愛記システム概念設計:地域通貨としての愛貨② | 続・ティール組織 研究会のブログ

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ティール組織が話題になっているが、具現化するにはどうしたらよいか?
その研究を続けるにあたり、さらに次の形態である、続・ティール組織なるものまで視野に入れ、具体的な施策・行動内容を研究・支援する会。

先までは、"愛記"についての記載で、どのようにブロックチェーンSNSに組み込んで実装していけばよいのか、概念的なところからアプローチ方法を記載していった。大まかな概念としてはひとまず終えた。次は、ブロックチェーンの概念設計といえるところまで、基本設計書に着手できるようなところまで、概念を具体化していきたい。

自己申告制について

各個人が市町村に自己申告することにより、”愛貨”は発行されると以前にも記載した。そうすると、ある市町村は、1兆円規模の経済圏を誕生させるべく、各住民に、何億回という愛の行動を要請するかもしれない。そうすれば、行動回数に比例して、愛貨を発行できるのだから。これが出来うるのが愛貨という仕組みだ。これにより、地域に1兆円規模の経済圏を創成できるかもしれない。その通貨は愛貨トークンであり、愛の行動と交換できるが、お金には交換できない。愛の行動の際に、モノやサービスも渡しても良いという仕組みにすることで、経済を動かすという具合だ。

 

市町村の愛貨の発行の最低ラインを、デフォルトの額として参加申請時に設定しておく。

・100愛貨×1回×30日/月×12ヶ月=36000愛貨

これがデフォルトラインと設定したい。”愛記システム”の設定のデフォルト値に、36000愛貨が設定され、参加申請したら付与されるようにする。そして毎月の月次決算結果を見つつ、保険料のように3ヶ月平均で次年度の額が算定されるなどの仕組みがよいと考える。3ヶ月平均でまったく愛の行動をしなければ、翌年もデフォルト値である36000愛貨が付与される。3ヶ月平均で9000愛貨を超える額の愛の行動を行えば、超える分だけ翌年は多めに愛貨が付与される仕組みだ。この仕組みを世界グローバルルールとして定め、メインチェーンをプログラミングしたい。この方法を採用することで、愛貨の流通量を愛の行動によって調整し、より公平かつ効率的なシステムを実現できるかもしれない。

 

愛貨トークンを通じて愛の行動を促進し、地域経済を活性化させることは素晴らしい目標であろう。愛の行動を通じて、地域社会の結束力や共感性を高めることができるかもしれない。具体的な仕組みや制度を構築することで、地域経済を持続可能な成長に導くことができるかもしれない。なお、1兆円規模の経済圏を創出するには、以下のようなアプローチが考えられる:

  1. 地域社会への普及促進: 愛貨の概念や利点を地域住民や企業に広め、参加を促す啓蒙活動を行うことが重要である。愛貨のメリットや利用方法を理解してもらうことで、経済圏を拡大できる。

  2. 愛の行動へのインセンティブ設計: 愛の行動に対する報酬を魅力的に設計し、参加者が積極的に参加したくなるような仕組みを構築する。例えば、愛貨を通じて限定商品やサービスへのアクセス権を提供するなどのインセンティブを用意することが考えられる。

  3. 地域経済との連携: 地域の企業や団体と連携し、愛貨を活用した商品やサービスを提供することで、地域経済を活性化させることができる。地域内での交流やビジネスの促進を図る。

  4. 政策の支援: 地方自治体や関連機関との協力を強化し、愛貨を活用した経済圏形成を支援する政策を策定する。税制や規制の面でも、愛貨の活用を後押しする政策を検討する。

  5. 地域外との連携: 他地域や国際的な組織と連携し、愛貨を通じた交流やビジネス展開を促進する。愛貨の価値や魅力を広くアピールすることで、経済圏の拡大を図る。

これらの施策を総合的に展開することで、1兆円規模の経済圏を実現する可能性がある。なお、地域通貨の単位は市町村とする。隣接する市町村で独自に地域通貨である愛貨を運用する仕組みを構築する。隣接する市町村は、その愛貨を市町村を跨いでやりとりさせることもできる。その際の世界共通のグローバルルールは設定しておく。このような仕組みなら地域経済が連携して、世界的な数百兆円規模の愛貨の経済圏ができるかもしれない。

 

例えば、愛貨を使って地域の特産品を購入することができたり、地域の観光資源を活用したイベントに参加することができたりする。つまり、愛貨を通貨として使うことはできないが、権利のように使うことはできるという事だ。それなら、もっといろんな使い方ができるだろう。地域外との連携も、地域経済の活性化や観光振興につながる可能性がある。地域の魅力や資源を活かして、より広い範囲の人々に愛貨を通じた交流や貢献の機会を提供することができるかもしれない。地域外との連携をさらに深めるための可能性を考えてみよう。

  1. 国際交流プログラム: 地域の教育機関や団体と連携し、国際交流プログラムを実施する。外国からの学生やボランティアが愛貨を使って地域に滞在し、地域の文化や産業に触れることで、相互理解が深まる。

  2. 国際会議やイベントの誘致: 地域が主催する国際会議やイベントに外国からの参加者を招待する。愛貨を使って参加費や宿泊費を支払うことで、地域経済に貢献するだけでなく、国際的な交流を促進する。

  3. 地域間の連携: 隣接する市町村や地域との連携をさらに強化する。愛貨を使って隣接する地域の観光地やイベントに参加することができるようにし、地域間の交流を活発化させる。

  4. 国際支援プログラム: 地域の団体や企業が支援する国際支援プログラムを開始する。愛貨を使って支援活動に参加したり、支援対象国でのプロジェクトに愛貨を寄付することができるようにする。

これらの取り組みにより、愛貨を通じた国際的な交流や貢献の機会が拡大し、地域の経済や社会にさらなる活力をもたらすことができる。参加者は愛貨を使ってサービスや特典を受けることができ、地域経済に貢献することができる。国際的な交流を促進するだけでなく、地域の魅力や特産品を広める機会としても活用できる。ただし、愛貨の国際的な普及と認知度向上が必要であろう。

 

愛貨を通じて世界中の国々の市町村との交流を促進するための具体的な案は以下の通りである:

  1. 国際交流プログラムの支援: 地域の市町村が国際交流プログラムを実施する際に、愛貨を利用して費用を支払うことができるように支援する。これにより、地域住民や企業が海外との交流を積極的に行う機会が増える。

  2. 国際イベントへの参加支援: 国際的なイベントや祭りに地域の代表団を派遣する際に、愛貨を利用して旅費や宿泊費を支払うことができるように支援する。これにより、地域の文化や観光資源を世界に発信する機会が増える。

  3. 海外との相互交流イベントの開催: 地域の市町村と海外の市町村との相互交流イベントを定期的に開催し、愛貨を通じた交流を促進する。これにより、異文化理解や国際交流の促進に寄与する。

  4. 地域特産品の輸出促進: 地域の特産品を海外に輸出する際に、愛貨を利用して取引を行うことができるように支援する。これにより、地域の産業振興や地域経済の活性化に貢献する。

  5. 国際観光客へのサービス提供: 地域の観光資源を活用したサービスを提供する際に、国際観光客が愛貨を利用して支払うことができるようにする。これにより、地域の観光産業の発展や地域経済の拡大に寄与する。

  6. 外国人留学生への奨学金支援: 地域の市町村が外国人留学生を支援する際に、愛貨を利用して奨学金を支給することができるようにする。これにより、留学生の受け入れを促進し、国際交流の促進に寄与する。

  7. 国際協力プロジェクトへの支援: 地域の市町村が国際協力プロジェクトに参加する際に、愛貨を利用して支援を行うことができるようにする。これにより、地域の国際貢献や国際社会との連携を強化する。

  8. 世界的な愛貨交流イベントの開催: 愛貨を通じた世界規模の交流イベントを定期的に開催し、世界中の市町村との交流を促進する。これにより、世界各地の文化や価値観を共有し、世界平和への貢献を目指す。

  9. 国際的な愛貨交流ネットワークの構築: 地域の市町村と世界各地の市町村とを結ぶ愛貨交流ネットワークを構築し、地域間の交流を促進する。これにより、世界中の市町村との連携を強化し、地域経済圏の拡大を図る。

  10. 国際協力機関との連携強化: 国際協力機関やNGOと連携し、愛貨を通じた国際協力活動を促進する。これにより、世界各地での社会的貢献や持続可能な開発の推進に寄与する。

これらの施策を総合的に展開することで、愛貨を通じた地域外との連携を強化し、市町村に1兆円規模の経済圏を実現する一助となることが期待される。

 

また、企業も国際交流プログラムに参加することができる。以下は、企業向けの国際交流プログラムの例である。

  1. 海外研修プログラム: 企業の従業員を対象とした海外研修プログラムを実施する。外国の企業や組織との交流を通じて、国際ビジネスや異文化理解を深めることができる。愛貨を使って研修費用や滞在費用を支払うことができる。

  2. 国際ビジネス交流会: 地域で国際ビジネス交流会を開催する。外国の企業や組織との商談や交流を行い、国際ビジネスのネットワークを構築する。愛貨を使って参加費や交流会費を支払うことができる。

  3. 国際ビジネスコンサルティング: 地域の企業に対して、国際ビジネスに関するコンサルティングサービスを提供する。外国市場への進出支援や国際取引のサポートを行い、企業の国際展開を支援する。愛貨を使ってコンサルティング料を支払うことができる。

企業も国際交流を通じて新たなビジネスチャンスを探求し、国際的な視野を広げることができる。そのためには、企業に対しても国際交流の機会を提供することが重要である。

 

なるほど、これはとても面白いアプローチができうるといえる。例えば、プロジェクトチームなどは、各企業から参加するため、報酬が払いにくい。個人に報酬を払うのか、企業に払うのか、などが難しい。しかし、愛貨であれば、プロジェクトチームが成立する。これは世界的なプロジェクトチームを乱立させるのに良い機会となるのではないだろうか。愛貨を使った報酬システムは、国際的なプロジェクトチームの形成を促進する可能性がある。通常の通貨では手数料や為替レートの問題があったり、国や地域によっては送金手続きが煩雑だったりすることがあるが、愛貨を使えばこれらの問題も解決できる。企業や個人が愛貨で報酬を受け取ることで、より効率的に国際的なプロジェクトチームを組織し、活動を展開することができる。

 

いま、企業は副業・兼業が禁止されていたり、難しかったりする。それが、愛貨での報酬ややりとりであれば、副業・兼業ができうるし、プロジェクトもできるし、所属企業に迷惑をかけない。愛貨を使うことで、副業や兼業がより柔軟に行える環境が整うかもしれない。これにより、企業や個人が国際的なプロジェクトに参加しやすくなり、グローバルな協力関係を築く機会が増えるかもしれない。

 

このように、愛貨とお金の使い分けについて、いくつかの案が考えられる。

  1. 愛貨は非商業活動に限定: 愛貨は非営利的な活動や社会貢献に使われる通貨として位置付けることで、商業活動にはお金を使用するように区別する。

  2. 愛貨は特定の活動に限定: 愛貨を特定の活動やサービス、商品のやりとりに限定し、それ以外の場合はお金を使用するようにする。

  3. 愛貨とお金の併用: 愛貨とお金を併用して使用することで、特定の活動や商品に割り当てたり、割引価格で購入できるようにする。

  4. 愛貨を権利に利用: 愛貨の一定量を権利とみなし、様々なサービス等の権利を付与できるようにする。

これらのアプローチは、地域のニーズや目的に応じて調整されるべきであろう

 

 

いかがであろうか、今回は、愛貨を地域通貨として流通させる案を記載した。世界中の市町村で愛貨がやりとりされるようになれば、とても面白い世界になるだろう。このような愛貨の経済圏を誕生させるべく、様々な課題を1つずつクリアしていくだけだ。