お越し頂き、有難うございます。

普段はダイエット記録のブログを書いていますが、

自分の記録用に乳癌の事も書いておこうと思います。

誰かの為に役立つような内容ではなく

あくまで、いつか自分が振り返った時に、

経過や自分が思ったことなどを思い出せるように

書いていくので、詰まらない内容になると思います。

何卒ご了承下さい。

 

 

乳癌の事⑤放射線治療と今後の治療方針で重視する事。

 

2023年6月28日に乳癌を宣告された時ドクターから、「腫瘍摘出手術の後は恐らく、抗がん剤は不要だけど再発防止の為に放射線治療とホルモン療法はやる事になるだろう」と言われた。その時から「手術はまだ仕方ないけど、放射線治療とホルモン療法は出来れば拒否したい」とずっと思っていた。再発のリスクよりそれぞれの副作用のリスクの方が大きいように思えたからだ。

 

 

その後、今年1月18日に腫瘍摘出手術を終えて病理検査の結果を聞きに行き、そこで、私の乳癌タイプは予想通り、最も多いホルモン受容体陽性&HER2陰性で、繁殖速度はかなり遅いルミナルAタイプである事が分かった。ドクターから、「放射線治療は絶対にやらないといけない」と強く言われ、副作用などもそこまで深刻なものは無い事、治療は1回20分、5日間で終了する事から放射線治療はやる事にした。

 

 

そして手術からほぼ3か月後の4月11日(木)から放射線治療開始、土・日は無しで4月17日(水)で終了。言われていた通り、治療時間は1回20分程度で終わり。ナースからは、「最終日から1~2週間後に放射線の効力がマックスになるので、その頃に疲れや倦怠感が出てくる可能性がある」と言われたが、最終日から約10日が経過した現在、疲れや倦怠感を感じるどころか、ばっちり眠れており全くの元気である。唯一実感している放射線治療の副作用は、放射線を照射した箇所の肌の色が日焼けしたように少し黒くなっている事だけど、これも事前に言われていたしいずれ元に戻るとも言われているので気にしていない。

 

 

手術から3か月後の診察で4日前(4月24日)にまたドクターに会った。術後の経過も悪くなく私の体調もすこぶる良い事を知り、「思った以上に元気で安心した」とドクターが言ってくれた。しかしその後、ホルモン療法の話になりドクターが「再発予防の為にやった方が良い」と言う。私は改めてホルモン療法の副作用について聞いた。自分でも調べてはあったがドクターが話してくれた主な副作用は下記の通り。

 

*気分の浮き沈みが激しくなる

*イライラしたり不快感を感じる事が多くなる
*以前よりも疲れやすくなり、息切れ・動悸が起こる

*血栓のリスクを高める

*閉経後の子宮体癌のリスクを高める

 

 

・・・・・改めて聞くと、めちゃくちゃ「生活の質」に影響する内容じゃぁありませんか???特に最初の3つ。常にイライラしたり訳も無く気分が落ち込むなんて絶対嫌だし、運動しないと落ち着かない私が「疲れ易くなって息切れ・動悸がする」なんて、死ぬに等しい。

 

 

ドクターに、「こんな生活の質に影響大き過ぎる副作用があるのに、それでも本当にホルモン療法をやるべきなのか?」と聞いた。するとドクターはパソコンで、「生存率を計算する」システムを使い始めた。私の年齢、乳癌タイプや乳がんの大きさ、術前に行った骨スキャンやPET検査などの結果も入力して、最後に、「ホルモン療法を行わなかった場合」と「ホルモン療法を行った場合」それぞれの、10年後生存率を算出した。その結果は。

 

 

ホルモン療法行わなかった場合:93%

ホルモン療法を行った場合:94%ポーン

 

 

たった1%の差だとはてなマークしかもホルモン療法は最低でも5年間継続しなくてはいけないのに、10年後に生きてる事を願って5年間の人生の質を犠牲にする価値はあるのかはてなマーク この結果にはドクターも驚いていて(事前に調べておくような事はしないらしい)、「…あまり違いは無い様だね…」とつぶやいた。恐らくは、「ホルモン療法を行わなかった場合」の生存率93%というのが予想以上に高かったのだろう。これがもし、70%とか80%程度であれば少しは説得力もあったかもしれない。しかしこの後もドクターは、「でも、貴方の乳癌タイプ(ルミナルA)であればまず殆どの患者さんはホルモン療法まで受けるんだよ」と言った。私は、「他の人はそうかもしれないけど私は、血栓、子宮体癌のリスク、それ以上に今後5年間も普通の日々の生活の質が下がるリスクの方がもっと嫌だ」と答えた。

 

 

結局、ドクターからは「とりあえずご主人とも相談してどうするか決めたら連絡するように」と言われて帰ってきたが、私の気持ちは既に、例え夫から反対されたとしてもホルモン療法はやらないと決まっていた。有難いことに夫も「やる必要は無い」と即同意。担当ナースへメールでやらない事を伝えた。

 

 

もしかしたらホルモン療法をやらなかったことで再発するかもしれない。でもそれを恐れて今後5年間、今までのように好きな運動が出来なくなったりイライラしたりすることが続く生活を続ける方が私には拷問過ぎる。ホルモン療法やったって10年以内に死ぬ確率が6%はあり、それに入ってしまうなら入ってしまうで、その瞬間まで自分らしく生きていける方が良い。逆に、乳癌以外の原因(事故など色々)でいきなり死ぬ可能性だってあるのだ。だったら余計に、今後5年間の人生を楽しめるようにしたい。

 

 

癌や病気の治療だけでなく、生きていく中で大事な決断を下す時に、ドクターが言うように「皆がそうしているから」とか、周りの人の希望に沿う為に自分の本心を押し殺した決断をしてしまう場面があると思う。或いは周りに迷惑を掛けてしまう事を心配して不本意な決断をする場面もある。そうするしか無い時もあるが、特に自分の命や生きていく中での「満足度」に大きく関わる決断は、自分本位で決めるべき。私のホルモン療法のケースで言えば、もし私にとっての最優先事項が「生存確率」なのであればホルモン療法をやる事を選択するだろう。

 

 

重要な決断の時に必ず自分自身にしっかり問うべき事。

「○○(私の名前)、貴方にとって

 一番大事な事はなんですか?」

シンプルだけどこれに尽きる。

 

5年後、10年後にもし再発したとしても、今回の私の決断を後悔する事は絶対無い。ホルモン療法やったって再発したかもしれないんだから。