こんにちは、5児のエンジニアパパA5です。
今日は、
『次世代AI社会に備える教育は10歳までに完了する』
という話をします。
【結論】
子どもは
10歳までに脳内に作った
思考の箱(パターン)を
生涯組み合わせて、
使いまわしていくだけなので、
それまでに得たパターンが多ければ多いほど、
様々なケースに対応できるようになる。
だから、
『10歳までに親は思考の箱を
持たせてあげなければいけない。』
10歳を過ぎると
『自分はこういう人間だ』という
アイデンティティ(自我)が確立して、
興味の対象に
『好み』という指向性が加わるので、
思考パターンが増えにくくなってしまいます。
しかも、
日本の受験システムに引きずられて
中学受験も考慮すると10才以降は
忙しくなってしまうから、
せっかく興味をもった分野があっても、
深堀りする時間が取れないのです。
行動力も、判断力もあって
能力を伸ばす絶好の機会である
中学高校の黄金の6年間の大半を
受験勉強をメインに浪費してしまうのは、
次世代社会に出る子どもにとっては
致命的な機会損失であると
私は考えています。
歴史上ほぼすべての
革新的な出来事は若者によって
行われてきました。
維新志士の思想指導者
吉田松陰(29歳)
エジソンの初特許(21歳)
アインシュタインの相対性理論(26歳)
ベルの電話の発明(28歳)
松下幸之助の松下電器創業(24歳)
スティーブジョブスのApple(21歳)
ラリーペイジセルゲイブリンの
Goole(25歳)
伝記や偉人伝で見る
活躍ぶりに私は感心しながらも
いつも、疑問に思っていました。
『彼らの能力は
いつ頃からどのように伸びたのだろう?』
と。
大学卒業から?
高校から?
それともうまれつき?
この疑問に対する私の
『能力の開花の条件』に対する仮説は
下記の通りです。
1.幼い時に思考の素地を作る
2.醸成する
3.時代と必要に応じて発揮される
今の日本の教育では、
12歳まで画一的な
『学力底上げ学習方針』で、
突出した能力の伸びる機会を奪われ、
18歳の高校卒業までは
答えのある問題を早く正確に解く
『処理能力』を伸ばすことだけに費やされ、
18歳~22歳の大学卒業までは、
受験からの解放の反動で
社会人になるまでのモラトリアム(猶予期間)を
楽しく過ごすか、
あるいは世界に通用する能力を伸ばしたくても
大学が提供できていないので、
画一的なカリキュラムをこなすだけで、
『持つべき武器を持たずに
戦場に出て行っている』状態です。
その状態で、
社会に出て2~3年で
革新的な出来事をおこせるでしょうか。
それ以前に、
AIが人間の処理能力を超えると言われている
シンギュラリティ(技術特異点)を迎えた
15年後の社会において、
今の学校教育のままで得た能力で
活躍できるでしょうか。
そう考えた時に、
子どもの思考の箱は、
精神が未熟であるがゆえに、
柔軟になんでも受け入れることができる
10歳までに出来るだけ増やしてあげて、
あとはそれを精神が安定して
社会に適応できる年齢になるまで
最低10年間熟成させるべき
と考えています。
その10年間のうちに、
日本に住んでいる以上当然
受験勉強をしなくてはいけませんが、
一度脳内に作った思考の箱は
決してなくなりませんし、
中学、高校、大学と
徐々にレベルアップしていく熟成期間を経て、
また、いろいろな経験をすることで
より神経回路が太くなって、
社会に出る頃には
新しい時代の価値観や様々な状況に対応でき、
実用に耐えれるようになっていく事でしょう。
その能力を
今の学校教育方針にドップリ浸かったまま
大学まで過ごしていたのに、
新卒になっていきなり
求められる子どもは酷だと思います。
その子供の『酷な状況』をいかに
親が現時点で想像できるか、
そのために準備できるか、
が大切なんですね。
残念ながら、
この考え方は
『説明してもわかってもらえない』です。
子どもが直面するであろう
『未来の状況』を想像できない親さんには
どれだけ話しても、刺さりません。
なぜなら、
『人間は自分が受けた教育に基づく価値観でしか
子どもに教育できないから。』
だから、
子どもが次世代で活躍するニュータイプに
なるためには、
『10歳までの思考の箱の仕込み』と
『親の想像力と危機感』
この2つが揃っていないといけないんですね。
ある意味では、
まず、後者ありきかもしれません。
この10年のスマホの進化を
実際に体感していながら、
この先10年後へ向かう時代の加速を
想像したときに、
「自分が受けた昭和の受験教育を
同じ様に子どもにやっていて
本当に大丈夫なのだろうか?」
と、親さんが疑問に思わない家庭の
お子さんは、
かなりの可能性でシビアな現実に
直面することになりそうです。
それが私が
New Type Academyを起こした
一番の理由でもあるのです。
だって、今どこにもないんですもん。