ここに書くのは小学3年生の娘のこと

書くべきか悩んだ中で

少しでも『嘔吐恐怖症』について

知ってもらいたいと思い

勇気を出して言葉にすることにしました

今現在は症状はかなり改善しています






『嘔吐恐怖症』


調べる中で1冊の本を手にしました。
ネットでは医学的な信頼できる情報が少ないように感じました。




この本では

気持ち悪くなることや、吐くことに対して
健全ではないレベルでの不安や恐怖を感じ
日常生活に大きな支障が出る精神疾患のこと

と定義されていました。


まさにその時の娘だと思いました。


すぐに
友人で小児科の看護師でもあるNちゃんに相談。
この前から話は聞いてもらっていました。


私の話を聞いたNちゃんは

「M小児科にカウンセリング外来があるから
そこを予約してまずはカウンセリングを受けよう。

カウンセリングの結果によっては
専門の病院を紹介してもらえるから!」


Nちゃんの人脈もあり、
通常2ヶ月待ちのカウンセリング予約を
1月中旬に入れることができました。




そして週末を経て
終業式のある月曜日となりました。


「今日は給食もないからがんばる!」


久しぶりに笑顔で登校する娘。
 
普通に登校できる。

それがこんなにもうれしいものかと
改めて感じました。



ところが9時過ぎ…


私のスマホが鳴りました。


画面を見なくてもわかりました。


『学校にいることすら難しいのか…』


絶望的な気持ちで電話に出ました。


「娘さん、しんどいみたいで
お迎えに来て欲しいとのことです…」


ちょうど嘔吐したお子さんがいて、
保健室ではなく職員室で待機しているようでした。


娘を迎えに行く道すがら涙が出ました。



職員室へ行くと
小さな娘が体を小さくして座っていました。


まるでそこだけ取り残されたみたい。



私が来ると担任のT先生が
娘に通知表を渡してくれました。


「2学期もよくがんばりました!
特に運動会のソーラン節では
小さな体を誰よりもダイナミックに動かし、
圧巻の踊りを見せてくれました!」


ソーラン節での娘の踊り。

本当に素晴らしかった。


『あの時から何が変わってしまったんだろう』


本当だったら教室で
みんなと一緒に通知表をもらっていたはずなのに…


暗い底に突き落とされたように感じました。



学校からの帰り道。


「朝の会は大丈夫だったの。
なのに終業式で
『吐いたらどうしよう、吐いたらどうしよう』
って思ったら怖くて怖くて…」


娘の眉毛が見る見るハの字になり
ボロボロと涙がこぼれました。


「こんな形で2学期が終わるなんて…
こんなの私じゃない。
こんなの本当の私じゃない」


娘もまたひとり
真っ暗な底を歩いていたのです。


「自分の気持ちを書くノートがほしい!」
と、おいしそうな表紙のノートを選びました。
ここに気持ちや怖くなった時の対策を娘なりに書いています。