人間の場合の病気のパターンから
組織の場合の病気のパターンへと
考えることにより、解決方法も見えて
くるのだ。まずは人間の病気の方から
みてみたい。
三位一体の理論より、図のような
３つの要素がバランスよく成り立っている
のが健全な状態であった。
これが病気になると、どれかが酷使され
ることで、機能不全を起こすのである。
バランスが取れなくなった状態を、
”病気”と呼ぶのである。
・膵臓のトラブル（糖尿病）
〇肉体的な方面からみた場合
糖尿病というのは、さまざまな機能を
合わせ持つ、人間にとって非常に
重要な器官である膵臓の病気である。
膵臓の機能のうちの一つとして、血中
のブドウ糖の割合を正常に保つために
必要なインシュリンを生産することが
あげられる。糖尿病になるのは、膵臓
の分泌機能が弱まって、インシュリン
の分泌量が下がるためである。
糖尿病の原因としては、そのほかに、
例えば肥満などによって、インシュリン
がうまく作用しなくなるということも
あるのだ。
〇感情的な方面からみた場合
膵臓は、太陽神経叢のところにある
第３チャクラとの関わりが深い内分泌
腺である。この腺がトラブルを起こす
ということは、感情のレベルに問題が
あることを示している。
確かに、太陽神経叢のチャクラは、
人間の感情や欲望、また自我を司る。
糖尿病になる人は、とても感情的で、
またしばしば、欲望に翻弄される。
自分のために何かを欲しがるだけ
でなく、身近な人たちのためにも何か
を欲しがるのだ。みんながそれぞれ、
自分の取り分を手にすることを望む
のである。
また、他の人が自分より何かを沢山
持っていると、その人に嫉妬すること
がある。その多くが非常に献身的な
のであるが、一方で他者に対して
期待をしすぎる。みんなに対して
お母さん役を演じるのであるが、
みんなに対する自分の願いが叶わ
ないと、容易に罪悪感を持ってしまう。
そうした自分の願いを実現させるため
に、いつも心をフル回転させていろいろ
な方法を探す。そんな風にたくさんの
願いを持っているのは、実は、これまで
一度も満たされなかった愛情に対する
欲求、優しさに対する欲求を隠すため
でもあるのだ。
幼い子供が糖尿病になるのは、自分が
十分に認められていないと感じている
場合が多いようである。
悲しみによって心の中にぽっかりと
穴が空き、その穴を埋めるために何か
を探すのである。その何かがまわりの人
からの注目であったりするわけだ。
注目を引くために糖尿病になるという
メカニズムなのである！
〇精神的な方面からみた場合
糖尿病からのメッセージは、
「あなたはこだわりを手放す必要がある。
すべてをコントロールしようとするのでは
なく、向こうから自然に物事がやってくる
のを待つようにしよう。」というものである。
あなたの使命は、すべての人の幸福を
作り出すことではない！そんな思い込み
はもう捨てねばならない！
あなたは、自分の望むことをすべて自分
に引き寄せようとするタイプであるが、
まわりが全員そういうタイプの人だという
わけではないのだ。あなたほどそれを
望まない人もいるし、あなたと同じものを
望まない人もいる。明日手に入るかも
しれないもののことを考えて放心するの
ではなく、今ここにある小さな喜びを味わ
うようにしよう。
あなたは今日まで、自分は他の人たちの
ために何かを望んできた、と思い込んで
来たのであろう。でも、何よりもそれは
あなた自身のためだったのである。
どうかそのことに気づいて欲しい！
そして、これまで手に入れてきたものを
感謝して欲しい。そして、大きな願いが
これまで実現しなかったからといって、
実現してきた多くの小さな願いに感謝
しなくてもいい、ということにはならない
ことを知って欲しい！
また、糖尿病の子供にとって大切なのは、
自分のことを、家族から無視された子供
だと思わないことである。
家族の間に自分の居場所を見つける
のは、まさしく子供自身であるのだ。
・解決方法
〇肉体的な方面への質問
私の体に起こっていることを最も的確に
言い表わすには、どんな言葉を使えば
いいだろうか？
私は、今、体に起こっていることを、
どんな風に感じているだろうか？
この質問に対する答えをみれば、
その病気を引き起こした人や状況に
対して、あなたがどう感じているかが
明らかになる。
〇感情的な方面への質問
A.この病気があるせいで、私は何を
することができなくなっているだろうか？
この質問に対する答えをみれば、
ブロックされているあなたの欲求が
あきらかになる。
B.この病気があるせいで、私はどんな
人間になれずにいるだろうか？
この質問の答えは、例えば、
「私は、”感謝にあふれた”人間に
なれずにいる」といった内容になる。
〇精神的な方面への質問
私が”感謝にあふれた”人間になった
としたら、私の人生では、どんな嫌な事、
または困ったことが起こりえるだろうか？
そのことで私は、どんな風に自分を
裁くだろうか？
また、他の人たちは、どんな風に私を
裁くだろうか？
この最後の質問に対する答えは、
あなたのためにならない思い込みを
明らかにする。
この思い込みは、あなたの欲求を
ブロックし、あなたが成りたい人間に
なることを阻止している。
その結果、あなたの体に問題が
起こっているのである。
「”感謝にあふれた”人間になりたい！」
これがあなたが本来なりたいものを
表している。でもその欲求は、あなたの
思い込みによって阻まれているのだ。
あなたは、自分の役に立たなくなった
思い込みを知ることが出来たであろう。
自分が成りたい人間になることを妨げて
いる思い込みを自覚することができた
であろう。
原因は、ずっと以前に、もう二度と痛みを
感じまいとして、そうした思い込みを作って
しまったトラウマとコンタクトを取って、
自分がそういう思い込みを作ったという
ことを完全に許すのだ。
そして、幸せになるために、その思い込み
をまだ自分が必要としているかどうかを
自問するのである。
もし答えが「イエス」であるなら、
その思い込みはまだ、あなたのために
なっているということだ。
ただし、その思い込みを持っている限り、
あなたは必ずまた同じ問題に遭遇する
ことになるであろう。
もし、あなたが、これ以上その思い込み
を持っているのは嫌だと心の底から
思うなら、自分に対して、成りたい自分
になることを許し、そのために必要な
行動を起こしていくべきである。
さあ、勇気を持って前に進もう！
どんな些細なことでも、感謝できる
ような優しさにあふれた人になる
ために、まずはあなたから感謝しよう！
そうすれば、いつか感謝されるように
なるであろう！