組織の病気のパターン「手のトラブル」 | 続・ティール組織 研究会のブログ

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ティール組織が話題になっているが、具現化するにはどうしたらよいか?
その研究を続けるにあたり、さらに次の形態である、続・ティール組織なるものまで視野に入れ、具体的な施策・行動内容を研究・支援する会。

人間の場合の病気のパターンから

組織の場合の病気のパターンへと

考えることにより、解決方法も見えて

くるのだ。では、組織の病気の方を

みてみたい。

 

三位一体の理論より、図のような

3つの要素がバランスよく成り立っている

のが健全な状態であった。

これが病気になると、どれかが酷使され

ることで、機能不全を起こすのである。

バランスが取れなくなった状態を、

”病気”と呼ぶのである。

 

 

・手のトラブル

〇組織形態からみた場合

手は、人間の体の中で、最も繊細で、最も

頻繁に動く器官である。よく見られる手の

トラブルとしては、痛み、骨折、関節炎、

リュウマチ、湿疹などがある。

 

組織では手の役割は事務的な役割、細かい

作業的な役割を担うのである。全員が攻撃

的な役割であっても上手くいかない。やはり

守備とのバランスが大切になる。その守備

の細かい部分まで意識を広げてもらうのが、

手の役割である。

また、手は心臓の延長であるため、心臓と

ペアを組んだり、一緒に作業することが多く、

共に組織に愛を与え、愛を受け取るという、

感情の中心となるポジションなのである。

よって、おおにして事務スタッフだからと

事務を軽視する組織ほど、人間関係が上手く

行かずに苦労されているケースが多い。

手は心臓と同じく第4チャクラの感情を

司るセンターであることを理解していない

から、そうなるのだ。心臓の役割の担当者は

もちろん、手の役割の担当者も、一番に愛を

与え、常に気にかけ、優しく接していくこと

が、組織を上手く運営するポイントなのだ!

 

 

〇各メンバーからみた場合

手の痛みがあるということは、あなたが

行ったことが愛に基づいていない、という

ことを教えてくれているのである。特に、

自分自身に対する愛に基づいていない、

ということを教えてくれている。

手は、自分自身、そして他者への愛を

表現するために使われるべきなのだ。 

 

組織でも同様で、手の役割を単なる作業と

捉えていると、そこには愛が無くなるのだ。

そうではなく、組織の感情を統括する役割

としての仕事をこなしていると認識すること

により面倒くさい事務処理も愛ある事務処理

に変わるであろうし、愛ある先回りの仕事が

可能になってくるのだ。指示してないのに、

いつのまにか資料が出来ていたとか、優先

順位を臨機応変に入れ換えてくれるとか、

優秀な事務だなあと言われるゆえんなのだ。

 

左手は受け取る能力と関係しており、

右手は与える能力と関係しているのだ。

手に痛みが生じているということは、自分

が手を使ってしたいと思っていることを、

その人が自らに禁じている、ということ

なのである。つまり、自分のニーズ、

自分のハートが望んでいることを満たし

ていないのである。

 

これも組織にあてはまる。手の役割である

事務的な担当者は10人中2人は必要だが、

左手の役割は愛を受け取る能力が強い、

つまりは、愛嬌がある可愛い担当者が良い。

右手の役割は愛を与える能力が強い、つまりは

お母さん的な面倒見の良い担当者が良い。

 

そして、左手の担当者はもっと沢山愛嬌を

振り撒きたいし、おしゃべりもしたいし、

笑顔で楽しく仕事したい!と思っているのだが

そうはさせてくれず、寡黙で一言もしゃべれ

ない環境で毎日仕事していると、やがては

疲れ果てて、左手の役割が機能不全になるのだ。

 

また、右手の担当者はもっとおせっかいを

やきたいし、話しかけたいし、ありがとうと

言われたい!と思っているのだが、そうはさせ

てくれず、各メンバーが自分の仕事を抱えこみ

独りで完結するような環境で毎日仕事をしている

と、やがては疲れ果てて、右手の役割が機能不全

になるのだ。

 

 

〇管理職からみた場合

左手が痛むとしたら、あなたはうけとること

がきちんとできていない。そのために生きる

喜びを感じることができないのである。

人から何かをもらう時は、それを喜びや

感謝とともに受け取ろう。そうすることで、

あなたは、自分を、その贈り物に値する

人間だと認めたことになるのだ。

また、自分は他の人から親切にされる程

特別な人間なのだと認めたことになるのだ。

 

組織でも同様で、左手の担当者が愛嬌なく、

可愛くもなく、愛を受け取ることが苦手な

担当者を配置してしまったのなら、組織は

上手く機能しなくなる。

愛を素直に受け取れない人は家庭環境など、

幼い頃からの環境が影響している可能性が

ある。自分を認めることができず、常々、

自分を卑下するのである。

だからこそ、管理職はそれをも見抜き、

膵臓の役割など別な配置に転換させたり、

自分と向き合って自分を認めていく手助け

をしていく必要があるのだ。

 

ところで、右手が痛むとしたら、あなたは、

与えることがきちんとできていないのだ。

あなたが愛や喜びとともに仕事をしていない、

ということを教えてくれているのだ。

 

組織でも同様で、人から利用されたり、叱咤

されるのではないかという恐れを持ちながら

右手の担当者が仕事しているならば、愛や喜び

とともに仕事をしていない!と言える。

愛よりも恐れが組織内の感情の中心になってい

るのである。管理職は恐れが組織に充満した

原因を突き止めねばならないし、それを改善

せねばならない。

もしかしたら、管理職自らが原因かもしれない

し、他のメンバーと関係が拗れているのかも

しれないのだ。

 

このように、心臓や手の役割の担当者たちが

組織の感情をリードしていくので、この感情と

いう扱いずらいものをいかに上手に扱えるかが、

管理職の腕の見せ処と言える!