寝不足で走り回ってましたので、今日は早目の帰宅です。
今日、友人のCrossから電話が。
「占いしてもらってよ~。」
なんて話で…。
たまにはそういうのも良いかもしれませんね~。
信じるかどうかは別として、自分を見つめ直すと言う意味では第3者の意見
を聞くのは良いですよね。
今日の話はまだ私が学生の頃の話です。
ある友人の家に遊びに行ったのですが、その家の装飾品がどうも変なの
です。
宗教じみた装飾品が玄関を入ったところからどの部屋にもありました。
友人の部屋へ行くと、友人の部屋の天井にも何やらそれらしきモノが貼っ
てありました。
「これ…なに…。」
私は友人に聞きました。
「あ、コレな~。オカンが変な宗教にはまっててな~。」
と言って笑ってました。
家中にそれでは家族も協力しているのか、呆れているのかどちらかだろ
うと思った記憶があります。
するとそこに友人の母親がジュースを入れて持って来てくれました。
私はお礼を言って頭を下げました。
すると友人の母が色々と話しかけてきます。
「最近は体調とか悪くなったりしない…。うちの子は喘息が完治したのよ
ー。すごいと思わない…。これも○○様のお陰なのよ。あとでまた下に
来てね。色々と良い事教えてあげるから。」
まさにマシンガントーク。一気にそう言って部屋を出て行きました。
「何…。あれ…。」
私は友人に言いました。
「あー。ほっといて。誰が来ても変な宗教の話しよるんやー。」
友人は呆れ気味にそう言ってました。
色々と友人と話をして、夕方になったので帰ろうと思い、友人の部屋を出
ました。
階段を下りて、下の階に行くと、リビングに友人の母と、そのもう一人女性
が座ってました。
「オカン、送ってくるわー。」
と友人が言うと、
「ちょっと座りなさい。」
と友人の母ではなく、もう一人の女性がそう強く言うのです。
「なんやねんなー。」
と友人も文句を言う様な口調でそう言ってソファに座りました。
「あなたも座りなさい。」
私にも強めの口調でそう言うのです。
仕方なく、友人の横に座りました。
「誰…。」
「オカンの友達で、オカンを宗教に誘った近所のオバハンや。」
友人はその女性の事はどうやら嫌っているようでした。
「あんたは誰のおかげで喘息が治ったと思ってんの…。」
その女性は友人にそう言います。口調は相変わらず強い。
「医者のおかげやんけ。他に何があんねんなー。」
友人も負けてはいません(笑)
「○○様のおかげやろ。まだあんたはそんな事言ってるの…。」
友人の母は黙ったままで、じっと友人の事を見つめています。
その女性は友人の母の代わりに言っていると言わんばかりで…。
「あんたは誰…。」
その女性が今度は私に言ってきます。
「はい。友達です。」
私はそう言って頭を下げました。
「ちょっとこれ、みなさい。」
そう言うと友人の母を使い、ビデオを付けました。
友人の家のリビングにある大きなテレビに映像が流れ出します。
護摩を焚き、煙と炎が蔓延する中で白装束の信者が手を合わせてお祈り
をしている映像が流れ出しました。
そして場面が変わり、友人の母が白装束を着て祭壇の前に座る姿が映っ
てました。
そして手を合わせ、理解できないお祈りの言葉をブツブツとつぶやいてい
ました。
その友人の母の両側には火が焚かれ、画面も煙でいっぱいになっていま
した…。
ホームビデオで撮っているので、映りも悪いのですが、その友人の母の前
に座る教祖らしき人が一言言うとその煙の流れが変わり、画面から煙が消
えました。
そして、友人の母の前に置かれた花瓶の様なモノから赤い水の様なモノが
溢れて来るのです。
なんだ…これは…。
私はそう思ってテレビを見ていました。
すると。
「これで大丈夫です。ご子息○○の病気は必ず治ります。」
教祖らしき人は立ち上がり、友人の母の頭の上に手をかざしてそう言ってま
した。
「何回も見たわー。もうえーやろ…。」
そう言うと友人はビデオのリモコンを取り、映像を止めました。
「あんた。○○様に感謝せんとバチがあたるでー。」
その女性は友人にそう言ってました。
「こんなもんインチキに決まってるやんけー。」
友人は立ち上がって怒鳴ってました。「友達来てる時にこんなもん見せんな
よなー。うちに2度と来るなー。」
そう言って、私の肩を掴んで、部屋を出て行きました。
私も一緒に部屋を出て、近くの駅まで一緒に…。
「すまんかったなー。嫌な思いさせて…。」
と友人は何度も謝ってました。
「いや…。別にえーけど。大丈夫か…。お前のお母さん…。」
私は明らかにインチキくさい宗教にはまっている友人の母が心配になりまし
た。
友人いわく、友人の父親が少しノイローゼ気味になった時に、近所の女性に
誘われてその宗教を始めたそうです。
友人の父がそのおかげで完治して、仕事に復帰できたと友人の母は信じて、
そのままその宗教に染まって行ったと言ってました。
少しグレてしまった友人の妹が更生したのもそのおかげ。
友人の喘息が治ったのもそのおかげ…。
などとすべてをその宗教のおかげであると友人の母は言うそうです。
「実は正直困っててよ…。もう2年くらいオカンやってるんやけど、その間に
かなりの金、寄付してるらしいんよ…。オヤジが嘆いてたわー。」
友人と駅前で缶コーヒーを飲みながらそう話をしていました。
「とにかく、あのオバハンが悪いんよ…。あのババア偉そうやしな。毎日来よ
るんやー。あのビデオももう何回見せられたか…。」
「そのうち、オカンも目覚ますやろうけどなー。」
そう言ってました。
その日はそれで友人と別れたのですが…。
私の冬の怪談の最終話はここからが始まりです。
念のために言っておきますと、私は宗教を肯定も否定もしません。
古来よりそれにより人々が救われてきたのも事実ですし、苦しめらたのも
事実です。
そしてその宗教という一つの習慣にどれだけの意味があるのかも人によっ
て違うのです…。
その後、しばらくして友人から連絡がありました…。
次回はそこから始まります…。
続く。
TODAY'S BGM 「やさしい気持ち」 CHARA