后前弐時のブランチ -8ページ目

后前弐時のブランチ

少し特異な体験を中心に書いています。
背中がゾクッとするのが苦手な方は片目で
読む様にして下さい(笑)

寝不足で走り回ってましたので、今日は早目の帰宅です。


今日、友人のCrossから電話が。


「占いしてもらってよ~。」


なんて話で…。


たまにはそういうのも良いかもしれませんね~。


信じるかどうかは別として、自分を見つめ直すと言う意味では第3者の意見


を聞くのは良いですよね。




今日の話はまだ私が学生の頃の話です。


ある友人の家に遊びに行ったのですが、その家の装飾品がどうも変なの


です。


宗教じみた装飾品が玄関を入ったところからどの部屋にもありました。



友人の部屋へ行くと、友人の部屋の天井にも何やらそれらしきモノが貼っ


てありました。



「これ…なに…。」


私は友人に聞きました。



「あ、コレな~。オカンが変な宗教にはまっててな~。」


と言って笑ってました。



家中にそれでは家族も協力しているのか、呆れているのかどちらかだろ


うと思った記憶があります。



するとそこに友人の母親がジュースを入れて持って来てくれました。


私はお礼を言って頭を下げました。



すると友人の母が色々と話しかけてきます。


「最近は体調とか悪くなったりしない…。うちの子は喘息が完治したのよ


ー。すごいと思わない…。これも○○様のお陰なのよ。あとでまた下に


来てね。色々と良い事教えてあげるから。」


まさにマシンガントーク。一気にそう言って部屋を出て行きました。



「何…。あれ…。」


私は友人に言いました。


「あー。ほっといて。誰が来ても変な宗教の話しよるんやー。」


友人は呆れ気味にそう言ってました。



色々と友人と話をして、夕方になったので帰ろうと思い、友人の部屋を出


ました。


階段を下りて、下の階に行くと、リビングに友人の母と、そのもう一人女性


が座ってました。


「オカン、送ってくるわー。」


と友人が言うと、


「ちょっと座りなさい。」


と友人の母ではなく、もう一人の女性がそう強く言うのです。



「なんやねんなー。」


と友人も文句を言う様な口調でそう言ってソファに座りました。


「あなたも座りなさい。」


私にも強めの口調でそう言うのです。


仕方なく、友人の横に座りました。



「誰…。」


「オカンの友達で、オカンを宗教に誘った近所のオバハンや。」


友人はその女性の事はどうやら嫌っているようでした。



「あんたは誰のおかげで喘息が治ったと思ってんの…。」


その女性は友人にそう言います。口調は相変わらず強い。


「医者のおかげやんけ。他に何があんねんなー。」


友人も負けてはいません(笑)



「○○様のおかげやろ。まだあんたはそんな事言ってるの…。」


友人の母は黙ったままで、じっと友人の事を見つめています。


その女性は友人の母の代わりに言っていると言わんばかりで…。



「あんたは誰…。」


その女性が今度は私に言ってきます。


「はい。友達です。」


私はそう言って頭を下げました。



「ちょっとこれ、みなさい。」


そう言うと友人の母を使い、ビデオを付けました。


友人の家のリビングにある大きなテレビに映像が流れ出します。



護摩を焚き、煙と炎が蔓延する中で白装束の信者が手を合わせてお祈り


をしている映像が流れ出しました。



そして場面が変わり、友人の母が白装束を着て祭壇の前に座る姿が映っ


てました。



そして手を合わせ、理解できないお祈りの言葉をブツブツとつぶやいてい


ました。


その友人の母の両側には火が焚かれ、画面も煙でいっぱいになっていま


した…。



ホームビデオで撮っているので、映りも悪いのですが、その友人の母の前


に座る教祖らしき人が一言言うとその煙の流れが変わり、画面から煙が消


えました。



そして、友人の母の前に置かれた花瓶の様なモノから赤い水の様なモノが


溢れて来るのです。



なんだ…これは…。


私はそう思ってテレビを見ていました。



すると。


「これで大丈夫です。ご子息○○の病気は必ず治ります。」


教祖らしき人は立ち上がり、友人の母の頭の上に手をかざしてそう言ってま


した。



「何回も見たわー。もうえーやろ…。」


そう言うと友人はビデオのリモコンを取り、映像を止めました。



「あんた。○○様に感謝せんとバチがあたるでー。」


その女性は友人にそう言ってました。



「こんなもんインチキに決まってるやんけー。」


友人は立ち上がって怒鳴ってました。「友達来てる時にこんなもん見せんな


よなー。うちに2度と来るなー。」


そう言って、私の肩を掴んで、部屋を出て行きました。


私も一緒に部屋を出て、近くの駅まで一緒に…。




「すまんかったなー。嫌な思いさせて…。」


と友人は何度も謝ってました。


「いや…。別にえーけど。大丈夫か…。お前のお母さん…。」



私は明らかにインチキくさい宗教にはまっている友人の母が心配になりまし


た。



友人いわく、友人の父親が少しノイローゼ気味になった時に、近所の女性に


誘われてその宗教を始めたそうです。


友人の父がそのおかげで完治して、仕事に復帰できたと友人の母は信じて、


そのままその宗教に染まって行ったと言ってました。


少しグレてしまった友人の妹が更生したのもそのおかげ。


友人の喘息が治ったのもそのおかげ…。


などとすべてをその宗教のおかげであると友人の母は言うそうです。



「実は正直困っててよ…。もう2年くらいオカンやってるんやけど、その間に


かなりの金、寄付してるらしいんよ…。オヤジが嘆いてたわー。」


友人と駅前で缶コーヒーを飲みながらそう話をしていました。


「とにかく、あのオバハンが悪いんよ…。あのババア偉そうやしな。毎日来よ


るんやー。あのビデオももう何回見せられたか…。」



「そのうち、オカンも目覚ますやろうけどなー。」


そう言ってました。




その日はそれで友人と別れたのですが…。



私の冬の怪談の最終話はここからが始まりです。



念のために言っておきますと、私は宗教を肯定も否定もしません。


古来よりそれにより人々が救われてきたのも事実ですし、苦しめらたのも


事実です。


そしてその宗教という一つの習慣にどれだけの意味があるのかも人によっ


て違うのです…。



その後、しばらくして友人から連絡がありました…。


次回はそこから始まります…。


続く。










TODAY'S BGM 「やさしい気持ち」 CHARA

いよいよ暖かくなってきましたね。


春が目の前ですね。


冬の怪談もそろそろ…という事で、今日は久々に冬の怪談を。



よく道に立つ幽霊というモノを車の中から通りすがりに見るという話しを


聞きますよね…。


話しによると一番よくみられる霊というのは道端に立っている霊だという


事なのですが…。



その日はよく冷えてました。


まさに冬という空の中、友人数名と一緒にドライブに行こうと言う事になり


あてもなく走る事になりました。


若い頃は良くある事で、あてもなくうろちょろするのが楽しかったりしました


ね。



その日も友人の車で東へ走りました。


神戸を越えて大阪方面へ。


途中で高速を下りて、一般道を山の方へ走ったのですが…。



「なんか雪降りそうやなー。」


と一人の友人が。


確かにそんな雰囲気でしたね。



「なんか気持ち悪いな…。妙に静かやしなー。」


なんて事も…。



どんどん山の方へ入っていくのですが、対向車もなく辺りは真っ暗でした。



「おい。なんか怖い話しとかしてくれよ…。」


と、一人の友人が私に言います。



大丈夫か…。


私は以前…。確かこのブログに一番最初に書いた話しをしました。


隣にもう一部屋あるホテルの話し。その体験をしたばかりだったので、かなり


リアルにその話をしたのですが…。



車の中の全員がシーンと静まり返ってしまいました。



「お前ホンマに怖いな…。たとえばこうやって走りながらも道に立ってる幽霊


とか見えるの…。」


「そんなしょっちゅう見えてたら俺も気狂うわー。」


なんて言って笑ってました。



雪がどんどん舞い始め、本格的に降ってきました。



「この辺り、事故とか多いらしいなー。」


運転している友人がそう言いました。



確かに気持ち悪い場所でした。


竹藪と林が両側に迫る道でした。その道は暗く、静かでした…。



その時でした。



ポツンとある外灯の下に女が立ってました。



あれ…。



「今、人いなかったか…。」


私がそういうと、



「おいおい。勘弁してくれよ…。ただでさえ怖いのによ…。」


「お前冗談キツイわー。」


「降ろすぞ。お前…。」


それぞれに私に言ってきます。



いや…本当に…。



「ちょっと戻ってみようか…。ホンマに人ならかわいそうやろ…。」


と運転している友人がそう言って、少し走ったところにあった空き地でUターン


して来た道を戻りました。



暗い道をハイビームで照らしながら走ってました。


どんどん雪が強くなってきます。


ライトが雪だけを照らしてました。それはそれで幻想的な光景なのですが…。



そして、さっき立っている女を見た場所まで来ました。



しかし、そこには誰もいませんでした。


途中ですれ違う事も無かったので、逆方向へ歩いていたのかもしれません。


もう少し走る事に。



気が付くと山を下りていました。



「どうする。もう一回戻るか…。」


「いやー。雪も強くなってきたし、危ないからやめとこうか…。」


という話になって、来た道を戻りました。



少し行ったところにラーメン屋があり、そこでみんなでラーメンを食べる事に


なりました。


テーブル席で4人でラーメンを食べてました。


どんどん窓ガラスもくもって外はかなりひどい雪になってしまいました。


ラーメン屋のマスターが何度も外に出て様子を見てました。



「お兄ちゃんたちはこんなところに何しにきたんや。」


って私たちに話しかけてきました。


ひどい雪なので客もいませんでしたし…。



「単なるドライブです。」


なんて話をしていると、


「そう言えばさっき、その先の道で女の人見たってコイツが言うんですけど。」


と友人の一人が私を指して言います。


「あー。」


とさらっとかわされた感のある返事でした。



良く食べる友人が一人いて、2杯目のラーメンと焼きめしを頼んでましたので


マスターはそれを作って持ってきました。


「誰が見たの…。」


とマスターは友人の前に丼を置いてそう言いました。


「俺ですけど…。」




「お兄ちゃん。霊感あるの…。」


ちょっとだけ鋭い目で私を見てました。


「それ、有名な幽霊なんよ…。年に何人かココにそう言って入ってくる客がおる


んよ…。」




マスターが言うには、先の竹藪の辺りでひき逃げされた女がいたと言います。


そしてその女の遺体は竹藪の中に飛ばされて、何カ月も見つからなかったと


言います。



それ以降、その場所でその幽霊をよく見るという話が出てきて、地元の人がそ


の場所を調べたら、女の遺体が見つかったそうです。



マスターの話なので、本当がどうかはわかりませんが…(笑)





友人たちには効果絶大で、全員が静まり返ってました…。


2杯目のラーメンを食べていた友人も…(笑)




その日、雪が少し治まるまでそのラーメン屋にいました。


その後、怖がらせた罰として私が帰り道の運転をさせられました。



雪の中の運転は怖いですけど…。ある意味霊よりも…。




ラーメン屋を出る時、そのマスターはラーメン屋を閉めているのがミラー越しに


見えました。


そして、そのラーメン屋の入口のところにさっきみた女が立っている様に見えま


した…。


いや…立っていました…。








TODAY'S BGM 「眩暈」 鬼束ちひろ

冬の怪談を冬の終わりまで持たせようと思い、ペースを考えて書いて


いたのですが、微妙です…。冬の間持つかな~(笑)



この数日寒かったですね。神戸でも雪が降り、冬を満喫出来ました。


事務所の向かいの屋根が真っ白だったり、山の方から下りてきた車


の屋根が雪を積んでたり、すごく神戸では新鮮な光景でした。



今日は昔、サラリーマン時代の話です。


あれはちょうど今の時期だったと思います。


もう十数年前になりますが…。


その日の夜、仕事で遅くなり、帰りはタクシーで帰りました。


すごく寒い日で雪がちらついてました。


私の勤務する会社の向かいには病院があり、タクシーを呼ぶ時に便


利なので、その病院の名前を言って呼んでました。


するとタクシーの運転手は私を病院の先生と勘違いする事が多くて、


疲れている私はそのまま通した事も何度もありましたね…。



その日も同じでした…。



「大変ですねー。こんな時間まで、医者も楽じゃないですねー。」


などと言われます。


「そうですねー。大変ですよ…。」


なんて適当な返事(笑)


ある意味コンピュータのドクターなんですが…(笑)



少し走るとどんどん雪が積もっているんですよね…。


ただ神戸のタクシーは北の方へ走る事もあるので、スタッドレスタイ


ヤを装備しているタクシーが多いので安心していたのですが…。



深夜。あまり車も走っていなかったので、道にも雪が積もり始めまし


た。


少し行くとスリップ事故を起こした車が中央分離帯にぶつかって止ま


っており、渋滞していました。


「あーあ。やってますねー。」


などとタクシーの運転手はその事故を見ながら言います。


「雪は嫌ですね…。」




「あ、そうだ…。先週も雪積もったじゃないですか…。あの日ね。」


と運転手は話しを始めました。



私は少し眠く、ぼぉーっとしながらその話を聞いてたのですが、


「今日お客さん乗せた場所から、男の人乗せたんですよ…。」


そう言うとルームミラーで私をチラッと見ます。


運転手さんも深夜になると話でもしておかないと眠いんでしょうね(笑)


「そのお客さんがね。北区に行って欲しいって言うんですよ。しかも有


馬の方へ。かなり雪が積もっているのを覚悟して走ったんですが、


思いのほか雪は無くて結構スイスイ行ったんですよ。」


私は適当に返事をして聞いていました。


「温泉街を通り越して、かなり人気のないところで下ろせって言うんで


すよ。」


そんな話になってきました。


ん…。なんの話なんだろうか…。


「特に近くに家もないし。私もそのお客さんに、「こんなところで降りたら


何にもないですよ…。」って言ったんですけどね。」


「何にもないところなんですか…。」


「ええ。もう裏六甲の山の中ですからね…。」



確かに、有馬温泉を抜けるとそういう場所があります。


本当に山の中で、夜になると真っ暗です。



「雪も降ってましたし、本当に心配だったんですよね。できれば下の温


泉街まで戻りましょうかって言ったのですが、そこで降りると聞かない


んですよね…。」



「それでとりあえずお金をもらい、お客さんを下ろしたんですよ…。」


「そんな場所でね…何なのでしょうね…。」


私も話に食いついてました。


「それがそこのトレーにお金を置いてもらったんですが、そのお金がね。」


「はい…。」


「ビショビショに濡れてるんですよ…。拾ったお金みたいに…」


私は目の前のトレーを見ました。


「それでね…。その先に走る訳にもいかず、Uターンしてその男性を下ろし


た場所をハイビームで照らしたんですが・・・。」


「はい…。」



「そこには既に誰もいなかったんですよね…。」


「…。」


「もちろん一本道ですし、隠れる場所も無いのですが…。」


「それは幽霊だったんですかね…。」


私は身を乗り出してました。



「いや…私もそう思って少し行って車を止めて、外に出て探してみたんで


すが…。やっぱり誰もいませんでしたね…。」



「ほら、そういうのってシートが濡れてて…なんて話があるじゃないですか。


でもそれは無かったんですよね…。」


私は自分が座っているシートがそれかと思うとちょっと良い気はしません


でした…。



「まぁ、お金もちゃんともらったしえーかーって思って山を下りたんですけ


ど…。」



その話をしながらタクシーは高速を走ってました。


視界は強く降る雪で真っ白でした。



「で、その後休憩してると同僚がやって来ていうんですよ。」


私は唾を飲み込みました。


「お前、さっき誰も乗せてないのに、メーター倒して走ってたやろ…って…。」



「なんか少し怖いと思いませんか…。」


いやー。少しどころか…(笑)



「で、その日、売上の勘定してたら、ビショビショに濡れたお札。その札だけ


古い札だったんですよね…。」



「旧札ですか…。」


私は背筋がぞっとしました。



「ちょっと怖いでしょ…。タクシー運転手を長い事してるとそんな目に会う事


も何年かに一度あるんですよね。逆にお金持ってない女の客がお金の代わ


りにーなんて気色の良い話も、私は二度ほどありますけどねー。」


なんて言いながら笑ってました…。



ちょうどその話くらいで自宅に着いたと記憶してます。


会社から自宅まで1万2千円くらいかかります。2万円出して、領収書とお釣


りをもらいタクシーを降りました。


お釣りと領収書をポケットに突っ込んで…。



部屋に入りポケットからお金を出してテーブルの上に置きました。


その時ふとそのお札が気になりました…。



旧札の5千円札がそこにはありました…。


何かで濡れてしわしわになった様なお札でした…。









TODAY'S BGM 「雪の音」 柴田淳