第8代南アフリカ共和国大統領、ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)氏が亡くなって、今日(12月5日)で10年になります。私にはついこの前のことのように思い出されます。
ネルソン・マンデラ氏は私が最も尊敬する政治家のひとりです。
ネルソン・マンデラ氏と言えば、長年にわたって南アフリカのアパルトヘイトに反旗を翻し、27年に及ぶ収監を経て1990年に釈放され、その後、1991年には第11代アフリカ民族会議議長に就任、1993年には、アパルトヘイト撤廃に尽力した当時の大統領、フレデリック・ウィレム・デクラーク氏とともにノーベル平和賞が授与されました。
南アフリカ大統領に選出されたのは1994年、同国初の黒人大統領でした。
大統領になってからは基本的に非武装、融和路線を貫き、国内の安定化に努め、1999年、任期満了に伴い引退しました。
引退後も国内外での人気は衰えませんでしたが、政治的には表立った動きをせず、2013年12月5日、ヨハネスブルクの自宅で亡くなりました。
死去後の12月10日にはヨハネスブルクのラグビースタジアムで追悼集会が開かれ、英国のチャールズ皇太子(現、国王)、キャメロン首相(現、外相)、米国のオバマ大統領、ブッシュ元大統領、クリントン元大統領など国を代表する人々が訪れ、日本からは徳仁皇太子殿下(現、天皇陛下)と福田赳夫元首相が出席しました。
追悼集会の様子は英国BBC、アイルランドRTÉ、イタリアRAI、オーストラリアABC等、世界の主要テレビで実況中継されましたが、日本ではニュースでわずかに報道されただけでした。
南アフリカ放送協会(SABC)ではこの集会をYouTubeでライブ配信したため、私は当日19時からの式典を深夜0時過ぎまでPCをONにしたまま過ごしました。
前半は ダラダラと 次々に 会場入りする各国"要人"の紹介が主ですが。
SABC Live coverage (2013.12.10)
ネルソン・マンデラ財団が毎年行っている「年次講演会」に、今年は2014年にノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんが招かれていて、12月5日にヨハネスブルクで講演が行われます→行われました。
私はネルソン・マンデラと聞いて思い出す曲があります。
アイルランドのフォークシンガー、ドロレス・ケーン(Dolores Keane)が1989年にリリースしたマンデラ投獄に対するプロテストソング「檻の中のライオン(Lion In A Cage)」です。YouTubeから拝借しました。
♪ The belt is burning in the African sun
Black blood flows from the white man's gun
手許のCDにもこの曲が収載されています。
The Best of Dolores Keane. Dara Records, Dublin, Ireland, 1997
南アフリカでは、最近失業率がやや改善したとはいえ30%を超え、治安も安定せず、ネルソン・マンデラ氏の理想にはまだ距離があるようです。
相互リンク⇒アクティブなごやん
♪Mandela will be free. Mandela, Nelson Mandela⇒