次代へ残すのは町屋?商魂?
京都市が「景観基盤の核」とする町屋。
建築基準法の規制で同じ姿に建て替えるのは難しい。
以前にも書きましたが年間400軒近くが消えていると言います。
そんな中、町屋を景観保全と合わせて新ビジネスに繋げている会社が
ある。
11月に1日1組限定貸切の簡易旅館「あかね庵」がそれです。
京町屋改修に力を入れている不動産会社だが、
築120年の2階建てで、述べ約75㎡の町屋が生まれ変わった。
坪庭やヒノキ風呂を備え、1泊¥22,000から。
11月はほぼ満員の盛況ぶりだったらしい。
素人ではなかなかクリアー出来ない旅館業法や消防法をこの会社が
整備して旅館業を取得、収益物件として販売すると言います。
すごい、うまいですね~!。
年間稼働率60%とすれば経費を引いても300万円の粗利が見込め
賃料よりはよほど良いと言います。
この旅館の場合、飲食店ほど立地条件は問題では無く、
路地奥の小さな物件でも可能だと言います。
その他にも居住用としてのリフォームに力を入れている会社も出て来て
いて京都市の新景観政策がビジネスの新しい芽を育てつつあるが、
厳しい制約条件の中で頭一つ抜け出る生き残り策をどう見つけるのか
担保価値が無く、消えゆく町屋だが、
このような中古物件を流通させる仕組みが早急に必要と、
ある会社の社長。
そのとおりだと思います。
日本は古いものには価値が無いとしてしまいます(骨董を除いて)
ヨーロッパでは80年ものの家はまだ価値が無く、
やはり100年は過ぎていないと・・・・・と言う風潮があると言います。
イギリスでも古い古い農家を買い取って、自分流にリフォームして
暮らしている人の多いこと。
イタリアやフランスも石造りの建物の外側は古いままに中身は素晴らしく
新しくして使っているのを、新婚旅行で見て来ました。
日本も伝統的建造物に対しては特別の価値観で評価して、
長く次代に伝える政策をとってもらえたらと望みます。
京都の職人技、ドイツで広がれ~!!
昨日はお休みをいただきました。
先週も水曜日にお休みさせて頂きましたが、
2週続きで日曜日が仕事になりましたので、平日にお休みさせて
頂きました。
さて、以前テレビでドイツ人が日本のお茶に惚れ込んで、
KEIKOと言うブランド名でドイツで専門店を開いてしの普及に努めて
いるのを放映していましたが。
京都の中京区出身の学芸員、佐野恵子さんが、
「マイスターの国」ドイツで、京都の職人が築いた伝統文化を広めたい
と17日にフランクフルトに情報拠点のお店「京都センター」を開設した。
(京都新聞)
佐野さんは、帝塚山大、大学院を卒業後美術館や芸術大の
学芸員を務め、国立民族学博物館が今春開いた、
千家十職をテーマにした特別展に携わるなど、
伝統産業に造詣が深い。
京都の扇や茶道具などの職人を訪ね歩き、
高い技術力や誇りを実感する一方で、
産業界の衰退や後継者不足目の当たりにしていて、
研究するだけでは無く、個人レベルで支援出来ないかと模索、
4年前に訪独で日本文化ブームを知り、京都の伝統産業に
こだわった情報発信と商品販売の拠点つくりを思い立ったと
言います。
すごいことですね。
なかなかそこまで思い至らないと思います。
90㎡のフロアーに商品の陳列棚やギャラリー、
着付けや茶道教室用に4畳半の畳スペースを設けたらしい。
お茶や日本酒を気軽に試飲できるカウンターも設けた。
「料理に応じた日本酒の銘柄や、風呂敷の活用法など西洋生活
に即した提案をしたい」
と言い、「職人の技術を尊ぶドイツなら京都ブランドは浸透はず」
と意気込んでいると言う記事でした。
本当に深くは知りませんが、ドイツのマイスター制度は建築の
世界にも取り入れられたらと良く考えています。
免許制度も良いのですが、免許を取れば全てOKの日本の制度
は少し考えなおした方が良いかも・・・・・・・。
何事もその経験や技術力がもっと評価されなければならないと
考えます。
原価で建築システムは、株式会社NEXTです。
リフォーム・リノベーション・新築
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宜しく!!