大荒れの週末、モンスターが無事退院。
前回のブログに登場した先生から荷物が届いた。来仙の夜、父と母が何十年も行きつけたお鮨やで先生と呑んだのであるが、なんと!親方から「お母さんから先生への差入れです」といって鯛の煮付けをサプライズ。そのお礼にと母の好きなデコポン一箱に、直筆のお手紙が。先日は気の利いた差入れ、美味しく頂きました。次回はお母様と呑み交わしたいですね。どうぞ、それまでお元気でお過ごしください。
また、閖上を案内した娘宛に、私の気に入っている赤ワインです。授乳が終了した時、ご主人とささやかにお祝い下さい。子育てはこれからが本番ですが…と。
早速、連絡を取る。電話口の母は涙ぐんでいた。
東京の友人から、台風?一過の葉桜の写メールが届く。仙台の雨も間も無く止むだろう。
そして、今日はアンディの四十九日。金曜日には最後の献杯に沢山の方が駆けつけてくれた。この場をお借りして、沢山の仲間達へお礼を伝えたい。有難うございました。

と、二郎先生から、白石の桜は三分咲きです!とのメールが…。この天候の中を、流石先生。アンディが遠くのお空に昇るとき、お別れを偲ぶ雨も止んで、白石の桜を眼下に愛でることができるだろうか。ローカル線で何度も足を運んだ白石のあの桜を。
その昔、今以上に東奔西走してた私の大阪時代。その時に大変お世話になり、今は和歌山の沿岸に暮らし、熊野古道の道先案内人をされてる魚類学の大先生が仙台入りしたのは先週末のこと。「空港まで娘とお迎えに参ります」とメールを打ち、約束の時間、到着ロビーから現れた先生は運転手の娘にびっくり。もっと小さな娘さんかと…冗談はよしこさん。大阪を離れて何年になるんだろう。母となった娘の年齢を考えるとあっという間の23年、か。先生は以前と変わらぬ優しい語りで、娘と自己紹介。間違いなく来るであろう東海・東南海・南海地震が起きた場合、和歌山の被害想定によると、先生の住む町では第1波が到達するのが8分後で、最大波は6・1mとされるそうな。自分の家は高台といっても、たかが8m。町を代表して、震災後2年を過ぎても未だ復興できていない仙台の状況をカメラに納めることと、現在の三陸の魚類学の生態系を確認することが今回の目的。それと、私と久しぶりの呑み会(笑)お陰でこの私も震災後初めて「閖上」に入った。閖上という漢字は仙台藩の第4代藩主・伊達綱村が新たに作ったものと言われている。曰く、綱村が大年寺を訪れた際に、その山門から東を望み、門の中に水が見えた地の名前を訊ねたところ「ユリアゲ」ですと家来が答え、「では、門に水と書いて閖上と書くように」と言われたとのこと。なるほど。市内から少し車を走らせれば閖上漁港に着く。子供達を乗せて何度訪れたかしれない閖上の朝市。しかし、昔の光景はもうそこに無かった。「人々がその街を必要とするなら、どんな酷い自然災害があっても、そこに街は再び興る。人々がその街を見捨てたときに、街は滅びる。」塩野七生さんの言葉を思い出す。
その夜、先生は、若い時は人と関わることが苦手だったが、結局「人間」の漢字の如く、人との関わりの中にしか自分は存在しない、余生は周りから必要とされる人間になりたい、ここまで不自由なく生きてこれた恩返しだねと、少し酔いながら語った。余談であるが、還暦すぎてからオヤジバンドを結成し、月に二度、老人ホームを訪問して演奏会を開いているというから、驚き!恩返し…か。そして今週は、モンスターがウィルス性腸炎で入院。パパもママも付きっきり。ちょっぴり私も。生まれてまだ8ヶ月足らずで、ヘルニア、アナフィラキシー、そして三度目の正直じゃなくて入院。モンスターが大人になったとき、忘却してるだろう幼い頃の数々の出来事を話してあげるんだ。パパやママ、沢山のひとに愛されて守られて大きくなれたことを。
神経神話について書かれた本。そのインチキを科学の目で斬り捨てるところが小気味良い。著者は茂木健一郎さんも敬愛する脳科学者の小泉英明氏。医療計測の分野における世界の第一人者で、本書では神経神話の諸問題がインタビュー形式により語られているので初心者でも入り易い。

本書より抜粋→さて神経神話クイズです。下記に挙げたなかで神経神話だとされているものは、いくつあるでしょうか。

1 私たちの脳は10パーセントしか使われていない
2 脳に関して重要なことはすべて3歳までに決まってしまう
3 幼児期における語学などの早期教育は必要である
4 クラシックを聞くと頭が良くなる
5 人には左脳タイプ、右脳タイプというものがある
6 成人の脳は新しい神経細胞をつくらない
7 ゲームをすると脳を刺激させ、脳を若々しく保つことができる
8 男性の脳と女性の脳は違う
9 お酒を飲むと脳の神経細胞が殺される
10 記憶力は向上させることができる
11 眠っている間も学習することができる
12 クスリは脳に穴を開ける
13 ワクチンは自閉症を引き起こす

以上の13の項目すべてが神経神話になります。北米神経学会が2011年に発表したものと、OECD(経済協力開発機構)が2007年に発表したもので、本書コラムに記されています。脳神経科学による最新の研究知見から導き出された非常に説得力のあるものです。私にとっては9番が嬉しいけど…

未だに未知の世界が広がるミクロな脳科学。夜空に輝く星たちが住むマクロな宇宙もそう。共通するのは私たちがこの地球に生存している間に全てが解明されることはないということ。そして、どの世界も必ず終わりがある。ひとの幸せというのは、もっと身近なところに存在する。今ここに共に生きてる、目の前の大切な人たちを愛おしむことにあると私は思う。