日本を代表する高級陶磁器メーカーの大倉陶園の陶磁器を集めた展覧会が開催されているので、今週の日曜日(2月5日)に行ってきました。「大倉陶園展-オールド大倉の精華」です。
場所は〇〇美術館とかではなく、愛知県大府市にある「大府市歴史民俗資料館」です。
名古屋からはJR東海道本線上りで大府駅へ行きます。
大府駅から徒歩10分くらいの場所にあるのは大倉公園です。ここは父親の大倉孫兵衛とともに大倉陶園を設立した大倉和親の別荘があった場所で、公園の名称も大倉和親に由来します。
私が行った日はこの公園内で開催される盆梅展の初日にもあたりました。
大府市歴史民俗資料館は、この公園の一角にあります。
今回の展覧会は大府商工会議所創立20周年記念として1月21日から開催されているもので、入場料なしで入ることができます。
中はそれほど広くなく、陶磁器18セットが展示されていました。全て個人蔵です。
点数は少ないのですが、ノリタケカンパニーを設立した森村家の紋の入った白磁金彩の皿やティーセット、皇室の祭事に使われたものと同じ食器、なんとか家の引き出物として使われたボンボニエールなどなど、私たちの日常生活では、よほどでないと(私の場合は全く)お目に掛かれないものばかりでした。
こういう陶磁器を所蔵している個人て・・・?
展示室では作品のタイトルと製作年代だけがあり、キャプションはなかったのですが、持ち帰り用の図録(B5版)が置いてあり、そこにひとつひとつの説明がありました。表紙を含め16ページのコンパクトなものですが、上質の紙を使い、写真も明瞭で、しかも無料!でした。
この日はこの企画を監修した「岐阜県現代陶芸美術館」の学芸員の記念講演があり、私も参加しました。定員は80名で、ほぼ満席でした。
90分の講演時間で、大倉和親と大府市との関わりや大倉和親が手掛けた事業、会社、等々盛りだくさんの話題で、それ自体は興味深かったのですが、あっちへ飛び、こっちへ飛びし、率直に言って、焦点がぼけ、何が本題かわからなくなってしまいました。内容はよくわかり退屈するものではなかったので、ちょっと残念でした。
この企画は3月12日(日)まで開催されています。
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