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后前弐時のブランチ

少し特異な体験を中心に書いています。
背中がゾクッとするのが苦手な方は片目で
読む様にして下さい(笑)

寒いですね・・・。冬ですね~(笑)


私が幼い頃は年内に雪が降ってた記憶もあるのですが、この頃は


本当に雪が降らないですね・・・。



先日書き忘れたのですが、季節も冬になったということで、秋の怪談


シリーズは終了です。



季節ごとに体験した怪談を書いてますが、秋の話は終わり・・・だと・・・


思います・・・(笑)



次は冬のシリーズです。



怪談というのは元々夏の風物詩なのですが、それは暑い日本の夏を


少しでも涼しく過ごそうという日本人の知恵で、幽霊などというものは


季節を問わず、いつでも存在しているはずです…。



私が冬に体験した怪談ももちろんあります。



コタツに入って読んでくださいね。



それでは今日はこれで・・・(笑)





TODAY'S BGM 「冬がはじまるよ」 槇原敬之

大変申し訳ありません・・・。まずはお詫びから。


先週は沖縄に行ったり、20日に行う「神戸秋夜46Kmウォーク2010」の準備


をしたりでなかなか更新できず・・・。


更新はまだですか。ってメッセージを幾つか頂きまして・・・。


早くこの話の最後を書かないと・・・(笑)




前回までの話は、


清掃会社の友人が病院の窓の清掃の際に見たという少女。その友人の後


輩の知り合いの女の子がたまたまその病院で看護婦をしてて、その女の子


から話を聞きました。


その病室はいわゆる開かずの間で、やはり過去に虐待されて入院した女の


子が入院しててその病室で亡くなったという話でした。


そして、その女の子が夜勤の時に病院へ行くという話になったのですが・・・。




佐々木の知り合いの女の子Aと会った数日後に友人から電話が入りました。


「何か、今週末がえーらしいで・・・。どーする・・・。」


友人もどうやら気が進まない感じでした。私も同様。


「やめた方がいいかもな・・・。」


私は友人にそう言ったのですが、


「俺もそう思うんやけどな・・・。佐々木が行くって言ってしまったんよ・・・。」



佐々木は友人の後輩。アホなのか、本当に怖いもの知らずなのか・・・。



行く行かないは別として週末に会おうということに・・・。



そして、その約束の日。


夕方三宮で集まって、飯を食おうということになりました。


「深夜の方が雰囲気出るかと思って、遅くに行くって言っておきました。」


佐々木が気を利かせてくれた(笑)


その佐々木を見る友人の目は少し怖かった・・・(笑)



居酒屋で飲んでいると、佐々木の携帯が鳴った。


うるさい店内を出て、佐々木は外で電話をしていた。



「俺・・・ちょっと怖いねんけど。佐々木の手前、怖いって言えんしなー。」


友人が本気でそう言ってた。


それはもっともだろう・・・。私も怖くない訳ではない。何があるかわからな


いのだから・・・。


「帰ろうか。急用が出来たとか言えば・・・。」


友人は少し顔色も悪かった。



すると佐々木が戻ってきた。


「すんません。今日駄目になりました。」


佐々木は椅子に座りながらそう言いました。



今でもはっきり覚えていますが、その瞬間の友人のうれしそうな顔(笑)



「何で。」


「Aが熱出して仕事休んでるらしいんですよー。」


「風邪か。」


ちょうど寒くなる時期、季節の変わり目だったので風邪を引いてる人も


多かった。


「だと思うんですけど・・・。」


佐々木はそう言ってチューハイを飲んでいた。



その日はとりあえず解散した。


私と友人は私の行き付けのスナックへ行き、そこで飲んだ。



「良かったわー。とりあえず今日は・・・。」


友人はほっとした感じで水割りを飲んでいた。


「何の話してんの。」


そのお店の女の子が私と友人の話に割って入ってきた。


友人は楽しそうにその話をしていた。





「それってあそこの病院やろ・・・。知ってるで。」





「ん・・・なんで知ってるの。」


私はその女の子に聞いた。


「だって私看護婦やもん・・・。あの病院にもおったし・・・。」


身近にいたもんだ・・・(笑)



その子にも話を聞いて、Aの話と大半が合致していた。しかしそれ以上に


Aからは無かった話があった・・・。



「何度もお祓いをするからって、病院が日程決めてたんやけど、いつもそ


の当日になると何かが起こるんよー。院長のお母さんが亡くなったり、緊


急の手術が入ったり、台風来たり・・・。結局、私がおった間に何度も予定


が飛んで、お祓いはしてないわ・・・。」



「・・・・・・。」


友人と私はその話を無言で聞いてた。



「仲間内では、絶対なんかあるから関わらん方がえーよって話になってた


けど、ある日婦長の友達っておばちゃんが来て、あの部屋がおかしいって


騒ぎ出したんよ・・・。そのおばちゃん霊感があるみたいで。婦長もその友


達の力で何とかなるならって思ったんかもしれんけど、その部屋の鍵を開


けようとしたらしいねんけど・・・。」




「何かあったんか・・・。」


友人は酒を飲むのも忘れて聞いてました。



「婦長が鍵をあの部屋の鍵穴に差し込んで回したら、中で鍵がポキって折


れたみたい・・・。折れた鍵も取れへんし。何にもしてなかったら今も鍵穴に


折れた鍵が残ったままちゃうかな・・・。」



私と友人は顔を見合わせて唖然としてました。


その日のAの病気も、訪問されるのを阻むその部屋の力だとすれば・・・。



その日、ほとんど無言で二人で帰路につきました。




数日後、友人から電話がありました。


「おい・・・佐々木の友達のAが入院したらしいで・・・。」


友人は少しあわててました。


「入院・・・。」


「自宅の近くの病院らしいけど・・・肺炎らしいわ。」


Aはあれから風邪をこじらせたのか肺炎になってしまったらしい。


佐々木が言うにはあの日以来、Aは高熱が続き救急車で近くの病院へ


運ばれたそうだ。



「あの件は忘れよう・・・。その方がえーぞ。」


友人はそう言います。私もその方が良いと思いました・・・。快諾。




結局、私はその病院へはいけず終いでしたが、友人は数ヶ月に一度


その病院の窓を洗いに行っていたそうです。






それからかなり経ったある日、その友人から久しぶりに電話がありました。


帰りに会うことになり、友人の車に乗せてもらって帰ることに。



「あの病院、今日も行ってきたんやけどなー。」


友人は車に乗ってすぐにそう切り出しました。


「今日あの部屋に患者が入ってたんよ・・・。」


私はタバコを吸いながら、友人の顔を見た。少しにこやかな笑みを浮かべ


て・・・。


「佐々木がAに話を聞いてたみたいやけど、なんかお祓いしたらしいわ。」



佐々木の話によると、大規模なお祓いをしたらしい。


下見に来た霊媒師が帰りに事故したとかで、その霊媒師がお祓いのため


にどこかの神社か何かに修行に行き、身を清めて万全の体制でお祓いは


行われたという。


お祓いの後も数十日は部屋にお供え物を絶やすなといわれて、看護婦が


交代で行っていたらしい。



「で、何日か前にようやく使えるようになって、患者入れてるらしいわ・・・。」



私もほっとした・・・。


結局一度もその病院を見に行かなかった。


しかし、何度も話を聞いているので、見た気になっていた。



「俺ら行かんで良かったな・・・。かなり強い霊やったって言ってたしな・・・。」


友人は心底安堵した感じで言ってた。





それから、また数ヶ月経った日。


別の友人から、電話があり、友人が胃潰瘍で入院したので見舞いに行こう


と言われ、病院も聞かずに一緒に行きました。


「どうやら仕事中に血吐いて入院したらしいで・・・。」


「どこの病院・・・。」


「あー。〇〇病院・・・。」



そうです。その病院でした・・・。



私の嫌な予感はそこから始まりました。


そしてその病院・・・私は学生時代に健康診断に一度行った事があったので


すが二度目の訪問。



友人に連れられて4階まで・・・。


端から2つ目の部屋。


確か4人部屋だったと思います。その窓際に友人のベッドはありました。



「胃潰瘍で入院とかしてると見舞いって食いもんアカンしなー。」


そう言って入院している友人に雑誌を渡しました。


30分ほど話して帰ろうとした時に、入院している友人に呼び止められました。



「この部屋おかしくないか・・・。」


その友人は小さな声で私に聞きます。


「なんで・・・。」


「隣のおっさんが、毎晩夜中にうなされてるんよ・・・。それが気になって寝られ


へんねん・・・。」


友人はそう言うのです。


「お前はなんともないんか・・・。」


私はもう一度座りなおしてそう聞きました。



「1回夢見た。小さい女の子が出てきてな・・・。ちょうど「しー」って静かにして


って感じで指を口に当ててて・・・。」


友人は自分の口に指を当てるジェスチャーをしてそう言いました。



「明後日退院やろ。」


その日まで何もなければいいのですが・・・。


「うん。たぶんな・・・。今日の検査の結果次第やけど・・・。」



とりあえずあの話はその友人にはしないで帰ろうと決めました。



「大丈夫やろう・・・。多分・・・。」


そう言って席を立ちました。先に出て下でタバコを吸っている友人が待ってま


す。



友人に見舞いの言葉をかけて、部屋を出ることにしました。



そして・・・。







部屋を出ようとしたその時です。








友人の隣のベッドの脇に・・・。






小さな女の子がひざを抱えるように座り込んでるのが見えました。


そしてその女の子は自分の口に指を当てて「しー」と言わんばかりの格好を


していました・・・。



私は背中が寒くなるのを覚えました。




まだ、いるんだ・・・。



私は急いで部屋を出ました・・・。




病院の外に出て、タバコを吸っている友人に、もう少し待ってくれと言い、もう


一度病院へ。



佐々木の友人Aがまだいるのかどうかはわかりませんでしたが、ナースセン


ターで聞きました。



「しばらくお待ちください。」


と言われ、椅子に座って待っていると、Aがパタパタと音を立ててやってきまし


た。


私は簡単に挨拶をして、Aに言いました。






「あの部屋・・・。まだ女の子いるから・・・。」








その後の話はわかりませんが、入院していた友人は元気に退院してきました。







TODAY'S BGM 「4年目の秋」 浜田省吾

今日は寒かったですね。鞄を下げた手が冷たくて冷たくて…。


そして今日は良く歩きましたし…。


今日はちょっとコートが欲しい日でした(笑)



さて、先日の話の続きをそろそろ書かなければ、また苦情のメールが


(笑)


そんなモノは来た事ないですが…(笑)




先日の話、清掃会社の友人が病院の窓を洗っていた時にカーテンの


隙間から見たって言う子ども。そして友人の後輩の知り合いの看護婦


がたまたまその病院にいて、その部屋は使われていない部屋だった事


が解り、一度その部屋を見に行こうという事になった。


そこまで話しましたね。




では続きを…。



あれから数週間経ったと思います。清掃会社に勤める友人から電話が


入りました。



「今日、佐々木の知り合いの看護婦と会うから来てや。」


そんな電話でした。


「わかった。」


私はそう返事をして夕方から出かけて行きました。



待ち合わせの場所にしばらく立っていたのですが、寒くて仕方なくなり、


近くの喫茶店に入り、アイスコーヒーを頼みました(笑)



私は雪山の吹雪の中でもアイスコーヒー。寒くてもアイスコーヒーです


(笑)



友人にメールを入れて、その喫茶店にいる事を伝えました。



そして、しばらくすると友人と佐々木、そして一人の女性が喫茶店に入


って来ました。



「飯食おうやー。」


友人がそう言うので、店を出る事に…。



近くにある良く友人たちと行く焼き鳥屋に行きました。



その佐々木の知り合いの看護婦はAといいました。佐々木より一つ上で


若い看護婦でした。



初めは他愛もない話で盛り上がってたのですが、徐々にあの部屋の話


に…。



Aはまだ新米らしいのですが、その病院に勤務してから一度もあの部屋


に患者が入った事はないというのです。



「なんでかなぁ~って思って、先輩に聞いてみてんけど、誰もちゃんと教


えてくれへんのよ・・・。あーあの部屋はえーねんとか、色々と壊れてるか


ら使ってないねんとか…。」


「壊れてたら普通直すやろ…。」


佐々木が少し酔ってそう言ってました。



「そうそう。私もおかしいなーって思ってたんやけど、ある日辞めた先輩に


会う事があって、その先輩に聞いてみたんよ。」



私と友人は無言で焼き鳥を食べながら聞いてました。



「その先輩が言うには、あの部屋は3年くらい前まで使ってたらしいんや


けど、ある患者があの部屋で亡くなった後から、あの部屋に入院する患


者さんが、幽霊を見るって言うようになったらしいんよ・・・。」



あくまでAは佐々木に話している感じでしたが…。



「亡くなった患者って。」


友人が聞いた。



「はい。小さい子どもさんなんですけど、親に虐待されてた患者らしいん


ですけど…。なんか運ばれてきた時は骨は折れてるし、栄養失調やし、


その時は背中に火傷して運ばれて来たらしいんですけど…。」



「すぐ亡くなったの。」


私が聞きました。



「いえ…。それが半年近くいたそうです。火傷も骨折も治って、栄養失調


もかなり良くなっていたそうなんですよ。けど、腎臓が悪くなってたらしく


て…。」



「それで亡くなったんや…。」



「私もその頃はいなかったんで解らないんですけど…。なんかその子も


変な子で、昼間はずっと寝てるらしくて…。そして夜中に起きて、一人で


遊んでいるそうなんです…。」



「お気に入りの人形に話しかけて…。その声が廊下まで聞こえるから、


みんな気味悪がってたって言ってました。」



「あの部屋、一人部屋じゃないよな…。」


友人がAに聞くと、


「夜中にその子が起きて眠れないって言うので、他の患者さんはどんど


ん別の部屋に移されてたみたいで…。」



Aの話は続きます。



その子は結局半年後に亡くなったそうですが、亡くなる瞬間まで、


「死にたくないよ。まだお人形と遊びたい…。」


と言っていたという話でした。



その子が亡くなる時も、両親は病院には来なかったそうです。



両親がその子の遺体を引き取りに来た後、その部屋になぜかお人形が


残されていたそうです。その人形を両親に取りに来いって言うとその両親


は「捨ててくれ。」と言ったそうで、しばらく保管されてたそうですが、誰かが


間違って子どもの入院患者にあげてしまったそうです。



「その子どももあの部屋に入院してたそうで、その子も夜中に起きて人形に


話しかけてたそうなんですよ・・・。」



「怖いなー。」


佐々木はかなり酔ってましたね。この時点で。



Aは続けます。


「その子は亡くなった子とは少し違ってて、昼間もちゃんと起きてるんです。


そして夜に自分が人形に話しかけてる事を覚えてないらしいんですよ・・・。」



「夢遊病みたいなものかな…。」


私がAに言うと



「それが、今も病院にいる看護婦が夜中の見回りに行って何度か見たそう


なんですが、人形と遊んでいる女の子は二人いるって…。」



私はゾッとしました。友人ももうこれ以上は…という感じで身を引いてました。



「結局その子も亡くなったんですが…。亡くなる前に○○ちゃんともっと遊びた


いのにってあの部屋で亡くなった子の名前を言ったそうなんです…。」



それからも看護婦の間では、あの部屋はダメって話になっていたそうなんです


が、病院としては部屋を空けるなんてとんでもない話で、その部屋に患者をもち


ろん入れます。



「でも、あの部屋に入院する患者さんがみんな、夜中に子どもの声がしてうるさ


いって言うそうなんです…。看護婦も何人も見てるし、子どもの声も聞いてるん


ですよ・・・。」



「あーもうええわ…。やっぱホンモノなんやなー。」


友人は耳をふさいでました。



「結局それから、あまりにもそんな話が多いので、あの部屋は使わないようにした


そうなんですけど…。」



「今は。」



「カギがかかってますし、もう何年も使ってないです。私もあの部屋は入った事な


いですし…。」



「子どもの声とか聞いた事あるの。」


私はAにそう聞きました。



「何度もありますよ・・・。夜中に見回り行くんですけど、廊下を歩いてると子どもの


笑い声が聞こえたりするんです。」



「これってどうなんやろ…。」


友人は私に聞いてきました。



「う~ん…。ホンモノやろうな…。」


私はそうとしか答えられませんでした…。



「今は開かずの間ってみんな呼んでますよ・・・。」


Aはそう言ってビールをカパカパ飲んでいました(笑)




「確定やな…。それでも見に行くの。」


私は友人に言いました。


「いやー。どうしようかな…。」


友人は迷ってました。すると佐々木が、


「行きましょうよ。お前次の夜勤っていつよ…。」


Aにそう聞いてました。



夜に行くのか…。佐々木って根性あるのか、アホなのか…(笑)



Aは夜勤はあるが、うるさい人と一緒の時は無理なので、シフトの確認をして連絡


するという事になりました。




その日、佐々木とAは一緒に帰って行きました。



私は友人と帰りました。



「どう思う…。さっきの話。」


友人がそう聞いてきます。


あの話が噂とかでなく、全部本当なら、その病院に入信した患者から外に漏れると


幽霊病院なんて呼ばれる可能性もあるだろう。ゴシップ誌なんかが見つけるとうるさ


いでしょうし…。



「どうなんやろうな…。人づての話やから、話は大きくなってるんとちがうか。」


とりあえずそう答えておきました。




まだ、この話は続きます。


今もこの病院はちゃんとありますからね…神戸市内に…。










TODAY'S BGM 「果てない空」 嵐