もう冬なのでしょうか・・・。かなり冷えてきましたね。
事故の後遺症もまだ続いており、首から腰がまだ痛いです。
この数日痛みを鎮痛剤で押さえながら、走り回ってました。
おまけに事務所のネットが停止・・・。ADSLから光に変更したらプロバイダの
設定変更用紙がまだ届かず・・・。
うまくいかないときは色々なモノがうまくいかないモノです・・・。
さて、今日は5年ほど前に友人と会った時の話です。
その当時私は自宅で仕事をしていて、昼間は自分の部屋に閉じこもりっきり
で・・・。
夕方携帯電話が鳴り、出てみると清掃会社に勤める友人でした。
「ちょっと会われへんかな。」
そんな電話でした。久しぶりにかかってきた電話でいきなりそんな話です。
何かあったのだと思い、私は着替えてすぐに待ち合わせの場所に。
待ち合わせは近くのファミレス。友人はラフな格好で、一人座っていました。
「どうしたの。」
私はそう言いながら友人の向かいに座りました。
すると、友人の後輩がドリンクバーのグラスを持ってやってきました。
「今日休みか。」
私はラフな格好で座る友人にそう聞きました。
「いや・・・。仕事帰り。コイツ俺の後輩で佐々木。」
佐々木はぺこりと私にも頭を下げた。
私もドリンクバーを頼み、アイスコーヒーを入れて席に戻った。
「で・・・。何かあった。」
「あー・・・それがな・・・。」
友人は清掃会社にもうその時点で5年以上は勤めていた。
夜のビルの清掃もそうだが、昼間にビルの窓をゴンドラに乗って洗う事もある
らしい。
「今日もそのビルの窓やったんやけど・・・。」
「うん・・・。」
「今日は佐々木と一緒やったんやけど・・・。」
友人とその佐々木は一緒に神戸市内のあるビルの窓の清掃をしたらしい。
ビルの窓の清掃はビルの大きさにもよるが、午前中に1つ。多いと午後から2
つ行うそうだ。
今日は午後から一つその窓清掃があったそうだ。
「たまに、更衣室とか見えて面白いんすけどねー。」
佐々木はそんな事を言っている。たぶんまだ20代前半だったと思うが・・・。
「問題はなー。清掃している向かいのビルやねんけど・・・。」
友人はやたらと喉が渇くらしく、何度も佐々木は友人のドリンクを入れに行っ
ていた。
「向かいのビルってのがある病院でよ・・・。」
「ほう・・・。」
「その病院んの4階の端から二つ目の部屋がいつも真っ暗でな。」
私は友人の怯えようと佐々木の能天気な態度にギャップを感じてた。
「そのビルと病院の間ってそんなに開いてないんやけどな、ちょうどその辺り
の窓を洗ってるとな・・・視線を感じてたんや・・・。」
私はその日、なぜかそんな気分ではなく、その話を聞くのがすごく嫌な感じで
した。
「その病院の部屋か・・・。」
「うん・・・まあそうやねんけどな・・・。」
「なんか今日はその話を聞く気分じゃないな…。」
私はそう言ってタバコを吸った。
「いや・・・。まぁ今まで向かいのビルだけ清掃してたんやけどな。実はうちの営
業がその病院の仕事を取ってきてな・・・。先週初めてその病院の窓の清掃を
したんよ・・・。こいつと二人で・・・。」
友人は佐々木を指さしてそう言う。
「先週の火曜日ですわー。」
佐々木が手帳を見ながらそう言う。
「その日朝からその病院の窓洗ったんやけどな。朝から変な事が起こるんや。
会社出ようと思ったら車が動かんでな。急きょ車乗り換えて。あとパートのおば
ちゃんが会社にこーへんのよ。原付で事故ったって・・・。結局社長の奥さんが
一緒に行く事になったんやけど。それから、その病院について、ゴンドラのセット
してたら、ロープが切れてるんよね・・・会社で確認した時はそんな事無かった
んやけど・・・。それからコイツが指切って・・・。」
佐々木の左手の人差し指には包帯が巻かれてた。
「偶然ちゃうなーってその時は笑ってすましたんやけど・・・。」
少し重い気分になりました・・・。
「それで・・・。」
私は友人の話の続きを聞きました。
ロープを取り替えて、完璧にチェックして友人と佐々木はゴンドラに乗って屋上か
ら降りたようです。
ビルですから四方向に降りて窓を洗うらしいのですが、朝から二面を仕上げたと
言ってました。長い事窓を洗っていない病院だったので、かなり時間がかかった
らしいのです。
そしてその問題の窓がある方向を3面目に降りたそうです。
そのビルの屋上は初めての場所なので、その窓の事は正直忘れていたそうなの
ですが、降りる時に思い出したそうです。
上から順番に窓を洗って行き、どんどんその窓が近づいて来ます。
その窓・・・やはり使われていない部屋のようです。
その日も真っ暗で友人は早くその窓付近を終わらせたくて、急いで洗っていたそう
です。
「その窓・・・カーテンは引いてあるんやけど・・・中がカーテンの陰から見えるんや。」
「何か見えたんか・・・。」
「うん。」
「何が見えた。」
「子どもが暗闇で遊んでた・・・。」
「俺も見たんです。」
佐々木もそう言う。
「たまたま空いてた部屋を使って遊んでたんとちがうのか。」
「うん・・・。まあその窓も普通に洗って全部終了してから、病院の人に挨拶に行ったん
やけどな・・・。」
友人はそう言ってまた飲み物を一気飲みした・・・。
友人は病院の人に、窓ガラスの欠けた部分などの報告をするために営業社員と一緒
に病院の担当者に会ったそうです。
全て報告を終えて、みんなが片付けをしている間に歓談をしていたそうだが、たいそう
窓がきれいになったのをその担当者は喜んで・・・。
「で、俺聞いたんよ・・・。あの部屋の事。子どもが遊んでいたんですが・・・ってな。」
「・・・・・・。」
「その担当者は、そんなはずはないって言うんや・・・。」
その担当者の話によると数年前からその部屋は訳があって使用していないらしい。
「その訳って・・・。」
それがどうやら今日の目的らしい・・・。
「それが気になったんやけど・・・。その場では聞けなかったんよ。でも何となくわかる
やん・・・。」
その担当者も察して欲しいという感じで、言葉を濁したようだった・・・。
「いや・・・それでよ・・・。たまたまその病院にコイツの同級生が看護婦でおってさ・・・。」
佐々木を指さして友人は言う。
「気になって気になって仕方ないから、ほら、お前の友達におったやんか、霊感の強い
ヤツ・・・。」
「Fか・・・。」
「そうそう。そのFと一緒に来てくれんかな・・・。」
「そんなん大丈夫なんか・・・。勝手に入って・・・。」
「実は作業の下見って事で、話はしてるんよ。ホンマは作業する前にやるんやけど・・・。
今回は時間無くて、次回のための下見って事で・・・。」
「う~ん。別に良いけども・・・。Fは東京におるんよ・・・。もうかなり前から・・・。」
「そうなんか・・・。じゃあお前だけでも・・・。」
私は一緒にその病院へ行く事にしました。
その日はそんな話の後、色々と体験した心霊現象を話して帰りました。
かなり遅くまで話していた気がします・・・。
では後日また、一緒にその病院を見に行った時の事を書きますね・・・。
TODAY'S BGM 「月ひとしずく」 小泉今日子