既に大きく報道されているように、旧ソ連邦初代大統領であったミハイル・ゴルバチョフ(Михаил Сергеевич Горбачёв)氏が8月30日(火)逝去されました。
<朝日新聞(名古屋)2022年8月31日(水)夕刊>
私が海外放送にはまっていてモスクワ放送を熱心に聴いていたのはフルシチョフ、ブレジネフ、アンドロポフ時代が中心で、以後はラジオから遠ざかり、従って外国の情報もそれまでと比べぐーんと乏しくなり、ゴルバチョフ氏についてはあまり関心を抱きませんでしたが、そうは言っても、米国のブッシュ大統領とともにそれまでの冷戦を終結させたことは印象的で、記憶にしっかり残っています。その場がマルタ共和国であったのは以前書いた通りです。
ゴルバチョフ氏が唱えた「ペレストロイカ(改築)」、「グラースノスト(グラスノスチ)(公開)」は当時の流行語になりました。
ゴルバチョフ氏はソ連邦の民主化を進めたことで西側諸国からは概ねポジティブに評価されていますが、ソ連邦の崩壊を招き、ソ連邦を"牛耳ってきた"ロシアの権威を低下させたとして現在のロシア国内ではネガティブな評価も多いようです。
私自身は、冷戦の終結はよかったのですが、ソ連邦崩壊が米国の横暴性を助長したことも事実であり、ソ連邦がなくなったのがよかったのかどうかは、もう少し経たないと評価できないと思っています。
ロシアのプーチン大統領は弔意を表してはいますが、ロシアのウクライナ侵攻に批判的だったゴルバチョフ氏を考えた時、本心はどうなのでしょうか?
とにもかくにも、新しい時代の先陣を切ったひとりではありました。
ご冥福をお祈りします。
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