(9)組織も越え、真に目指すべく到達点へ


最近、信仰を持っている、あるいは過去持ってい
たという方々からもなぜかメッセージをいただいたり相談を受けたりすることも増えてきているのですが、

実は救いを求めて信仰しているはずの方々が、決して救われてないという事実を目の当たりにするのです。



それは、先に書いた成功を目指す人と同様に、目指すゴールは幸福であったとしても、あくまでも前者(成功を目指す人)における自分の成功、名誉名声を得るための投入と同様に、

自分の思いを満たすための、自分を動機とした信仰になってしまっているのです。


人に施しをするにも、その心の根底では見返りを求めてのものとなっていたり、あるいは献金やお布施をするでも、自分への評価や見返りを求めてのものとなってしまっていて、


それゆえに、それが満たされないと当然、不満の思いにつながってしまっているのです。また、その現実を見せられて失望させられるのです。


さらには、組織が大きくなったりすると、その中である地位を与えられたりしていくと、

心の根底において、いわゆる名誉欲、地位欲、財欲、色欲などを発揮させて運営してしまったりすることが往々にしてあるのです。



また、組織員も、人や団体が自分を救ってくれる
と勘違いしてしまい、盲目的に人を崇拝してしてしまったり、献金さえすれば救われると履き違え、



自らの心のあり方を正していくという、本来取り組まなければならないことが二の次になって、


ただ形だけを、指示されたことだけをこなして、ご利益的にいいことが起こればいいと望んでしまい、結局そのようにならずに、不満を募らせていくことになっているのです。



実を申せば、私も、自分の考えを確認したい思い
や新たな発見を得たい思いがあって、2000年頃までに、3箇所ほど、ある宗教団体にも少しばかり足を運ばせていただいた経緯があり、そういった所の"良さ"とかあるいは逆に"問題点"というものをいくらか垣間見させていただいたことがありました。


また、その他のところにおいてもいろいろ情報を集め研究もしてみました。


しかし、結局、上記した様な問題点をほとんどす
べてのところにおいて有しているのです。



私はそれ以降、そのような個人崇拝、人間崇拝、
また、人につながっている信仰ではどの人も、ある段階までは力になり得るものの、決して本当の救いには至らない、本当の幸福には至らないということを痛感し、



また組織を越えて、組織にとらわれず、一人一人がしっかりと、自らの心の根本の課題を明確に克服していくことをしなければ、それらは得られないし、逆に恨みさえ残していくことにもなるということさえも痛感させられました。



そして、とりわけ、組織内部に関わっていった場
合には、心の根底では自分の思いを満たすために、組織の運営に関わってしまうために、一生懸命に歩む一信徒の純真な心すらも惑わせてしまうことになっているのがほとんどすべての組織にあってなされているのが悲しいかな、現実であると言わざるを得ないのです。


それは何も宗教団体に限りません、企業を始めと
して、現存する組織体すべてがそうであるといっても過言ではないでしょう。


勢いがある時にはそういったほころびは見えませ
んが、一旦勢いが途絶えたなら、少しずつそういったほころびが見え始めていくようになります。


ですから、今根本的に必要なことは、



それらの一人一人の心の根底にあるマイナスの要素をはっきりと知って、それらを克服していくことであり、



それがなされなければ、どんなに何らかの経済救済策を施して国や世界の経済が回るようにしたとしても、どんなに地球環境問題を汚染物質の軽減を図って、いくらか防いだとしても、



どんなに多くの人がボランティア活動や宗教やスピリチュアル的なものの信仰を形だけしたとしても、心の葛藤や苦しみは永遠になくならないのです。



しかしながら、2009年、今年から、恐らくは、よく
言われている2012年あたりまでにおいて、大きなうねりが起こっていくのではないかと思われるのですが、そんな中で、問われていくのは、

真の幸福につながる、心の根底の部分の変革を促す流れであると考えるのです。



それに対する答えがなければ、必ず行き詰り、路
頭に迷い、立ち往生し、結果、今の世界の有様を生み出すだけとなるのです。



この2年間の不思議な一連の出来事を通して、身
を持って、その心の根底の問題を解く大きな手がかりが得られてきたので、


これらを持って、これから地道に100匹の猿現象の1匹になっていけるよう、


そして、100匹、1000、10000、、、65億、、、と本当にすべての人の心が永遠に揺るぎない満足を得られるところに至るまで、その中で自らに与えられた使命を日々確認し問い続けながら、投じていきたいと思っています。



続く

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