★同じようなワイヤレスマイクの混信は、駅のホームなどで経験したことがあります。この記事だけですと詳しいことは分かりませんが、ワイヤレスマイクには伝送品質(音質)によって、無線局免許が必要なものとそうでないものがあります。
一般用のものは楽器店やカラオケなどの機器メーカーから購入して手続きなしに使うことができますが、高品質音声のプロ用は管理団体を通して免許申請が必要で、使用に当たっても申請した場所のみでしか使えない、移動可能なものは使用前に管理団体に連絡が必要など、他社への混信や他の無線局との干渉を防ぐために厳しく管理されています。なので、ワイヤレスマイクからの混信であれば、もしかして一般用の機器を使用していたのでしょうか?
こうした無関係の音声の混入は、同じワイヤレスマイクからの混信のほかに、①ワイヤレスマイク以外の強い電波によってワイヤレス受信機が影響を受ける場合、②またワイヤレス機器ではなく、アンプやミキサー、スピーカーなどオーディオ機器に外部の強い電波が乗って起こる場合があります。
この①②の見分け方は、関係ない音声が乗っている時にワイヤレス受信機の電源を切って見ればわかります。電源を切った時、自分のとこのマイクの音と一緒に、混入した音声が消えればワイヤレス機器への混入、消えなければオーディオ機器に直接混入しています。
通常、一般用の機器であってもワイヤレスマイクを使う場合は、使用前に近隣で他に同じチャンネルを使ってないか調べるはずですし、先の①②のケースが想定される場合は、システムを設置する際に機器や電源線にフィルターや電波シールドの対策をしたり、余計な電波を拾わないようにワイヤレスの感度を下げる、アンテナの配置を変えるなどの対策を行なっているはずです。なので、断定はできませんが設置工事の後の検証や、メンテナンスは十分に行われていたのかなぁ??とは思いますね。