ようやく週末です…。長かった…。
体力が1週間持たないです…。もう歳かな…(笑)
実は今年「前厄」なんです。もう40歳になります。その節目ってのが
節分にあたるそうで、今年の節分から前厄・本厄・後厄と3年間も気
をつけろという事のようです。
これは昔、その年齢になると体に気をつけろという事で古の人が考え
たのでしょうが…。
しかし、多くの人が厄年になにか悪い事があったと言いますね。
悪い事は毎年あるけど、その年だけなぜか覚えているってことなのか
もしれませんね…。
さて、今日のお話は友人の父親の還暦のお祝いをした時に撮ったビデ
オの話です。男の還暦は本厄だそうですが…。関係は無いでしょう。
「ちょっと見て欲しいビデオがあるんやけど…。」
そう言うと小さなテープを友人がポケットから出して私に渡しました。
「そのサイズは見れんな…。」
そう言うと友人はVHSのカートリッジを出して、
「大丈夫。持ってきたから。」
と誇らしげでした。
私の部屋でそのビデオを見ました。
「これ…オヤジの還暦の祝いの時のビデオやねんけど…。」
私には普通のビデオに見えました。
家族が集まり、友人の父親の還暦を祝っているビデオ。
そんな他人のビデオを見る事程苦痛な事はありませんよね(笑)
友人も映っていて、普通の宴会に見えました。
「これがどうしたの…。」
「ここ…。見て欲しいんや…。」
友人はビデオを巻き戻し、停止しました。
そのシーンには、友人と父、そして友人の姉、友人の祖母が映っ
てました。
「これがどうしたの…。」
「誰が映ってるかわかるか…。」
「お前とオヤジさん…。姉貴とばあさんやろ…。」
「そうやねんけどな…。」
そう言うと友人はビデオを進めました。
するとカメラは右に振れて友人の母と妹が映ります。
もう一度友人の父が映りました。
そこで友人はビデオを停止。
「さっきと同じなんやけど…。違うところあるやろ…。」
私はテレビを見ました。
友人、オヤジさん、姉…。
あれ…。
「な…。わかったか…。」
画面には友人の祖母が映ってませんでした。
「ばあさん…一昨年死んだんよな…。」
「え…。」
友人が言うにはそのビデオに映っている祖母はもう他界している
というのです…。
「映っているのはココだけなんやけど…。これってどうなんやろ。」
友人は私にそう言います。
そう言われても…私にはわかりません。
「寺に行って住職にも見せたんやけど…。家族が映っているもん
は悪いもんじゃなくて、何かに気をつけろって言ってるだけやって
言うんよ…。姉貴の横におるから、姉貴に気をつけろって言ってる
んかもなーって。」
確かに友人の姉の横に祖母の姿はありました。
「姉貴も厄年やからなー。たぶんそれでちゃうかーって話やねんけ
どなー。」
そう言って笑っています。
「だから今日厄払いに家族で行ってきたんよ。」
その日は厄神さんのお祭りの日でしたので…。
そのまま友人はビデオを持って帰って行きました。
その数カ月後、その友人から電話がありました。
「実はよ…。姉貴が事故で入院しててな。」
と言います。原付で走っているところを車にひっかけられ、鎖骨を
折って入院してるという。
「それで、あのビデオが気になってなー。見てみたんよ。そしたら
ばあさんが消えててよ…。」
もう一度そのビデオを見て欲しいという。
「さっき寺にも連絡したから、寺まで来てくれへんか…。」
友人が言うとおりに私はその日、あるお寺へ行きました。
友人と住職が待ってました。
住職の部屋にあるやたらと大きなテレビでそのビデオを見ました。
確かに、友人の祖母が映っていたシーンから祖母は消えていました。
しかし住職はほかのシーンで停止しました。画像は荒いのですが、
友人の父親の前を何かが横切った気がしました。
「何か通りましたよね…。」
私が住職に言うと、
「そうやね…。」
と軽く言います。
しかし、友人は
「そうなんか…。俺には見えんけどな…。」
そう言ってテレビに近づきました…。
住職はビデオを動かしたり止めたり何度かしました。
すると…。
「うわ…。なんやこれ…。」
今度は友人にもはっきりと見えたようです。
大きなテレビの画面にはすごい形相の顔が逆さまに映り込んでまし
た。その顔は私には男か女かもわかりませんでした…。
「このビデオ預かっていいかな…。」
住職はそう言って止めた時間をメモしてました。
「はい。」
友人はそう言って住職を見てました。
「それと家族みんな明日にでも来てくれるかな…。」
どうやら大事のようでした。
私は友人について、その日友人の家に行きました。
友人は家族に今日の話をして、次の日、日曜日だった気がしますが
みんなでお寺に行く事に…。
次の日友人の家族は入院中のお姉さんも一緒にお寺に行ったそうで
す。
いつもより長い読経。
そんな話を友人はしてました。
「ビデオは処分するって言われたわ…。」
その後に友人にあった時に友人はそう言ってました。
いまだに何だったのかよくわかりませんが、とにかくすごい形相の顔
だったのを覚えています…。
TODAY'S BGM 「Stay by my side」 倉木麻衣