※高見沢俊彦さんことTakamiyの2010年ソロツアーに関するネタバレ表記あり、初参加を控えている方はマイ初日が終わるまで閲覧をがまんしてくださいね※
大好きなスターのコンサートの最前列の真ん中の席が当たったときって、どんな気持ちでどんな時間を過ごせるのか?まったく想像がつなかいものでした。その感じが伝わるように僕なりに思い出をつづってみました。例えばパシフィコ横浜の席の横幅よりひろーい気持ちで(!?)お付き合いいただけると幸いです。
Takamiyのソロも本家ALFEEも含めましてコンサートのチケット申し込みにFC優先というものがなく、みんなでいっせーのせでチケット取りをするので、どの席も平等に来るようになっています。ですがそこは確率の問題で、なかなか思い通りにいかないものです。いつも最上階や後ろのほうを当てるのが得意な僕は前方の席で盛り上がっているファンのみんなを見ては「おお~!すごく盛り上がってる!いつかは前のほうで見てみたいなぁ」と眺めるばかり。運良くこの間の春ツアーのかなけんではたかみー前の4列目という夢のチケットが当選。しばらくは後方でいいや!と思ったら運命のいたずらでTakamiyソロツアーの神戸文化ホール公演のチケットの最前列、しかも31-32番のど真ん中のチケットが届いてしまいました!
双子の弟わっくんは、06年からALFEEファンとなった僕のつきあいでアルコンに参加してくれていましたが、08年秋ツアーの国際フォーラムを境にたかみーラブとなり、その想いは日増しにエスカレート。今年の春のNHKホールでは「オケピを当てる!」と意気込み、届いた席は3階のLゾーン(笑)。かなけんで僕とSさんは最高のギフトをTakamiyからもらったのでなんとかわっくんにいい席でみせてやりたい、とちょうどZepp仙台公演の一ヶ月前に仙台に遊びにいったとき東照宮におまいりして「神戸・最前列・真ん中をお願いします」とお願いしましたら、本当に当選してしまったのです。スターを思う気持ちと家族の幸せを願い気持ちが神様に通じたのでしょうか?高見沢俊彦・著「あきらめない夢は終わらない」にあるように、想い続けることって大切なんだな。
ついに手に入れた念願の最前列の日に選んだ服は、いつも通りTakamiyソロ参加時のユニフォームで。ただ、靴だけは気合をいれてジョージコックスのゴールドレザーのエンジニアブーツで決めてみました。久々の登板です。暑くて蝶タイはふだんライブ中はずすんだけど、最前列ですしTakamiyへの敬意をあらわすために気合いでタイを締めたわ。死ぬほど暑かったけど、悔いはない。
↑金ぴかブーツにビックリしている人も結構いたけど、イギリス製だから履き心地はいいんですよ~。
わっくんは岩谷時代のドレスキャンプの芸術作品ともいえるレザーのフリンジ付きのショートパンツで。行きはホテルからタクシーで会場へ。7年前に神戸に行ったとき、ドキドキ体験した雑貨屋さんをホテルのそばに発見。うんと遠い記憶があったけど、以前は三宮にホテルを取っていたからね、明日行くことにしよう。会場ではお友達が続々とあつまっており、使用前(笑)の記念撮影をしていざ入場。
Takamiyが神戸入りするときにお友達が幸運にも一緒の新幹線だったようで、「私の友達が最前列ですので…」と書いた手紙を手渡しできたそうです。赤いスクリーンの向こうにTakamiyのシルエットが現れて、ずんずん前に向かってくる演出に僕たちは絶叫!僕たちに気づいてマイクの前に立ったときのTakamiyの表情といったら!すごくうれしいときや笑いたいとき、思い切りガマンして口を閉じると、あごのあたりに力がはいってうめぼしのようになりますが、そんな表情で迎えてくれました。嬉しくて仕方ないけど、オープニングは歯を見せて笑うわけにも行かず…とニンマリこらえた笑顔が嬉しくて嬉しくて。もうこの瞬間に昇天してしまいそうでした!そして見え方がすごいんです。最前列の真ん中と言うのはもうステージしか見えなくって。隣の人も視界に入らないくらい。霞のかかったステージがおうちのようにリアルな空間なのです。そこに憧れのスターがいて、こちらをみて微笑んでいる…なんて最もリアルな「ファンタジア」がそこにありました。
今回のソロツアーは仙台に続いて2本目だったのですが、ホールになったのははじめて。どんなセットを組むのかあれこれ妄想していましたけれど、昨年みたく幕はなくて、半円形の金属製のアーチにスクリーンというセット。舞台の足元をみた感じでは特効はなさそう。というか、客席から舞台まで1m切っているし、舞台の低いところも1m以下なので、ち・ちかすぎる…。一応今回は最前列と言うことで、他の会場のビデオをみて様子を研究したりもしました。写真のカメラマンが結構真ん中に入っており、視界不良が発生するケースもあるんだな、と認識しておきましたが、神戸ではカメラマンがいなくて快適でした。当然綱を引くスタッフはいまして、僕たちの熱狂的な応援にスタッフも危険を感じたのか(笑)いっとき綱がくつ1足分もないくらいまでぐいぐい押されましたが、スタッフのひとりに「(舞台に上がっちゃったりしませんよね?と言う意味で)大丈夫ですよね?」と聞かれて、当然ですとお伝えしてからは規制(!?)がゆるくなり快適に。コミュニケーションの図れるスタッフで助かりました。
ステージのギリギリまで出で観客を煽るそのシーンは、後方の常連組にとっては憧れのシチュエーションで、今日はその世界の中心にいるのです!早速Takamiyがバーンとせり出すとみんなの熱気も最高潮に。手を伸ばすと届きそうなのに届かない。本編でなんどもその光景がありましたが、そのギリギリの感じが最高によかったです。エイヤとやれば手が届いたでしょうが、そでれは演奏に影響が出てしまうし、コンサートが中止になったら大変!ですから、ルールを遵守するスポーツの感覚で「できる範囲で最大限」で応援してみました。
前半はいつもの倍くらいのテンションで体をあたためていって、いよいよお待ちかね、スピードメタルのコーナーへ突入。Takamiyが会場全体のお客さんを煽っていたから「あれ、自分立ち以外(笑)あんまり盛り上がっていないのかな?」と心配になりましたけど、イントロが始まった途端そんな状況はおかまいなしに、思い切りハジけさせていただきました。本編のラストは「エデンの君」「クレオパトラの涙」「カレイドスコープ」「仮面の魔法」「Fantasia」と畳み込むようなナンバーを一挙に演奏する今回のツアーのセットリストで一番のお気に入りのコーナー。新しいアルバムの曲ももちろん大好きですが、「幾千万年たっても(また引用)」カレイドスコープは僕たちにとって一気にテンションのあがる「アゲ」なナンバー。イントロがドラマティックすぎるんですもの。ギュイーン!とイントロが始まった途端「ギャー!!」と「キャー!!」と「たかみー!」と絶叫したら、Takamiyが満足そうにニヤリと笑ってギターを弾きまくって、格好よかったなぁ。やっぱりTakamiyはみんなの歓声が好きみたい。数年前のツアーでもそういっていたけど。昔のビデオを見ていると歌の最中でも間奏でもみんなのキャーがすごかったのに、最近それをしている人が少ないのが不思議だったんです。でも、歓声をあげるたびにTakamiyが嬉しそうに歓声に応えてくれたから、これからもアツい声援を送ろうと決めました!
本編もクライマックスに達してきて「仮面の魔法」の一節「黄金のカーニバル手を取り合って」のところではTakamiyから是非目線をいただきたいと心の中で思っていたのですけど、うっとり目を閉じて歌っていたTakamiyがカッと目を見開いてこちらに左手をバシっと出してこの一節を歌ってくれて(手を取り合う手のポーズで、映画のワンシーンのようだったよ!)、もうその瞬間理性崩壊(笑)。もともと好きな曲でしたが、おうちに帰ってCDを聞いてはそのシーンが鮮やかに蘇る特別な曲になってしまいました。本編のラストを飾る「Fantasia」で、イントロと歌の間にコーラスがはいるところあるでしょう?あそこでTakamiyがおおお~!!ってシャウトしていたんだけど、マイクのスイッチが入っていなかったのか拾わなかったんですね。遠くに生声が聞こえて最高でした。最後のサビでは歌詞が飛んでしまったTakamiy。すごくノっているとき、ギターを弾くのに夢中になったり、そのワンモーメントを噛み締めているのか、歌が飛ぶことがあるTakamiyがすごく好き。嬉しくなって何がなんだか分からなくなってしまう瞬間って誰にでもあるでしょう?これぞ生って感じで僕はそれが出るとヤッターって感動しちゃいます。即興の詞を歌うと言う力技でねじ伏せて(笑)本編は大盛り上がりで終了。
本編のフィナーレでは「じゃっ」とアッサリ袖にさがってしまってわっくんは拍子抜けしてしまったようでしたけど、僕はTakamiyは焦らすのが好きなので、後半にサプライズがあるかという予感は的中。演目は同じなので省略しますけれど、アンコールではカバーを数曲。ヤッターマンの歌詞は行きの新幹線でも、出発直前のホテルの部屋でも、出力した歌詞を繰り返し読んで歌って頭にいれ挑みましたが、Takamiyが盛り上がりすぎて歌詞が飛んじゃって、覚えてきたファンがフォローするっていう良い一体感がありました。「不思議なほどに強いんだ」のところでバシッと指をさしてもらえてもうシビれた!イミテーションゴールドも百恵ちゃんのトップテンの映像を繰り返し見てフリツケをマスターしたので完璧に踊れて、Takamiyが満足そうに客席を眺めていたのも印象的。そして、歌詞が入りきっていないのが心配だった「ゴールデンルール」ではTakamiyからアツいエールをもらえて、明日への活力がフルチャージできた、と言う感じ。
「夜桜お七」があるのを忘れていたので、振袖を羽織って出てきたTakamiyを見て「あ!そうだ!」と得した気分。ステージの天井から桜の花びらが舞い散るなか、Takamiyたちがギターをかき鳴らすのがこの曲の最大の見せ場。普段のコンサートで「銀テープとか、飛んできてくれたらいいのになぁ」と憧れのまなざしで遠くのステージを見つめることが多い僕ですが、今日は特別。桜の花びらが舞う側に入れてしまって、桜吹雪の中Takamiyの目の前で…というか、一緒の空間で拳をあげまくるという、大変貴重な体験をすることができました。これはドラマティックで、相当テンションあがりました!そんな僕たちを嬉しそうにみてくれたTakamiy。うーんなんたる幸せ。
さんざんハジけて盛り上がって、アンコールのフィナーレで歓声を送っていたらTakamiyがマイクスタンドからピックをひとつとって、ステージの前方にやってきました。遠くのほうをみて挨拶していたので、投げちゃうかな~と思ったら急にこちらを見て「はい!」って僕とわっくんをにっこり見つめて手をさしのべてくれるではありませんか。ピックをもらったのが先か、握手をしたのが先か、同時だったのか…キラキラしすぎてしまい記憶があいまいですけれど、気が付いたら手の中にピックがあり、Takamiyと握手をしていた。Takamiyからピックを手渡されたときの感触をあえてたとえるならば、手のひらの中に隠しておいた飴玉をはいどうぞ、ともらうときの感じといったらよいでしょうか?嘘みたい、夢みたい!立ってアンコールしたいけれど、膝が震えてしまうほどドキドキしました。僕たちは双子なので、半分こできないものは2つあるとそれにこしたことはありません。だから、Takamiyがちゃんとピックをひとつずつ用意してくれて感動したよ!Takamiyの手は指はごつごつしていたけど、あたたかくてやさしい感触でした。Takamiyがアンコールで実際につかったピックをもらたのは、Takamiyの右手側にいたわっくん。僕はふたりにくれるためにTakamiyがマイクスタンドからとったピックをもらいました。どちらもすごくスペシャルなギフトです。声をかけたみんなに見せていたら「さわっていいですか?」って言っていたけど、減るものじゃないもの!もちろん歓迎!すごく喜んでもらえてよかった。
そして、興奮冷めやらぬなかダブルアンコールで「ベルリンコーリング」と、「Blood of Eternal」を。今まで「ベルリン…」は、インストの一種として普通に聞くことが多かったのですが、今夜はことさら心にしみて。忘れられない1曲になりました。僕はうれしくて楽しくて、ずっとニコニコ笑顔だったのですが、わっくんが感極まって泣き出してしまって。涙で見れないのはもったいないと説得(笑)して、歌の途中でようやく落ち着いてきたようです。僕のほうがよっぽど泣くかな~と思いましたけど、全然大丈夫でした。
最後の最後でTakamiyが挨拶でもう一回目の前に来るのは分かっていたから、気の利いた言葉を一言でも伝えられたら…大きな感動をくれたことへの感謝の気持ちとして、せめて「ありがとう!」くらい言いたかったのですが、いざそのときがきてTakamiyがサッとしゃがんでくれたとき、出た言葉は「たかみーー!!!!!」だけでした。でも、そしたら、Takamiyが今まで見たことのないようなくしゃくしゃのうれしそうな顔で微笑みかけてくれて、お互い言葉にはならなかったものの、気持ちを…エールの交換をダイレクトに出来たな、という実感を覚えました。このTkamaiyの表情にかんして、周りのファンのみなさんも「あんなにうれしそうなTakamiyの表情見たことない!」「Takamiyが喜んでくれてよかったね」と言っていたので、本当に良い思い出になりました。
僕たちのアツい応援に後ろのほうがビックリしていたらどうしようか心配もしていましたが、神戸のみなさんは優しい人ばかりで、会場の中で、会場を出た後も「盛り上げてくれたからすごく楽しかった」とか「2階の最後列から双眼鏡で見ていたけれど、感動しました!」とか「ピックおめでとう、本当に良かったね!」とたくさんの方が話しかけてくれて。一緒にハッピーを共有することができて、人と人のハートを繋げていく音楽の素晴らしさが充満しておりました。中には号泣するわっくんをみて「感動しました」ってもらい泣きしたお姉さまも。「ただ、好きで好きで仕方なかったあの頃の気持ちを思い出し、初心にかえれた」っていうはるぴょんのメッセージもうれしかったなぁ。僕たちはいつでもALFEEをTakamiyを好きで好きで仕方なく、全力疾走だよ!みんながTakamiyの魔法にかかった素敵な夜になりました。
お友達と神戸駅まで歩く道がとっても短く感じられて、この道がいつまでも続けばいいのにと思った帰り道でした。その後、神戸駅からホテルまでモザイクモールを抜けながら海辺のホテルへ歩いて帰ったわけですけれど、普通のイルミネーションが「あれ?こんなにキレイだったっけ?」と思えるほど、全ての風景が美しく見えました。脳内モルヒネがふだんの何倍も生産されたのでしょう。
よりによって真ん中の一番前を僕たちが占領してしまって勢いにビックリした人や見えにくかった人もあったかもしれませんが、夢のチケットが当選して忘れられない思い出を作ることが出来ました。みなさんどうもありがとうございました!今度はみんなのおうちに夢のチケットが届いて、素敵な時間をすごせますように!