冬の怪談…。
思ったより冬って長いな~って実感してます(笑)
冬の間、話が持つようにペース配分を考えて怪談を書いているのです
が、なかなかうまくいきませんね…。
残りが少なくなってきてしまって(笑)
先日、別のSNSに「須磨一の谷の合戦」の話を書いたのですが、その
中で誕生日に没した話を少し書きました。
バースデーパーティが始まったのは古代ヨーロッパで、当時は
「誕生日は唯一運命に守られない日」
という宗教的なモノがあったらしい。
だから周囲の人々がその人を誕生日の日、一日守ろうということで始ま
ったのがバースデーパーティであるという説があるというのを昔、本で
読んだ事がありました。
この話はキリスト教のみならず、様々な宗教にあるそうです。
調べてみると意外に多いんですよ…。有名人の中でも誕生日と命日が
同じ人…。
坂本龍馬もそうですし、一の谷の戦いで戦死した平忠度などもそうです。
今日はそんな話なのですが…。
ある日、友人にまったく知らない女性の誕生パーティに行こうと誘われま
した。友人も女友達に誘われて初めて会うと言うのです。
普通はそんなパーティ行かないですよね…。
私は何度も断ったのですが、友人がどうしてもと言って聞かないのです。
仕方なく同行することに…。
芦屋にある本当に大きな家でしたね…。
タクシーでJR芦屋駅から山の手へ…。タクシーで行ったので場所もわか
りませんが…(笑)
思ったより人も少なくて…それでも20人くらいいましたね。
私と友人も駅前で花束を買って行ったのですが、少し恥ずかしいくらいに
花が飾られてました…。
私と友人は友人の女友達以外に知っている人はいません。正直退屈でした。
広いリビングの端に遺影が飾ってありました。
それが気になって私は飲み物を飲みながらしばらく見てました。
部屋の中は暑いくらいの暖房で、私と友人は頭がぼぉーっとしてました。
部屋の隅の少し冷たい風が入る場所が心地よくてその場所にずっといたの
ですが…。
「祖父と祖母、それと父です。」
そのパーティーの主催者であるその女性が私と友人に声をかけてきました。
ニコニコしながら気さくに声をかけてくれます。
パーティー慣れしてるのでしょうね…。
しかし、その時にその女性は不思議な事を言うのです。
「その3人は誕生日と命日が同じなんですよ…。」
そう言うと誰かに呼ばれてどこかへ行ってしまいました。
3人とも誕生日に亡くなっている…。
その時に冒頭に書いた話を思い出したのです。
誕生日は運命に守られない日。
どんどんお客が帰って行って、5~6名になりテーブルについて話しをして
ました。
「さっきは済みませんでした。話が途中になって…。」
その女性はさっき話の途中で私と友人の傍を離れたおわびを言ってました。
「でも珍しいですね…。3人とも誕生日が命日なんて…。」
友人はその女性にそう言ってました。
その場にいたみんなは初めて聞いた様子で、深くうなずいてました。
そこで私は冒頭の話をそこでしたのです。
すると、
「そうなんです…。だからうちは必ず誕生日にはみんなに集まってもらって、
パーティーするんです。」
その女性はそう言うのです。
そして、
「父が亡くなった日は、パーティーが父の仕事の都合で出来なかったんで
す。その日の夜に倒れたんですよー。」
そう言って笑ってました。
3人が3人とも誕生日に…。確かにそんな偶然って凄いですよね…。
結局その日は、その女性の頼みで日が変わるまで残ってパーティーを楽
しんでました。
その女性は今も毎年誕生日には必ずパーティーをしているのではないで
しょうか…。
誕生日は唯一運命に守られない日…。
しかし、運命は自分の手で変える事も出来るんです。
TODAY'S BGM 「ああ無情」 アン・ルイス