なんてこったい、朝の5時に目が覚めてしまった そうかぁ来月はもう夏至 すでに夜は明けていて今年一番という暖かな朝の空気をいっぱい吸ったらもう寝れなくなって、昨日から読み始めた、大人になってから読み返したい本のひとつ「赤毛のアン」の続きを(なぜに「赤毛のアン」かというと地震で散在した本を片付けてたらあの懐かしいモンゴメリの文庫本の輩がでてきたってわけ)男の子と間違えて女の子を引き取ったマリラ(私は彼女が大好き)とマシュウとの出会いが、アンの人生を大きく変えていくところは何度読んでもドキドキする そしてギルバートとの和解で女性としての幸せを掴むアンに拍手を送りたい 赤毛のアンを座右の書としている茂木健一郎は、このことを赤毛のアンの二つの「奇跡」と称し、奇跡とはクオリアだと言っている 人生塞翁が馬、決して最後まで諦めないことだ いつのまにか母も起きてきて横で旅番組を観ていた 鎌倉と茅ヶ崎の旅 いつかあの江ノ電に乗りたいとおもっていたが・・・美しい湘南海岸に、津波でその姿を変えた三陸海岸を重ねてしまった 今年は海の近くへは行けそうにないな と、こころの中で呟く 太陽の下トマトとキュウリの苗を植えて、昼下がり、新緑の街を闊歩し娘と待ち合わせ 旨~いビールを御馳走になった(どうも母の日のお祝いらしい)今週は新しいお酒も大量に入荷する 街はすこしづつ元気を取り戻している 

ご報告です 5月5日の子供の日に子供が生まれました 私じゃないですよ 私のばか息子にです それはそれは玉のような女の子が 帰ったばかりのモンスターが日帰りでお祝いに駆けつけて従妹になる赤ちゃんモンスターとご対~面 たった4年しか違わないのに顔の大きさが違う(笑)人間の脳は誕生してから4歳まで神経細胞が増え続けるという この時期に連結された脳細胞は人格を形成する上で一番大切な細胞だそうな 我々の年齢になると4年間でどれだけの脳細胞が死滅するか 前回同様、モンスターとの別れ際に大好物のドーナッツをお土産に渡した 「この前、お約束したこと覚えている? 大好きなドーナッツ三個入っているけれど、一日一個しか食べちゃ駄目だからね 一度に二個食べてしまったら何になるんだっけ?」 するとモンスターは鼻をグアッと鳴らした みんな思わず爆笑! そう、私は二個食べたらブタになるんだよと彼をこわがらせたのであるが・・・ こいつは将来おもろいやつになるかもしれない 魂がしっかり育ってくれればそれでいいけど  

震災後に何かが変わった 善く変わらなければ亡くなった方々に申し訳がたたないけれど 本の読み方もそうかもしれない 昼下がり、武田から貰ったホシヤマ珈琲の優待券を忍ばせて、色川武大との交流を描く伊集院静氏の自伝的小説の傑作「いねむり先生」と新刊「大人の流儀」を手にして、ゆったりと流れる時間をもう二度と戻れない時間をこの宇宙と共有する 伊集院氏もここ仙台にて被災したそうである 「死は哀しいもの 二度と会えなくなるという意味において、それ以上でも以下でもない そのことに気づくにはそれなりの時間を要したけれど・・・哀しみから逃げることはできないけれど、哀しみには必ず終わりが来るんです」 妻だった、女優故夏目雅子さんへの想いを綴った文章であるがこの時期ゆえ心に沁みる ふと小刻みにグラスが揺れた 余震である お店の中にいる人たちにほんの一瞬緊張が走るがもう一度やってくるという大きな余震のときに誰かと一緒にいたいと願う 本震のとき、この私はたった独りであの想像を絶する揺れと向き合った 人間は所詮独りなんだ 世の中は理不尽なんだということを十分わかるほど長く生きてきても、誰かの手に触れ、誰かの声が聴きたくなるときがある 昨年の夏、亡くなった時の父のまだ温かなぬくもりを思い出した この未曽有の悲惨な災害を見ずに亡くなってよかったね、父さん そして昨日、石巻へ帰ったモンスターの笑顔を、車の後ろの窓からその姿が見えなくなるまで手を振り続けたモンスターを思い出していた 「アンパンマンはきみっさ~」と、大好きなアンパンマンの歌を口ずさみながら愉しく強く生きていってほしい いつかは貴方がアンパンマンになるときが来る 共に生きていけることに今は感謝である

最後に佐々木くんが送ってくれた伊集院氏のインタビューを転記します→

「人の行く裏に道あり花の山」これは、相場師の言葉です。多くの人が選ぶ道は、得るものが少ないんです。しかし、流れに乗らず立ち止まり、人とは違う道を選ぶには勇気が必要です。なぜならそれは、孤独の道だから。しかし、大事なものというのは、ひとりっきりにならないと見えないものなんですよ。どうか、孤独に耐える勇気を持ってください。苦節に立ち向かうことを恐れないでください 。

それは私の愛するモンスターのことである 昼下がり、桜の舞い散る長閑な公園で遊んであげていると、野外活動の時間なんだろう、近くの保育園の園児たちが数十人やってきた ブルーの園児服に交わって追いかけっこするモンスターが、どこかみにくいあひるの子のように見えた 震災がなければモンスターもこの春から保育園に通っているはずだった その保育園も、大好きな仮面ライダーの水筒も、ママのお手製のお弁当バックも何もかもが津波で流された 先週末、少し大きめの支援物資の服を着て賞味期限の切れたお菓子を持って仙台へ一時避難してきたモンスター 震災前と変わらぬやんちゃぶりだが余震が来ると「つなみがくるからにげないとだめだよ」と呟く 大丈夫、ここまで津波は来ないから・・・ たった一杯の卵かけご飯で大満足のモンスター パパとママが傍にいればしあわせなんだよね 避難所では想像通りプライバシーなどない 4月から、難を逃れた旦那の実家にお世話になるが一日も早く住居を探したいと気だけが焦る 限られた仮設住宅は申込みだけ、支援金も義捐金も未だに支給がない中で身の回りのものを揃えるにも、今後の子育ての不安も募る(今回はみっちゃんはじめ沢山の方々から家庭用品を提供いただきました 有難うございました)「わたしたちは命だけは助かったことに感謝しなきゃなんないね」地元の被災者の方々は、この言葉で互いの苛立ちを鎮め、そんなことの繰り返しで時は止まったままだという でも、いつしかこの経験が生きる力となり自分を導くときがくるはず 必ずや白鳥となれモンスター 貴方が大人になったとき、目の前に広がるあの美しい万石浦は彼の眼にどう映るのだろう 漸くゆっくりと時が動き出した私だが、元気のないときに数年前のスタンフォード大学卒業式で語った、アップルコンピュータ社の創立者 スティーブ・ジョブス氏のスピーチを聴く 彼は人生の贐にこう語る 未来に先回りして点と点をつなげることはできない できることは過去を振り返ってつなげることだけ 時に目の前が真っ暗になるようなことがあっても、自分にとって一番大切なこと一番愛することを探し続けていくこと、自分の力を信じていくこと そして・・・毎日が人生最後の日だと思っていきてみなさい 誰もが生きる時間というのは限られている 「ハングリーであれ、愚かであれ(Stay Hungry. Stay Foolish.)」