へ行きました。


何人か社員が残っていました。その日も寒くて今にも雪が降り出しそう


な空でした。



そこで前述した話を初めて聞きました。



「実は私も見たんですよね…。」


一人の社員がそう言いだしました…。


「私も見ました…。」



友人は作業着を着替えて出てきました。


「今日は見たって社員だけ残ってもらってるんよ…。」



私はその場所を教えてもらいその場所を見ました。


その場所は事務所の裏側にあたり、プレハブで作られた倉庫がありま


した。



確かにその倉庫を見た時に何か嫌な気持ちになりました…。



センサーライトも点いてませんでしたが、その子どもが座っていたとい


う場所が何となくわかったのです…。あの場所に座っているんだな…と


いう場所まで…。



その後、友人と数名でその倉庫の入り口まで行きました。



倉庫の入口の横にある雨どいの辺り…。私はその場所を指し


「ここかな…。」


「そうそう…。そのあたり…。」


友人はそう言いました。



寒い中だったのですが、あの独特の臭い…それを感じました。



とりあえず寒いので事務所に戻りました。



その倉庫は2年ほど前に建てたと言う事でした。その場所には古い農家


があり、その農家が畑と家の敷地を売りに出したので、友人の父親が購


入してその場所に倉庫を建てたそうです。



「どんな家だったんだろうか…。」


私は友人に聞きました。


「あー。買った時の図面あるよ…。」


そう言うと見取り図を出してきました。



その見取り図には家、畑、ため池がありました。


私と友人は窓からその見取り図をみながら見まわしました。


「畑の部分は親父が今も畑で使ってる部分があるけど…。」



ちょうどその倉庫の入り口の部分は見取り図のため池の部分でした。


「あの部分…池やな…。」


「そやな…。」



池や井戸…。あまりその上に建物を建てるべきではない…。


そんな事を聞いた事がありました…。



その後雑談をして友人に送ってもらって帰りました。



その後、友人が父親から聞いたと電話してきました。


友人の父親が買ったその農家ですが、なぜその土地を売ったのかが


わかったと言います。


「どうやらその農家に子どもがいたらしいんやけど、池に落ちて亡くな


ったらしいんよ…。それでその土地を売って引っ越したみたいやな…。


俺らが見た子どもはその子ちゃうか…って…。」




私もなぜかそんな気がしていました…。




「週末に祓いしてもらう事になったから…。」


友人はそう言って電話を切りました…。




昔あるお坊さんと話した時に、


「水と言うのは生の場所にも死の場所にもある。」


と言うのを聞いた事がある。



水のある場所…。


気を付けて下さいね…。







TODAY'S BGM 「夜空」 加藤ミリヤ