こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。

NYアクターの生活、オーディション、現場での様子、また独断のツッコミなどをお届けしています。

 

前回のお話:

 

 

自作ウェブシリーズ「TARGETS」をIMDbに登録しようとするが、大半の情報はクリアーできたものの、プロファイルに使いたかったポスターがどうしても承認されない

そもそもリジェクトの理由もわからないのだが、これはひょっとしたら背景に使った的の画像の著作権が問題になっているのか?!…実は、この画像はネットからダウンロードしたものなのだ…とはいえ、別にそれを再販売しているわけではないのだが…しかし、「コンピュータ画面の的」は、テーマのシンボルにオープニングに使いまくっている…なら、ポスターは的をメインにするのではなく、半分以上隠した羅どうだろう?…そういう新しいポスターを作った方がいいかもしれない

そこでとりあえずそのエピソードのシーンから適当にスクリーンショットを撮り、それを繋ぎ合わせて、的の半分を隠す…そうして大急ぎでにわかポスターをでっち上げた…が、中々思うようにいかない…しかし素人がこれ以上贅沢を言える身分ではないし、何よりもう気力が尽きて、これでええわ!と提出する…ところが翌日、それはまたリジェクトされてしまった

 

さらに、その中のキャストの1人の名前が中々承認されない…どうやらその人の最後のIMDbクレジットがかなり昔のものだったし、写真もアップされていないので、本当に本人なのか…という確認が必要だったようだ…私はちゃんとその本人に確認しているに!…それにIMDbクレジットが少ないのは、彼のようにシアター中心に活動している俳優にはよくある事なのだ…最終的には承認されたが、彼の名前がページに現れるまでは、ちょっとドキドキした…

 

そして、シリーズ全体を登録すると、今度は各エピソードも同じように登録する必要がある?!…またよせば良いのに「TARGETS」は全部で5話もあるので、同じことを5回繰り返す羽目になる…それでもさすがにそれだけ何度も繰り返すと、だんだんコツというものが分かってきた

 

要するに、IMDbの要求するフォーマットに合っているかどうか問題なのだから、それさえクリアーすればかなりの確率で承認のグリーンになる…また、IMDbの方も私の事を覚えてきてくれたのか、承認のスピードも早くなった

 

それでも全ての承認が終わるにはもう少し待たねばならない様なので、それを待っている間、その前に作った「Online Lessons」も登録する事にした。

最初のプロジェクトの私の第一子…それなりに愛着もあったはずなのに、最近は何とすっかりその存在を忘れている?!…これも私はともかく、相手役の俳優さん達は実にいい仕事をしているのに、マーケティングが不味かったせいで、中々視聴数が伸びないままだったのだ…こちらもせめてきちんと認知してあげなければなるまい…

 

そこで、また新規のタイトル追加のプロセスをするが、今度は2度目なので最初より混乱も少なく、思いのほかスムーズに進んだ…また、1作目は全3話と少し短いのもありがたい…

 

この「Online Lessons」の方は、ポスターも含めて、全て一発で承認された…もっとも、こちらのポスターは、全て手作り過去記事参照)なので、誰にも文句は言わせない…

 

その時改めて前作を見直す…これはアジア人に対する業界のステレオタイプや偏見、そして家族のLGBTQへの葛藤などをテーマにしたものだが、ほんの1~2年前のリーディングの頃には、トランスジェンダーを出した事に「キワモノ過ぎではないか?」と言われたり、ステレオタイプにしても「そのどこが悪いの?」という反応だった…が、それが今では「LGBTQの我が子を受け入れる親」も増えたし、ステレオタイプに至っては、「それはあかんやろ!」というのが、はや常識になりつつある?!…そしてここ1〜2年の間に、コマーシャルやTVシリーズでもアジア人の起用がかなり見られるようになってきた…まだまだ数は少ないが、その前はほとんどゼロだった事に比べれば、これもまた進歩である…早くこのシリーズが「こういう時代もあったんやな…」と古い昔の事と見做される…という時代になるのを願ってやまない…

 

こうなったら、何としても「TARGETS」のポスターの方も何とかしたい…と、気を取り直して、こちらも一から手作りすることにする。そもそもネットから借りた画像を使ってしまったのがいけなかったのだ…そこでもう一度作り直す…ちょっとごちゃごちゃし過ぎか…という気もしないではないが、一旦これで提出…あとは運を天に任せる…

 

 

これらが全てIMDbに承認されると、我が子達はもはや私の手を離れて巣立った事になる…

もちろんプロデューサーとしては、何とか視聴数を伸ばす努力はしたいが、それは同時にそれまでのサポーティブな身内だけではなく、赤の他人による意地の悪い批判にも晒されるかも…というリスクも意味する…しかし、私にとっては、この子達はどこに出しても恥ずかしくない子達である…なので、こうしてその存在がデータベースに記録された事の意味は、私にとっても大きい…

 

 

★過去記事★