ずっとずっと昔の話だ。その昔、タンカーの重油流出事故というのがあった。
と言っても1997年ぐらいだから、約9年ぐらい前である。
http://www.erc.pref.fukui.jp/news/oil.html
この問題が、ニュースになっていたころ、僕はちょうど、神谷町から六本木のほうに歩いていた。途中ロシア大使館があるのだが、そこを通り過ぎようとしたときにある光景に出くわした。
真っ黒いデカイバスのような車がとおり、スピーカーからものすごい罵声がするのだ。
僕はびっくりしてしまった。
ロシア大使館に対してお前ら殺すぞとかふざけるなとか言っているのだ。
容易に想像つく光景だと思う。
事故だから仕方ない。許してやれとは言わないが、抗議するにしても本当に国を思って抗議すると言うならそんな風にしなくてもいいのではないだろうか?
なぜなら、ロシア大使館の人間は、そんな車の中にいるあなたたちには何もしないし、何もできないはずである。
彼らが、ロシアに渡り、ロシア語で抗議するならば僕は認めたと思う。
日本に僕ががっかりした瞬間だった。
イギリスのフーリガンなど気が狂った連中と皆思っている。確かに気が狂った連中である。フランスのワールドカップでチケットが手にはいらないという問題があったが、フランスにまで乗り込んで火炎瓶投げて暴れて逮捕されているイギリス人には僕は驚いた。
この根性が日本にはない。
口ばかりである。もちろんイギリスのフーリガンになれとは言わない。
そういうことじゃない。たしかにあれは気が狂っている。
何と言ったらいいのだろうか。一体誰が本当に心から傷つき闘っていると思うのだろうか?そういう人間にはそういう人間の行動があり、生き様があるのだと僕は思っている。どうやったって説得力なんてないだろうに。
そんな真っ黒い車の中からスピーカーで罵ったところで。