それぞれの闘い in 碧南 | (新)なごやん

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名古屋からJリーグ アルビレックス新潟に熱い思いを送ります。旺盛な好奇心そのままに、アルビネタに留まらず、鉄道、芸術、SWL(短波・海外放送受信)、昆虫、等々、思いつくまま書いていきます。
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 日本の洋画団体である「春陽会」は1922年に結成され、一昨年100周年を迎えました。それを記念して、昨年9月から巡回展が開かれていて、本年5月25日からは愛知県碧南市の「碧南市藤井達吉現代美術館」で開催されています。

 私も先日行ってきました。企画タイトルは「それぞれの闘い」です。

 

 

 名古屋から碧南へ公共交通機関で行くには名鉄本線で知立乗り換え、またはJR東海道本線で刈谷乗り換えで、名鉄三河線の終点、碧南で下車し、徒歩数分です。

 

 この展覧会は前期、後期に分かれ、私が行ったのは後期です。

 春陽会は、ヨーロッパ等でもよくみられるように、権威主義的な院展に反発する洋画家たちが結成しました。若手画家を中心としたかなり個人主義的な会(春陽会の表現では"各人主義")だったようで、そこに関わった芸術家は、客員会員や途中で脱会したメンバーも含め、今振り返ってもそうそうたる面々で、小杉放菴山本鼎萬鐵五郎岸田劉生岡鹿之助三岸好太郎三岸節子・・・と枚挙にいとまがありません。

 

 ロビーのフォトスポットに掲げられていたのは、木村荘八の「私のラバさん」です。

 

 第二次世界大戦を挟んで、まさに"個人"が戦いつつ描いてきた作品が全国各地から集められ、展示数は100点を越します。

 私の印象に特に残ったのは、古川籠生の「昆虫戯画巻」の平和篇と新生篇、それに中谷泰の「春雪」です。「昆虫戯画巻」はクライドルフを想起させました。また、「春雪」は某政党が所蔵しているのですが、そこに閉じ込めておくのはもったいないなと思いました。

 

 私は10時の開館直後に入館しましたが、午前中に全部見切るのは無理なので諦め、11時30分ころに一旦外へ出て、昼食を摂りました。

 この日は、ちょっと豪華に、というか私としては豪華にうなぎの長焼きです。

 

 備長炭を使って焼いた愛知県(三河)産のうなぎで、人気の店らしく、予約はできなく、昼時には待ち時間ができるようです。昼前に入って正解でした。それでもテーブル席はいっぱいで、カウンターに回されました。

 

 この店には美術館の大きなポスターが貼ってありました。

 

 12時頃に美術館に戻った私は15時少し前までいて、碧南市のコミュニティーバス「くるくるバス」で碧南駅ではなく、ひとつ刈谷寄りの碧南中央駅まで行き、そこから名鉄、JR経由で帰りました。くるくるバスは市外在住者でも無料で乗ることができます。

 

 この企画は2023年9月に東京のステーションギャラリーで始まり、栃木県立美術館、長野県立美術館と巡回し、碧南市藤井達吉現代美術館が最終で、7月7日まで開催されています。

 

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