后前弐時のブランチ -16ページ目

后前弐時のブランチ

少し特異な体験を中心に書いています。
背中がゾクッとするのが苦手な方は片目で
読む様にして下さい(笑)

昨日は所属するライオンズクラブのイベントで


「ふれあいフェスティバル」というモノに行ってきました。その後男6人で


オープンテラスでお茶。


ちょっと寒くない…。気がつくとアイスコーヒー飲んでるのは私だけで(笑)



夕方から神戸ポートピアホテルで森口博子さんのディナーショーへ。


良かったですよ。森口博子さん。


TVで見てると身長わからないんですが、小さい女性でとても42歳とは思え


ないお肌されてました。


ちゃんとCD買って握手して頂きました。



そんなこんなで、疲れてて、夜に書く予定のブログ…。


書けませんでした。ごめんなさい。


冬のシリーズ。第一話はものすごいアクセスを頂き大変恐縮しております。



冬のシリーズもまだまだ体験した話はありますので、書いていきますね。



では、早速…。




今日の話は、少し時期的には先になるのですが、昔、温泉に友人たちと一


緒に行った時の話です。



これもとある北陸の温泉。



一人の友人が結婚する事になり、


「最後に男だけで、ゆっくり飲みたいなー。」


という話から、


「じゃあ温泉でも行ってゆっくり一晩飲もうか…。」


と話は発展し、旅行会社に勤める友人が1週間で手配したのでした。



土曜日の朝、三宮駅で集合し、一人の友人が買ったばかりの車で、北陸へ


走る事になりました。その友人はスノーボードを始めたので、車を買い換えて


雪道はお手の物でした。



その温泉街についたのは15時くらいだったと思います。


その年も寒く、既に温泉街も雪が積もっていました。



「なんか風情あるなー。」


そんな事を言いながら、温泉旅館に到着。


男5人だけの温泉旅行。今考えるとかなり気持ち悪い旅行ですねー(笑)


友人の新車の中は、現地についた頃にはタバコとビールとつまみのサキイカ


の匂いで最悪でした(笑)


運転手の友人だけは一人ポカリスウエットなんかを飲みながらひたすら運転


してましたからね。新車だし、誰かに運転させるのも嫌だろうという私たちの気


遣いです(笑)




温泉旅館は決して新しい旅館ではなかったのですが、すごく立派な旅館で、


部屋も10人は泊まれる大きな部屋を準備して頂きました。



早速、部屋着にみんなで着替えて、温泉に入ったり、ゲームコーナーで遊んだ


りして夕飯までの時間を潰しました。



私は風呂に長時間入るのが苦手で、一番に出て、ゲームコーナーでパチスロ


を回してました。館内は暖房で暑くて…。冷たいジュースを飲みながらタバコを


吸ってパチスロを回していたのですが、それが出るわ出るわで…(笑)


換金はできないのですが、その出たコインで景品がもらえるのでたくさん部屋


に持って帰りました。



部屋に戻ると、みんな畳の上に転がってました。



「何か男だけで温泉とかって…寂しいよな…。」


一人の友人が言います。


「アホか…こういうところは男だけで来れば、そういう楽しみ方があるんや…。」


そう言ったのは旅行会社の友人でした。


「ちゃんと調べてあるから…。」



あーなるほど…。こいつら…。


もう男性にはピンと来るはずなのですが、夜の歓楽街を楽しもうという魂胆のよう


です(笑)



しばらくすると豪勢な御膳が運ばれてきて、私たちの転がってた場所に並べられ


ました。



私たちは美味しい夕食を頂きながら、かなり飲んでました…。



食事をほとんど食べずに飲んでいる友人は、既にベロベロになってしまい、そのま


ま後ろにひっくり返って寝てしまいました。



「なんや、コイツ…。これからやっちゅーのに。」


そう言って何度も起こしたのですが、一向に起きそうにないので、放っておく事に。



私はあまり飲まないのですが、その日はビール大瓶1本以上、日本酒を…どのくら


い飲んだのかは覚えていません。



窓の外を見るとまた雪が降ってました。


神戸で雪が積もるなんて本当に稀な話で、珍しがって窓を開けて見ていました。



旅館の仲居さんが残ったご飯をおにぎりにして、地元のお漬物も添えて大皿で


部屋に置いておいてくれました。


これがすごくおいしかったのを覚えてます。



夕飯が終わり、お膳が下げられると、みんなそわそわしだしました。



「さぁ…風呂に行くか…。」


と言いながら丹前を着て外に行く格好を始めるやつなんかも…(笑)



「行ってこいや…。別に止めんから。」


私ともう一人の友人は笑ってそう言ってました。



あ、言い忘れましたが、友人Fも一緒なんです。



私とFは酔って寝てしまっている友人を部屋に置いて、風呂へ。



後の旅行会社の友人と、もう一人は外へ出かけてしまいました。



Fと二人で風呂に入って、また私は先に出て、パチスロを回してました。



「お前も好きやなぁ…。」


Fはそう言うと私の横に座り、同じようにパチスロを回し始めました。



旅行会社の友人と結婚前に派目を外したい友人が二人で外に出て行っ


た事は気にはなっていたのですが…(笑)



するとそこに酔って寝てしまっていた友人がやってきたのです。



「あれ…。二人。あいつらは…。」


また酔っているようですが、さっきよりはずいぶんマシです(笑)


「外に行ったよ。」


私がそう言うと、


「おいおい…置いて行かれた…。ちょっと風呂入ってくるわー。」


そう言うとその友人は加速しました(笑)




Fと私は部屋に戻り、敷かれた布団の上で横になっていました。


そこに先ほどの友人、この友人が車の運転をしてくれた友人なのですが、


浴衣の前もはだけた状態で帰ってきました。



「俺もあいつらのところ行くわ。場所知ってる…。」


「しらんぞ…。」


「電話するわ…。」


友人は外に出ている友人の携帯に電話をしています。


しかし、そんな電話に出るはずもなく…(笑)



「あーもう。旅館の人に聞くわ。」


そう言うと飛び出して行きました。



私とFも、ちょっと外に出ようか…。という話になり、二人で外に出ました。


さっきと違い、雪は小さくなってました。



暗いのですが、完璧な銀世界でした…。



時間はまだ11時前だったと思います。それでも人の姿は少なく、ポツンポ


ツンと明りの点いた店があるだけでした。



「ラーメン食いたいな…。」


どちらからともなく、そんな話になり、ラーメン屋に入りました。



ラーメンは美味くもなく、不味くもなく…と言った感じでした(笑)



「この辺で、アレの店ってあるの…。」


Fがラーメン屋の店主に聞きました。「連れがその辺に行ってるみたいなん


やけど…。」


「あーすぐそこだよ。その角曲がって二軒目と喫茶店挟んで四軒目。どっち


か違うかな…。」


ラーメンを白い息を吐きながら二人で完食し、そっち方面へ歩いて行った。



さっき追いかけた友人から携帯が鳴った。



「見つけたわ…。けど、まだ遊んでるみたいやわ…。」


その友人のいる場所を聞くとやはり、ラーメン屋の店主が言ってた場所で、


二人でその場所に向かうと、2店舗あるお店の間の喫茶店から友人は出て


来ました。



「俺も予約したから、お前らも…。」


「いやー。俺らはえーわ…。ココでコーヒー飲んで先に帰っとくわ。」


私とFはまだテーブルゲームが並べてある喫茶店でコーヒーを頼み、飲んで


ました。




コーヒーも不味い…。ただ単に待合に使われている喫茶店なのでしょう。


無口なばあさんが、黙ってコーヒーを運んでくれました…。




「帰って飲み直そうや…。」


そう言って二人で喫茶店を出ました。すぐ近くにあった自動販売機で、ビール


やチューハイ何かを買いこみ、旅館に戻る事に。



歓楽街の雪は踏みつけられて、堅くなっていました。足元にかなり気を使いな


がら旅館まで…。



しかし途中からはほとんど雪が踏まれておらず、裸足にはいた下駄がギュっと


音をたてて雪に沈みます…。



角を曲がったところに前を歩くカップルが見えました。



「同じ旅館かな…。」


私はFに言いました。


「しかし、こんな温泉地にカップルでくるかな…。」


Fは笑ってました。



確かに、慰安旅行などで使われる温泉地。


男が遊ぶための温泉街なのです。なんとも場違いな二人でした。




旅館までしばらく歩くのですが、既に足の先が冷えてしまい…。


「帰ったら風呂やなー。」


と私がFに言った時でした。



「あのさ…。」


Fの目つきが少し違ってました。「さっきから言おうと思ってたんやけど。」


「ん…。どうしたんや…。」


「あの二人、かなりゆっくり歩いてるけど、一向に差が縮まらん気がせんか。」



そう言われてみればそうなのだ。


もう5分近く前にいるカップル。しかしかなり前に見える二人との差はまったく


縮まっていない…。



「それとな…。」


Fがそう言った時に気がつきました。


「足跡か…。」


「あ、気づいてた…。」




そう、その二人が歩いた足跡が雪の上に残っていないのです…。


振り返ると、私とFの足跡だけが雪の上に残っていました。



「あの二人はたぶん、そこのわき道に入る…。」


Fはそう言います。



すると、Fが言うとおりに、その二人は道を逸れてわき道へ入って行ったのです。


そのわき道の入口には大きな石が置かれてありました。真っ暗なわき道。


その二人がわき道に入ってすぐに、私たちは二人を見失いました。




「帰ろうか…。」



二人で、温泉地にまで来て見てしまった後味の悪さを後悔しながら、旅館に帰り


ました。



部屋の冷蔵庫にビールを入れて、風呂に行きました。



11時以降は旅館の人も風呂に入る事があるという張り紙を読んでいたのですが、


私たちが風呂に入った時がちょうどその時間でした。



先に入っていた旅館の人に会釈しながら、冷えた体を温めてました。



「今日は料理美味しかったです。ありがとうございました。」


私は近くにいた旅館の男性にそう話しかけました。


「あー神戸から来られた男性ですよね。いえいえ、あちらもお魚は美味しいでしょ


う…。」


なんて言う話をしていました。



「他の方は…。」


「あー遊びに行ってますよ。」


「あーあー。行かれなかったんですか。」


「ええ。私らはそう言うの別に…。」



そんな話で盛り上がり、その店はどうのとかあっちの方がどうのとかと言う話になり


ました。



そこで、


「実はさっき、へんなカップルを見まして…。」


私がそう言うとその旅館の人の顔が一瞬で曇りました。





「そこの石のある道に入って行ったんでしょ…。」


その旅館の人はそう言いました。



「そうなんですよ・・・。しかも足跡がない二人…。」


私とFはその旅館の人にそう話しました。






「年に何度か見る人がいるんですよ・・・。」



「もう15年くらい前になるんかな…。あの先に神社があるんですけどね。


そこで自殺したカップルがいて…。その幽霊だろうって言われてます。」



旅館の人はそう淡々と言いました。




私とFは確信していましたので、そう驚きはしなかったのですが…。




その後部屋に戻り、二人でTVを見ながらビールを飲んでました。


すると遊びに行った組が3人で帰って来たのです。



「おー、なんでこーへんねん。面白かったのにー。」


「そうそう。温泉地にしては良かったぞー。」


などと言ってます。



また酒盛りが始まりました。


もう12時を回ってたと思います。



あとから遅れて行った友人が、


「そう言えば帰りに山の中に入って行くカップルおったよなー。」



私とFは顔を見合わせました。




「あいつら、外でするんが趣味なんかなー。」


なんて事を言ってます。



私もFも、友人たちにその話をするのはやめました。



友人たちも見たのです…。同じ幽霊を…。




翌朝、なぜか、私とFが先に目が覚めて、窓際で雪の積もった景色を


見ながらタバコを吸ってました。



「後で行ってみようか…。」


Fがそう言います。


「うん…えーけど…。なにか出来るんか…。」


「わからんけど…。」



そんな会話をして、みんなを起こし、朝食を取りに旅館の広間に行きました。



飯を食って、チェックアウトまでの時間、みんな風呂に入ると言います。


私とFは着替えて出かける事にしました。



昨日、カップルが入って行ったわき道。


そこを入ると意外と近くにその神社はありました。



雪が積もって、普段よりは明るいのかもしれませんが、木が生い茂るかなり


暗い神社でした…。


この神社を知っている人であれば、夜中にココに来る人を不思議に思うのは


間違いありません。



「たぶん、この木やな…。」


Fは一つの木を見てそう言います。


特に大きな木でもなく、私には何も感じる事ができません…。



そこに近所の人だと思われる老人が神社に入ってきました…。



「観光の人か。」


「はい。」



「その木に何か感じるんか…。」


老人はぶっきらぼうなしゃべり方をしてました。



「カップルが首吊ったって木、これでしょ。」


Fが老人に言うと、



「あんたわかるんか…。その木や…。間違いないわ…。」


老人はそう言って神社にお参りをしてました。



「かわいそうな話しやったで。結婚出来んから二人で死のうってな…。


明治時代じゃあるまいしのぉ…。」


そんな事を言いながら老人は神社から出て行きました。




私とFはその木に手を合わせて、神社を去りました。





その後、私とFはかなり疲れていたのか、車の中で長い事寝てたようです。





カップルの幽霊…。


北陸の某温泉地で見た人いませんか…。







TODAY'S BGM 「SPEED」 森口博子

なかなか更新出来ずに申し訳ありません。


以前より企画・準備をしておりました、


「神戸秋夜46Kmウォーク2010」が先日開催され、無事に終了しました。


プロモーションのミスで20名ほどで開催しましたが、46Kmという距離を


みんな足を引きずりながら、気力で歩く感動の姿を目の当たりにしまし


た。このイベントはチャリティーで、集まった収益金は、神戸新聞社を通


じ、神戸の震災で両親を亡くした子どもたちのための基金「くすのき基金


」へ寄付させていただきます。



来年は100人大会にしたいと思いますので、よろしくお願いします。



さて、いよいよ冬の怪談シリーズ開始です。


今朝書いたのモノが消えてしまい、私としては二度目のブログです(笑)




これは北陸の某所へ出張に行った時の話です。


ちょうど11月の終わりか、12月の初め頃だったと思います。


その日、無事仕事を終え、帰りの列車まで時間があったので、少し街を


歩こうと思い、普段は行かないお土産物屋が並ぶ場所へ行きました。


本来であれば、観光地へ行くのですが、そこまでの時間がなかったと記


憶してます…。



昔ながらの家が並び、その土地特有のお土産物が並べてあるお店が並


んでました。駅のお土産物の店では買えないモノもあり、すごく新鮮でし


た。



その中のある店がふと気になったのですが、店の中には誰もいませんで


した。仕方なく、その店には入らず他の店を見てました。


そして一通り見て、またその店の場所に戻ってきたのです。



どうしても気になり、その誰もいない店に入る事にしました。



店に入り、商品を見まわしてふと振り返ると、店の隅に少女が立っていま


した。服は時代を感じさせる和服で、少女は3~4歳といったところでしょう


か…。


「いらっしゃい。」


少女はそう言って頭を下げました。その声は小さな声で、本当にそう言っ


てたのかどうかは定かではありませんが…。



私はその街並みで雰囲気を出すために少女にそんな服を着せているの


だろうと思い、


「店番してるの。」


と聞きました。


少女は小さくうなづいて、笑ってました。


「ちょっと見せてもらうね。」


そう言って、店の中の商品を見ていました。その土地の織物で作られた


扇子などもあり興味を惹きました。



幾つかの商品を買おうと手に取りながら、見ていました。



その時です。


「あら、ごめんなさいね…。」


と言いながらおばあさんが店に入ってきました。腰が曲がった小さなおば


あさんでした。


「一人でやってるもんだから、店開けたまま買い物に行ってたんよ。」


そう言うとおばあさんは袋を店の奥に置いて、隅っこにあった木製の椅子


に座りました。



「いえいえ、ちゃんとお孫さんが留守番してましたよ。」


私はそう言って、さっき少女を見た方を見ました。



しかし、そこに少女の姿はありませんでした。



「あれ…。おかしいな。さっきそこにお孫さんが…。」


私はそう言って商品をおばあさんに渡しました。



おばあさんは耳が少し遠いのかと思うほど反応しませんでした。



もう一度少女のいた場所を見ました。やはり誰もいません…。


店の外は少し雪がちらついてました。



おばあさんは店先にあったお菓子の包装を破るように開けて、私の前の


テーブルに置きました。


そしておばあさんは急須にポットからお湯を注ぎ、お茶を出してくれました。



「お茶、飲んで下さい。」


そう言うとおばあさんはにこっと笑いました。



「ありがとうございます。」


私は椅子に座り、お茶とお菓子を頂きました。





「あの子はね…。私の姉なんですよ・・・。」





「お姉さん…。そんな馬鹿な…。」


私はおばあさんの言葉を疑いました。



「もう80年も前に亡くなったんですけどね。昔は私もよく見たんですけど、


最近は見ません…。」


おばあさんは私が買った商品を丁寧に包装しながら、そう言います。



「口減らしで、近くの村にもらわれて行ったんだけどね。その先ですぐに


病気になって、亡くなったらしいんだけど…。私は小さかったので覚えて


ないのよ・・・。雪の降る寒い日に葬式を出したって母に聞いたのよ。」


おばあさんは振り返りもせずにそう話してくれました。



「もう何十年も見てないけど、姉は生まれたこの家が恋しいんだろうね…。


ホントに昔は良く見たのよ・・・。今度私に見える時は姉がお迎えに来る時


だろうと私は思ってるけど…。」


そう言うと振り返り私に微笑みかけていました。



私はおばあさんの話す奇妙な話にちゃんと笑えなかったのを覚えてます。



お金を払い、商品を受け取って、


「お菓子、ありがとうございました。」


そう言って今一度、少女がいた場所を見ました。



店の外でちらついていた雪はやんでいました。



「これ、帰りに食べて下さい。」


おばあさんはそう言うとさっき開けたお菓子を幾つか袋に入れてくれました。



「姉の事を教えてくれたお礼だから。」


そう言うとおばあさんはにこっと笑い頭を小さく下げました。


「ありがとうございました…。」



このありがとうは何に対してのお礼なのか…。わたしにはわからないままでし


た。




何にも感じなかった少女の霊。それを聞いても笑っていられるおばあさん。


不思議な体験でした…。






それから数年後。


同じように出張でその場所を訪れました。その日は雪が降っていて、道路の


両脇に雪が避けてありました。白い雪ではなく、車の排気ガスで黒くなってい


る雪でした…。



その日は寒かったので駅からタクシーに乗りました。


そう言えば、この辺りを…とタクシーから外を眺めていると、見覚えのある街


並みが見えました。


私はそのタクシーの運転手さんに無理を言って、そこでタクシーをおりました。



急ぐ出張ではなかったので、その街並みを少し歩きました。


私は数年前に訪ねた店を見つけました。




しかし、その店は雨戸のような木製の戸が閉めてありました。



すると、すぐ横のお土産物屋の男性が出てきて、私と目があったのです。


「お土産ですか。」


その男性は言います。



「いえ…。数年前にこの店で色々と頂いて…。」


私は隣の戸が閉じられた店を指さしました。



「あー、その店はもう何年も閉まってるよ。数年前におばあさんが亡くなってか


らは…。」


そう言うと男性は一旦、自分の店を覗いてました。


すると奥さんらしき人が店の中から出てきました。


「もう何年になるかなぁ…。」


「もう4年かな…。なんかお客さんがね、お姉さんがお店にいた事を教えてくれ


たってうれしそうに話しててね。お姉さんがそろそろ迎えに来るかもしれないって


うちに来て話して言ったのよ。ホントにうれしそうだったよ。でもその翌日の朝にね


眠ったまま亡くなってたのよ。」


「俺たちもびっくりしてさー。そんな話してた次の日だったからさー。」



4年前…。私が訪ねたのと合う気がする。



「4年前のちょうど今頃ですか…。」



「そうだったね…。雪がちらついてたからね…。」


奥さんはそう言うと店の中に入って行った。




おばあさんは小さなお姉さんにちゃんと会えたのでしょうか…。


そして、幸せな人生だったのでしょうか。



私は閉じられた戸を見ていました。



中からおばあさんとお姉さんの声が聞こえてくるようでした…。








TODAY'S BGM 「SMILE」 スガシカオ

朝から一生懸命かいた冬の怪談の第一話。

消えてしまった…(笑)

単なるパソコンの不具合かそれとも…(笑)


単なるパソコンの不具合です(笑)



私はどんな怪談より、ブログが消えるのが一番怖い…(笑)


また改めて書きますね…(笑)




TODAY'S BGM 「黒のオルフェウス」 大江千里