こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。

NYアクターの生活、オーディション、現場での様子、また独断によるツッコミなどをお届けしています。

 

例のミュージカルの本番過去記事参照)も近づき、さらに実は別のプロジェクトも動き出し…と、時間がいくらあっても足りない…という時に限って、BGの仕事が決まったりする…もっとも、リハーサルなどで働ける日が限られているので、「今それどころやないねんけど…」と思いつつも、その仕事は受けた…ところが、どうやら撮影場所はニュージャージ州?!…という事は、また滅茶苦茶早い時間のコールタイムである可能性大?!…おまけに、ニュージャージーに行く時のバンのピックアップポイントは大体チャイナタウンの西の端…そんなところへ早朝行くのは危険なので、カーサービスを使うつもりでいたが、はっきり言ってその出費もバカにならない…

 

ところがその前夜、中々コールタイムが送られて来ない…やがて夜の9時頃に、コールタイム以外の情報だけ先に送られ、「コールタイムは夜の11時から12時の間に送る」というメールを受け取った…そんなに遅くまでコールタイムがわからない…という事は、まだその時間まで撮影中?!…という事は、次の撮影まで最低10時間間を空けなければならないから、翌日のコールタイムはそんなに早くない?!もしコールタイムが7時以降なら地下鉄が使えるから、カーサービス代が浮く?!…と、どんどん期待は増してくる…

 

しかし、その11時まで起きているのが、これまた実に辛かった…というのも、翌日早く起きる為に、早く寝なければならない事を予想して、その朝は無茶苦茶早起きしたからだ…ともすればふさがってくる目を我慢して開け、頑張って11時まで起きていたが、11時を過ぎてもまだメールは来ない…いい加減もう寝てしまおうか…と思ったりしたが、万が一翌日のコールタイムが早いと困るので、必死で起きている…若い頃は夜型だった私が、11時まで起きているのがこんなに辛くなるとは…そうかと言って、特に朝が早くなったわけでもないから困ったものだが、もう夜間撮影はできんな…なんて思っていると、ようやく待望のメール受信!…ところが、コールタイムは真夜中過ぎまで出ないという?!…という事は、まだ撮影やっとんのか?!…しかし、今度は「もう眠い人は寝ていいよ。明日のコールタイムは早くても10時半より前になる事はないから。」と言う?!…よっしゃぁっ~!10時半なら余裕で地下鉄で行けるではないか?!

 

とりあえず10時半コールタイムのつもりで、翌日の為に目覚ましをかけ、その夜はあっさり寝支度をした…

実は、まだ週の初めだと言うのに、こんなに遅くまでまだ撮影が続いている…という事が何を意味するか?!という事の方にもっと早く気づくべきだったのだが、その時は翌日のコールタイムが滅茶苦茶早朝でない事の嬉しさに、迂闊にもそれ以外のことはスルーしてしまった…そのことに気がつくのは、翌日の同じくらいの時間になってからの事である…

 

結局その日のコールタイムは、最終的には昼の12時半となった…そこまで遅いと、今度は終わりも遅くなる?!…なんせ12時半から、ストレートに8時間で終わっても夜の9時である…しかもこの日はまたもや「着替えを2着分持ってくるように」という、絶対3シーン以上撮影する事が予想される(過去記事参照)…自分の中ではすでに長丁場確定…と共に、嫌な予感もムクムクと湧いてきた…

 

さて、その翌日コールタイムが遅いので、朝はゆっくり寝ていよう…と思っていたのに、結局早い時間に目が覚めてしまう?!寝過ごすのが怖かったので、そのまま起きる事にした…

その分、ゆったりと朝ごはんを食べ、持って行く衣装をキャリーバッグに詰め…と、優雅な時間を過ごせ、余裕を持って少し早めに家を出る…幸い地下鉄の問題もなく、少し早目に集合場所に到着!…今日の移動は、大型バスではなく、2台のバンだったのでやや狭かったが、私は2台目に乗り込む…すると1台目のバンはもう一杯になったので先に発車した…

私の乗り込んだバンに残りの全員が乗る…はずだったが、最後の1人が中々到着しない…結局15分余分に待った末、結局その最後の1人抜きでバンは発車した…あの人は結局どうやって現場に到着したのだろう…

 

ところが、がその遅れのせいで、我々がホールディングに到着した時は、朝ごはんはほとんどなくなっていた?!…ケータリングが後からまた追加の料理を持ってきてくれる…というのだが、私はその残り物をかき集め、ともかく朝ごはんを確保

 

 

内容もショボく、コーヒーもなかったが、後に自分のこの判断に感謝する事となる…

 

その朝ごはんを食べようとすると、「ワードローブのチェックに行け」…というアナウンス…そこからツッコミ満載の長い1日が始まる…とは、この時はまだ知る由もなかった…

 

 

★過去記事★